『CASTLE ATTACK』大阪城ホール(2021年2月27日)
『KOPW 2021』争奪戦 YTR式テキサス・ストラップマッチ 〇矢野通vsチェーズ・オーエンズ×

 矢野がKOPW王座を死守。久々に披露した鬼殺しで勝機を掴み、オーエンズとの変則的なYTR式テキサスストラップマッチを制した。

 矢野は1・4東京ドーム大会で行われたニュージャパンランボーをリングに上がらずして勝ち上がり、翌日の4WAY戦を制して2年連続でKOPW王座を手にした。ニュージャパンランボーを第1入場者として最後まで戦い抜き、4WAY戦にも出場していたオーエンズはこの結果に納得がいかず、テキサスストラップマッチでのタイトル争奪戦を要求。最終的に矢野が自分流の要素を足した「YTR式テキサスストラップマッチ」で2人はKOPW王座を争うことに。「テキサスストラップでお互いの手首を固定したうえで、4つのコーナーパッドを外したほうが勝利する」という異例のルールによる試合は接戦になった。

 序盤からどちらも背中を叩いたり、首を絞め上げたりと上手くストラップを使い、互いに1つずつコーナーパッドを引っぺがす。場外戦になると、オーエンズがひらめきを発揮し、鉄柵の間にストラップを通すと、矢野を引きつけて何度も鉄柵に正面衝突させた。さらに、矢野の両拳にそれぞれテーピングを巻きつけて自由を奪い、3つ目のコーナーパッドを引っぺがして、残るは赤コーナー1つだけに。

 有利な状況で余裕を見せたオーエンズに対し、矢野は股の間にストラップを通して転倒を誘うと、レフェリーの死角を突いて金的攻撃で逆襲。テーピングを手から剥がし、「取るぞ!」と勝利を確信するが、オーエンズはストラップを引っ張って阻止し、腕極め式ランニングネックブリーカーで鎮圧する。

 オーエンズはコーナーパッドを狙わずに、矢野にさらなるダメージを与える作戦に。ストラップを上手く使ってコーナーの金具に激突させると、場外では床直撃のパッケージドライバーを狙う。これはリバースされてダメージを負うが、本部席のゴングを手にして一撃。矢野を叩きのめすと、リングに戻って赤コーナーを目指したものの、ストラップの長さが足りずに手が届かない。

 オーエンズは仕方なく矢野をリングに押し戻し、ヒザ蹴りなどをぶち込んだが、それでも矢野はストラップを引っ張って赤いコーナーパッドを外させない。苛立つオーエンズが接近したところで、狙いすました鬼殺しをズバリ。久々に披露した必殺技でピンチをチャンスに変えると、死力を振り絞って赤いコーナーパッドを剥がして、接戦をものにした。

 何度もピンチに陥りながらも、勝負強さを発揮してKOPW王座を死守した矢野。KOPWが懸かった試合での無敗記録も更新した。ストラップによる攻撃で赤く腫れ上がった背中を見せつつ、「俺の背中をこんな傷ものにしやがって!」と怒りをあらわにした矢野だったが、「ベイビーを抱えた、こんな傷のある男が、どこに貰い手があるんだ、バカヤロー! だから、このベイビーは俺が守るしかないんだよ!」と大事そうにトロフィーを抱きしめ、今後のKOPW死守を誓った。

【矢野の話】「チクショー! テキサスストラップ、痛い! 痛い! (※赤く腫れあがった背中を見せながら)俺の背中をこんな傷ものにしやがって! オイ、オイ、ベイビーを抱えた、こんな傷のある男がどこに貰い手があるんだ、バカヤロー! だから、このベイビーは俺が守るしかないんだよ!」

【オーエンズの話】「(※フロアに座り込んで)ふざけんなよ! 場外マットを外さなければよかった。(※背中の傷を見せて痛みをこらえながら)ヤノ、お前はふざけずに真剣に試合をした。今日のところはお前を認めてやる。だがヤノ、これで終わりだと思うなよ。いいな! お前に約束しといてやる。これで終わりじゃないからな。(※立ち上がって、背中を押さえて控室に戻りながら)これで終わりじゃないぞ、ヤノ。まだ終わってないからな」