『UP TO EMOTION 2021』東京・後楽園ホール(2021年7月22日)
○桜庭和志&杉浦貴vs丸藤正道&宮本裕向×

 8・1広島大会のGHCヘビー級選手権試合「(王者)丸藤vs桜庭(挑戦者)」に向けた前哨戦がスタート。圧倒した桜庭が「首も腕も足も全部いけます」と丸藤攻略に自信を深めた。

 ノア参戦から今夏で2年が経つ桜庭が、いよいよ団体最高峰のGHCヘビーに挑戦。7・11仙台大会で杉浦の挑戦を退けた丸藤に、「弱点を見つけた」と挑戦表明して広島での挑戦が決まった。

 この日の後楽園で前哨戦第1ラウンド。のっけから丸藤相手に先発した桜庭は、またたく間に足関節を奪って悲鳴を上げさせると、丸藤の逆水平にはモンゴリアンチョップで応戦して場内も熱を帯びる。その後もことごとく足関節で絡みつき、丸藤の虎王や時間差ロープワークも、スリーパーで切り返してみせた。

 丸藤もどうにかフックキックで振り払ったものの、最後は宮本のムーンサルトプレスを鮮やかな三角絞めで切り返した桜庭が、もがく丸藤に見せつけるようにギブアップを奪って試合を決めてみせた。

 お手製のSAKUベルトを掲げて、自然体の笑みで丸藤と向き合った桜庭は「正直スキだらけ」と指摘。“弱点"については具体的言及を避けたが「僕は腕が得意とか、首が得意とか、そういうんじゃなくて、首も腕も足も全部いけます」と、あえて的を絞らせずにIQレスラー流のプレッシャーをかけた。

 一方の丸藤は「なぜか思った以上に疲れる」と課題を感じた一方で「今日、どれが俺の弱点だったかもわからない…」と収穫はなし。両雄はあす(23日)の後楽園大会でも前哨戦で対決する。


【試合後の桜庭】
――丸藤選手との前哨戦だったが、どうだった?

▼桜庭「初めてあんな長くやりましたね。でも、正直スキだらけというか」

――弱点を狙った場面はあった?

▼桜庭「流れですね。流れの中で。別に僕的にはどこもいけるんで。腕が得意とか、首が得意とか、そういうんじゃなくて、首も腕も足も全部いけます」

――丸藤選手本人は自分の弱点がどこだったのか、今日の戦いを通じてもわからなかったと言っていたが?

▼桜庭「わからなくていいです。今ここでわかって、そこを強化されたら。まあ、そこはそこでフェイントで使いますけど。どこどこに集中してやるんじゃなくて、もう全部本気でかけるプラスフェイントなんで。全部狙えるんで、その流れですね」

――逆水平を打ち合う場面もあったが?

▼桜庭「やっぱ痛いですね。痛いですけど、ちょっとだけ打ち合っちゃいました」

【試合後の丸藤&宮本】
▼宮本「関節技がスゲェ…」

――桜庭選手との前哨戦となったが、肌を合わせてどうだった?

▼丸藤「確かにスキを突いてくるのは上手いよ。ペースを握るのも。なぜか思った以上に疲れる。けど、今日、どれが俺の弱点だったかもわからない。申し訳ない」

▼宮本「いえいえ。クソ。ほんの一瞬を突いてくるんで。すごい」

▼丸藤「今まで俺たちがやってきたプロレスと一味違う、一癖もあるプロレスをしてくるから。まあ、俺は明日また前哨戦があるから。効いていることは効いていると思うんだ、俺たちの攻撃も。あと少しで勝てたよ」

▼宮本「勝てたと思ったんですけど」

▼丸藤「勝てる相手だ。勝てる相手だけど、その先が掴みづらい」