ストロングスタイルは17日、帝国ホテル東京タワー館内の北京で会見し、女子版タイガーマスク「タイガークイーン」が7・29後楽園大会でデビューすると発表した。ジャガー横田とともに半年間、ひそかに手ほどきしてきた初代タイガーマスクは「相当いい選手です。こんないい選手がいると思いませんでした」と手放しで絶賛し、女虎戦士の誕生に大きな期待を寄せた。

 40年前の1981年4月23日、虎戦士としてデビューした初代タイガーが女子版・タイガーマスク育成に着手した。その名も「タイガークイーン」。初代タイガーが「タイガーマスクとしてのセンスと動きと優雅さと個人的な意見」で命名した。半年前に「凄い選手がいる」と紹介されたのがきっかけで、タイガークイーンのアドバイザーとなったジャガーとともに指導を続け、7・29後楽園大会でデビューの運びとなった。

 過去にタイガーの名を冠したマスクウーマンは存在したが、初代タイガー公認は初めて。ストロングスタイルにジャガーら女子勢が参戦するようになって「昔の新日本プロレスの魂が女子プロの方も一緒。本当にプロレスを盛り上げるんだったら、男子以上の選手がいっぱいいる」と痛感させられたからだった。タイガークイーンは全ての経歴が不明。7・29後楽園で謎のベールを脱ぐことになる。初代タイガーは「相当いい選手です。こんないい選手がいると思いませんでした」と手放しで絶賛し、「一見みてみるだけで私が教えたんだなとすぐわかると思います」と断言。根底に流れる猪木イズムを伝承したことを強調した。

 デビュー戦は初代タイガーと同様にシングルマッチとなる公算大。新間寿会長が「タイガーマスクの4月23日のデビュー戦の相手がダイナマイト・キッドじゃなければ、彼は違う方向に進んだかもしれない」と話したように、相手がキッドだったからこそ、初代タイガーの成功があったとの声は多く聞かれる。同様にタイガークイーンが持てるポテンシャルを存分に発揮できる相手が求められるところで、新間会長はマッチメーカーでもある平井丈雅代表に「平井の責任だよ。わかってんだろうな。いい選手を選べ」と厳命していた。

 「タイガークイーンにふさわしい選手だと思います。僕も楽しみです」と大きな期待を寄せた初代タイガー。デビューから40年を経て、「恩を感じているプロレス界に残せる遺産」としてタイガークイーンをプロレス界に生み出す。

☆7/29(木)東京・後楽園ホール『初代タイガーマスク ストロングスタイルVol.11〜初代タイガーマスク40周年記念第2弾』17:30開場、18:30開始

[出場予定選手]
スーパー・タイガー
船木誠勝
スーパー・ライダー
将軍岡本
間下隼人
阿部史典
タイガークイーン

【会見の模様】
▼初代タイガー「お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。次回大会の前にですね、一つ重要な発表がございますので、ご協力を皆様よろしくお願いします。実は40年前、タイガーマスクでデビューさせていただき、新間さんにデビューさせていただき、タイガーマスクが作られて、今回は私がタイガーマスクを作ることになりました。実は半年以上前から、その選手に目をつけてタイガーマスクを作ってきたんですが、その選手を今日ご紹介します。(イメージ画のパネルを出して)凄い選手がいるというので拝見させていただいて、この選手を見た瞬間、これならできると思いまして、半年前から特訓を重ねてきました。そして、この選手の名前は私がつけさせてもらいました。タイガーマスクとしてのセンスと動きと優雅さと個人的な意見で、このタイガーマスクの名前をタイガークイーンという名前にさせていただきました。7月29日、タイガークイーンがデビューしますので、皆様ご期待ください。相当いい選手です。皆さん期待以上でびっくりすると思います。ジャガーさんと話して、こんなにいい選手がいるのかとびっくりしました。ストロングスタイルは女子プロと今ホントに合併して、いい選手を発掘させてもらってますけど、こんないい選手がいるとは思いませんでした。一見みてみるだけで私が教えたんだなということがすぐわかると思います。そのくらい何でもできる選手です。皆さん、当日の試合はびっくりするような。また温かい声援を送ってあげてください。よろしくお願いします」

