7・11仙台大会のGHCヘビー級選手権試合「(王者)丸藤正道vs杉浦貴(挑戦者)」に向けた会見が5日、都内ホテルで開かれ、両雄が改めて一戦に向けた深い思い入れを語った。

 ジュニア時代からしのぎを削り、ともにタッグを組んだこともあれば、ともに経営に参加したこともあった。そして多くのユニットで対立しながらも、戦うことで近年のノアを支え続けてきた“戦友"対決が、杜の都のGHC決戦で実現する。

 互いにキャリアも重ね、レスラーとしての“残りの日々"も意識するようになった。それだけに杉浦は、6月初頭に丸藤が王座奪取に成功するや、即座に挑戦を表明。前哨戦では熟練の読み合いで、取ったり取られたりの駆け引きを繰り返した。7・3横浜大会では異例のシングルマッチ(15分1本勝負)で前哨戦を行い、双方が試合を“味わう"かのような展開が続いている。

 「いろんな状況でやってきたけど、今回ほどね、リング上だけに、前哨戦も含めてタイトルマッチ、リング上だけに全集中できて、お互い出し合う、みせ合うっていう状態は今までなかった」と話した杉浦は、「大事に大切に戦おうと思ってます。そして、仙台に集まってくれる皆さんに最高のものを提供できればいいと思ってます。そして最後に俺が勝ちます」と見据えた。

 初防衛戦となる丸藤も思いは同じ。「もしかしたら“丸藤-杉浦"という構図に新鮮さは無いのかもしれないけども、歴代の偉大なる先輩たちがみせてきたように、僕と杉浦貴じゃないとみせられない、そういう戦いが今回しっかりとみせられると思ってる」と“二人だけの世界"への没頭を予告。そのうえで「なかなか本当に大変な相手ではありますが、僕のすべてを出して杉浦貴に勝って、このベルトをしっかり腰に巻いて最後リングに立っていたいと思います」と誓った。

 GHCナショナル王者でもある杉浦は、勝てばシングル二冠となるものの「あんまり意識してない」と、あくまで“丸藤とのGHC戦"を第一義に。“M's alliance vs 杉浦軍"のトップ対決でもあるが、丸藤も「そこを意気込んでの戦いを意識してしまうと彼に勝つのは難しいと思ってるので、しっかりいちレスラー杉浦貴を倒すことに集中したい」と話した。

 写真撮影後もクリーンにがっちりと握手。二人が二人だけの世界を味わい尽くす仙台GHC戦のゴングは、6日後に鳴り響く。


【会見の模様】
――仙台大会に向けた意気込みを

▼杉浦「杉浦軍の杉浦貴です。隣にいる丸藤正道と私、杉浦貴がGHCのね、このベルトをかけて戦うっていう、この状況、シチュエーションがね、大事、大切なわけで、自分自身、この試合、大事に大切に戦おうと思ってます。そして、仙台に集まってくれる皆さんに最高のものを提供できればいいと思ってます。そして最後に俺が勝ちます」

▼丸藤「そうですね。ノアが今、変わりつつある中で、年齢、キャリアを積んできた僕と杉浦貴というプロレスラーがこの位置で試合をすることに僕はひじょうに意味があると思ってます。もしかしたら“丸藤-杉浦”という構図に新鮮さは無いのかもしれないけども、歴代の偉大なる先輩たちがみせてきたように、僕と杉浦貴じゃないとみせられない、そういう戦いが今回しっかりとみせられると思っているので、会場に来れる人、そしてABEMAでみれる人、僕たちの試合をしっかりみてほしいと思います。そして、なかなか本当に大変な相手ではありますが、僕のすべてを出して杉浦貴に勝って、このベルトをしっかり腰に巻いて最後リングに立っていたいと思います」

――過去いろんなシチュエーションで戦ってきたが、前哨戦ではお互いの試合を味わっているような駆け引きが見えた。過去の戦いと違う点は?

▼杉浦「もう何試合もやってきてるけど、いろんな状況でやってきたことがあるんだけど、今回ほどね、リング上だけに、前哨戦も含めて仙台でやるタイトルマッチ、リング上だけに全集中できて、お互い出し合う、みせ合うっていう状態は今までなかった気がするので、そういう意味では一番いい状態ですね」

▼丸藤「ほぼほぼ一緒なんですけども、雑念であったり雑音であったりとか、そういうものなしにぶつかり合えると思ってるし、そういう環境を整えてくれている周りの人たちにも本当に感謝なので、その気持ちも込めて僕たちにしかできないものをしっかりみせていきたいなと思います」

――M's alliance対杉浦軍のトップ対決となるが?

▼丸藤「そうですね。それは見てる側の人間がそこを見てるならば、それでもいいと思うし、お互い杉浦軍であり、M's allianceのファンというのがいると思うので、そこは駆け引きを楽しんでもらいつつ、僕はあまりチームの頭としてそこをかけての戦いとか、そこを意気込んでの戦いを意識してしまうと彼に勝つのは難しいと思ってるので、しっかりいちレスラー杉浦貴を倒すことに集中してやりたいと思います」

▼杉浦「今回に限っては本当に軍団代表っていうことじゃなく、ノアを背負ってきた俺と丸藤正道、個々の戦いだと思ってます」

――杉浦選手は勝てばシングル二冠だが、意識する?

▼杉浦「結果的にそうだけど…今言われるまでそんなに意識してない。今言われて気づいたってことは、あんまり意識してないってことなんでね。このベルト(GHCヘビー)に集中してるんで、全く俺の中でそういうことは意識してないです」

――この二人の戦いが地方で行われるのも珍しいが、仙台でのビッグマッチが舞台となることについては?

▼丸藤「今こういうコロナ禍の中で、なかなかいろんなところで試合をできるような状況じゃない。その中で仙台でタイトルマッチできるというのはやっぱりひじょうにうれしく思うし、僕たちの戦い、プロレスリング・ノアの戦いというものを全国に広めなければ意味がないと思ってるので。そうですね、東京が中心になる部分は仕方ないんですけど、この仙台を皮切りに、またいろんなところでタイトルマッチをやっていければいいなと思っているので、それをやっていくのは俺だなと自分でもしっかり自覚してやっていきたいなと思ってます」