『CyberFight Festival 2021』さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ(2021年6月6日)
○上野勇希&竹下幸之介vs稲村愛輝&清宮海斗×


 新世代対抗戦は竹下&上野が悩める清宮を撃沈。竹下は「もう戦うことはないかなと」と決別を宣言した。

 DDTvsノア対抗戦が5試合組まれたこの日、中でも注目は竹下と清宮の新世代エース対決が実現する第9試合だった。竹下が現UNIVERSAL王者・上野、清宮が稲村とそれぞれ組んでの激突。決定当初は「メインを食う」、「未来を見せる」で合意していた。ところがスランプ状態の清宮が苦悩に陥ったことで状況は変化。当初の思いがかなわないと判断した竹下は「120%負けることはあり得ない」と豪語し、圧勝予告を発して当日を迎えた。

 先発で清宮と対峙した竹下はその言葉通りの戦いぶりを見せた。ドロップキックを自爆させてフライングラリアットで先制。稲村がパワー殺法で巻き返しに出てもDDT軍は好連係で押し返す。このまま終われない清宮もダイビングエルボーやミサイルキックで竹下に反撃。ブルーサンダーで叩きつけられても、ドロップキックやジャーマンで応戦したものの、竹下は雪崩式ブレーンバスターを敢行し、意地でも清宮に先をいかせなかった。

 最後は「僕がいくまでもない。勇希も今チャンピオンだし、こいつに託していける」との信頼もあって上野に勝負を任せた竹下。上野も応えるように、感情むき出しでエルボーを連発する清宮を返り討ちにすると、BMEで3カウントを奪ってみせた。

 新世代対抗戦はDDTが制した。有言実行で快勝した竹下は「結局リング上がすべて。誰が強いかみたらわかるやろ」と強調。悩める清宮など眼中なしと言わんばかりに「シングルでやったら俺の圧勝で終わる」と断言し、「竹下幸之介はこっからもっと上に上に、遠くに遠くにいきますよ。もう追いつかれることはないから。だからもう戦うことはないかな」と決別を告げた。

 一方、清宮は対抗戦勝利で現状打破を図るつもりが屈辱の敗戦。「今日はね、俺たちが弱かっただけなんでね。そうだよ、俺たちが弱かっただけだ」と認めるしかない。それでも清宮は「通過点」を繰り返し、「負けたけど、俺はまだ終わってないから」と必死に前を向いたものの、長いトンネルの先にあるはずの光はまだまだ見えそうにない。

【試合後の竹下&上野】
▼竹下「まぁ、プロレスはなんだかんだ言って、リング上が全てじゃないですか。ねぇ? あんだけいろんな押し問答ありましたけど、僕が一方的に押してるだけかもしれないけど、結局リング上がすべてなんで。最後も僕がいくまでもない。勇希も今チャンピオンだし、こいつに託していけるなと。ビッグマッチで僕もたくさんチャンス今までもらってきました。上野もUNIVERSALのタイトルマッチやってるけど、今日ほどのビッグチャンスはなかったと思うんで、だったら上野に獲らせて。僕はもう出すもの出したかなと思います。次はないと思いますよ。なぜなら僕、竹下幸之介はこっからもっと上に上に、遠くに遠くにいきますよ。もう追いつかれることはないから。だからもう戦うことはないかなと。ありがとうございました」

▼上野「今日はね、去年、清宮さんと稲村さんが持ってるノアと、僕と竹ちゃんが持ってるDDT、これ戦っただけですよ。各々の気持ちなんて知ったこっちゃないですよ。僕たちは僕たちのために、DDTのために戦いました。今日どんな気持ちで来てるかわからないけど、勝ったのは僕ですから」

▼竹下「一番効いたのはね、稲村選手のパワー。俺吹っ飛ばされた時、首が今もズレてるけど、今は正直やせ我慢もあるけどね。誰が強いかみたらわかるやろ」

▼上野「俺たちはこれからもプロレス楽しんで強くなっていきます。また二人とやることがあったら…」

▼竹下「シングルでやったら俺の圧勝で終わるから」

▼上野「こんなこと言ってますけどね。僕もね、まだまだ偉そうなこと言えないですけど、今日タッグマッチで竹ちゃんと清宮さん、稲村さんに勝ちましたんで、竹ちゃんのことを意識しながら、負けた相手にも、意識してください清宮さん。またどっかで会いましょう」


【清宮の話】「負けたよ。負け。でもまだこれ、通過点だからね。通過点だから。負けたけど、俺はまだ終わってないから。今日はね、俺たちが弱かっただけなんでね。そうだよ、俺たちが弱かっただけだ。通過点だよ、通過点。通過点だ」

【稲村の話】「自分が弱かった。自分の力不足、実力不足。それだけです。真っ向からぶつかって結果はこの通りです。まだまだ自分の精進が足りないです。まだまだ、もっともっと追い込んで強くなって、また全力で戦いたいと思います」