▼新間会長「こんなコロナの時代ですが、タイガークイーン、私から言わせれば、面白き事なき世を面白く。生みなすものはタイガークイーン。こういうふうになってもらいたい。私はこのように思っております。だから、もう一言。新日本プロレス、多くの人々に夢を与え続けてきたアントニオ猪木がテレビで、いろんなことでYouTubeというところで発表しておりますけど、何人かの新日本プロレス関係者から『私どもが精いっぱい勤め上げた新日本プロレスの黄金時代を築いたアントニオ猪木という人がああいう姿でもってテレビやらYouTubeに出ている。何とか新間さん、やめさせてもらえないか』と。元気を与える猪木さんがああいう姿。私は動画を見ておりません。しかし、今日そういうニュースを吹き飛ばすような、タイガーマスクが40年、そしてやっと見つけ出したタイガークイーンが7月にデビューする。そういう、うれしいニュースとともに一つの歴史が終わったのかなというような気持ちを抱かせるような出来事が起こりました。私も当年86歳。先月2度目の心臓の手術をいたしました。しかし今でもまだヒンズースクワット、腕立て伏せ、そしてローラー。45分から1時間かけてやっております。日々鍛錬。新日本プロレスによって築き上げられたタイガーマスクであり、アントニオ猪木であり、坂口征二であり、藤波辰爾である。そして長州力。そういう人たちの歴史でありました。歴史を今一度、タイガーが来月、新しいタイガークイーンとして世に生み出していくと。そこでタイガークイーンとして世に生み出していく。私の息子が大好きだった、6メートル40のリングをにぎわしてくれたジャガー横田さんが手伝ってくれる。こんなうれしいことはございません。新しい喜びと新しい希望と、そして私たちを面白くしてくれる。今の世の中、楽しい、住みよい、そして誰にも負けない日本という大和の国である。大和魂をもっている。私たちがこの世の中をよりよくするためには、多くの人々が健康でなければならない。それはタイガーマスクであり、ジャガー横田を見れば私はわかるんではないかなと思います。今後もよろしくお願いいたします。今日はありがとうございました」

▼ジャガー「今回ストロングスタイルプロレスでアドバイザーとしていただきました。私は現役ではディアナという団体の所属ではありますが、個人ジャガー横田としてストロングスタイルプロレスとの出会いがあり、いろいろお話をさせていただいた時に佐山総監の熱意、スーパータイガーの頑張りを見た時に、何かお手伝いをできないかということで平井社長とお話をさせていただいてきて、現在に至っております。今回、タイガークイーンのデビューということで、佐山総監の指示のもと、私が練習を見ております。とにかく7月29日のデビューに向けて、今現在、練習を頑張っております。本当に楽しみな選手の一人だと私自身、思っております。ご期待いただければと思っております。今後ともよろしくお願いいします」

▼初代タイガー「本当に凄い選手です。ジャガーさんと一緒に教えていて、僕がいない時はジャガーさんがずっと教えてくれて、魂が一緒になっているのが凄くよくわかります。昔の新日本プロレスの魂が女子プロの方も一緒なんだなというのがよくわかります。ジャガーさんが適切な指示を下して、いい選手が出来上がりました。本当に素晴らしい選手です。皆さんにお願いしたいのは温かい目を持っていただいて、ファンの皆さんも私の40年前を思い出して、温かい目をもってこの選手に接していただきたいと思います。これが僕がプロレス界に残せる、恩を感じているプロレス界に残せる遺産かなと思いますので、ぜひ皆さん、よろしくお願いします」

――なぜ女子なのか?

▼初代タイガー「私はいい選手がいると勧められたもので、男子、女子に関係なく。最初は女子だからダメだなと思ったんですけど、動きを見た瞬間、そしてストロングスタイルに上がってくれるジャガーさんとか、いろんな女子プロの姿を見た瞬間、これは女子も男子も一緒だなと思って。本当にプロレスを盛り上げるんだったら、男子以上の選手がいっぱいいるなと思って。それで試合を見てみたら、紹介してもらったら凄い選手だなと。タイガークイーンにふさわしい選手だと思います」

――初代タイガーの成功はデビュー戦の相手がキッドだったのが大きい。タイガークイーンも相手が大事なのでは?

▼新間「相手だよね。ホント僕も相手だと思うよ。タイガーマスクの4月23日のデビュー戦の相手がダイナマイト・キッドじゃなければ、彼は違う方向に進んだかもしれない。だから、いろんな人の本を読んだり、いろんな人と話をしていても、第1戦はあんまりよくなかったとか、観客もあんまり反応がなかったって言ってるけど、当たり前の話だと思う。タイガーマスクとダイナマイト・キッドのあの試合をみたら、声を出すあれもないし、梶原(一騎)先生なんか口開けっ放しで見てた。それで、あの試合が終わったあと、タイガー自身も試合のさなかにイギリスと違ってあんまり反応がないなという思いでいたというけど、ああいう試合を見た観客の中にいた私からしたら、あっけにとられて、こういうプロレスっていうのは初めてみた。そういう空気があの会場を占めてたんだね。次のシリーズからガイジン選手たちがタイガーマスクの試合の時は控室から出て全員みてた。それぐらいタイガーマスク、佐山サトルの試合というのはダイナマイト・キッド戦だからこそよかった。だから今回、タイガークイーンの相手をするのは誰かなというのは、私も平井がどういう選手を選んだのか。これでタイガークイーンが売り出せなかったとしたら、これはマッチメイクの失敗ですよ。初代タイガーがこんないい選手がいた、ジャガーも認めた選手だ。その選手がデビュー戦終わって、その評価によってどういうふうに…初代タイガーマスクのようにいくのか、それとも何だ、タイガーさんが選んで、ジャガーさんが選んでも、こんな試合になるのか、という選手で終わってしまうのか。それは平井の責任だよ。わかってんだろうな? だからお前さっき泣いてたの? お前の責任だよ。お前、次からマッチメイク全部、人に譲らなきゃダメだよ。相手も決めてるんだろ? だいたい。まだ決まってない?」

▼ジャガー「考えてる最中です」

▼新間会長「要するに、ダイナマイト・キッドだからこそ、今の佐山サトルがある。僕もそう思います。だからタイガークイーンの相手がどういう選手で、どういう試合をするか。ウチは家族全員で切符を購入して行きますから今回は。楽しみにしてます。本当にいい試合してくれよ。わかってますね? 記者会見で泣かないで、喜びの涙でもって報告できる選手を選んでちょうだい」

▼平井代表「はい。ジャガーさん、ジャガーさんが…」

▼新間会長「ジャガーさんが、ジャガーさんがだけ言ってないで、何はともあれいい選手を選べよ」

▼平井代表「はい」

▼新間会長「お前が選ぶんだろ。人が選ぶんじゃないんだよ。お前が選ぶんだ」

▼平井代表「あ…」

▼新間会長「あ、あ、じゃないよ。なぁ佐山ちゃん。こっちが選んだんじゃないもんな、ダイナマイト・キッドは」

▼初代タイガー「全然違いますね」

▼新間会長「ホントあの試合は凄い。マスクがいいとか、合うとか合わないじゃないんだよ。そんな合わないマスクだって、あんな試合ができる佐山サトルって凄い」

▼初代タイガー「誰か女子プロでいますか?」

▼ジャガー「ちょっと思いつかないですね」

▼新間会長「ジュニアで男の選手でも選んでぶつけたらどうだ?」

▼ジャガー「それも一案ですね」

▼新間会長「ねぇ。ホントだよ。佐山サトルのストロングスタイルですって、それだけの自信があるんだったら男の選手だっていいじゃない。考えてごらん。もうひと月早く記者会見できれば、相手を誰にしたらいいか、みんなに相談できるじゃない。紙面で公募したりとか。ダイナマイト・キッドの時は初対面で初めて試合をする。ホントに凄い試合したよね」

▼初代タイガー「びっくりしました」

▼新間会長「びっくりしたのは俺たちの方だよ。本当にびっくりした」

▼初代タイガー「あの圧力にびっくりしました」

▼新間会長「ホント楽しみだよ」

▼初代タイガー「僕も楽しみです」

▼新間会長「みんな平井の責任にしよう。平井ちゃん頼みます」

▼初代タイガー「当たったら凄いよ。当たると思うけど。凄い選手です」