『WRESTLE GRAND SLAM in TOKYO DOME』東京ドーム(2021年7月25日)
IWGPタッグ選手権試合 ○ザック・セイバーJr.&タイチvsSANADA&内藤哲也×

 タイチ&ザックがわずか2週間でIWGPタッグ王座を奪還。すぐさま内藤&SANADAがリマッチを要求したが、後藤&YOSHI-HASHIも待ったをかけ、2組の連続挑戦が浮上した。

 内藤&SANADAは7・11札幌大会でタイチ&ザックを破り、IWGPタッグ王座戴冠。内藤は実に11年ぶりにタッグベルトを腰に巻いた。納得のいかないタイチ&ザックはリマッチを即要求し、舞台を東京ドームに指定。7・22&7・23大坂2連戦で行われたシングル4試合による前哨戦は2勝1敗1分でロス・インゴコンビが勝ち越し、王者優勢の状況で再戦を迎えた。

 2週間前に36分を超す激闘を繰り広げたばかりだけに、試合は序盤から白熱したが、王者組は大坂2連戦で痛めつけたザックの左ヒザを狙い撃ち。厳しい一点集中攻撃の前に、普段は関節技を駆使して相手を苦しめることの多いザックが何度もうめき声を上げた。

 タイチが奮闘して試合を立て直すと、ザックもSANADA相手に技巧戦を繰り広げたが、左ヒザを狙われるとまたも急ブレーキ。タイチの援護を受けて、天翔ザックドライバーやザックメフィストを狙っても、足のダメージから動きが鈍くなり、未然に防がれた。王者組の連続攻撃で追い込まれると、内藤の変型ヒザ固めに捕まってしまう。タイチもSANADAの足4の字固めで分断されたが、ザックは執念でロープに逃れた。

 30分が経過し、一気に勝負に出た内藤はエスペランサ(コーナーから飛びついての前転リバースDDT)から雪崩式フランケンを敢行。しかし、マットに叩きつけられながらもザックが三角絞めに絡め取ると、タイチが聖帝十字陵でSANADAを押さえて、決死の逆襲に転じた。SANADAはタイチを振り払うと、ザックにラウンディングボディプレスを投下して強引にカットを果たす。そのSANADAにタイチがブラックメフィストを決めたものの、直後に内藤がコリエンド式デスティーノで鎮圧。勝利を確信した内藤は、ザックにデスティーノを仕掛けたが、ザックはザックドライバーでマットに突き刺す。決定的な場面だったが、ヒザのダメージがひどいザックはフォールに入れず、4選手がリング上で大の字になった。

 内藤はなおもザックのヒザを狙っていくが、タイチが献身的にサポート。SANADAをバックドロップで排除すると、内藤を横綱・白鵬ばりのかち上げエルボーで叩きのめす。ザックはロープを掴んで懸命に立ち上がると、内藤にこん身のランニングローキックを一閃。タイチに鼓舞されると、天翔ザックドライバーの体勢に。内藤はこれを読んで、バレンティアでマットに突き刺すとデスティーノへ。7・23大坂大会でザックを仕留めたパターンに持ち込んだが、これを上手く崩したザックがヨーロピアンクラッチでクルリ。見事に内藤を料理した。

 タイチ&ザックがリマッチをものにして、わずか2週間でIWGPタッグ王座奪還。喜びを爆発させたものの、内藤&SANADAは引き下がらず、3度目の対戦を迫る。さらに、NEVER6人タッグ王座のベルトを持った後藤&YOSHI-HASHIがリングインして挑戦要求。ヒロ困ぱいのタイチ&ザックは付き合っていられないとばかりに先に去っていた。

 しかし、バックステージでも両チームはタイチ&ザックに挑戦を迫て長時間押し問答。最終的に内藤&SANADAに言葉巧みに押し切られて2度目のリマッチを了承する。さらに、タイチがNEW JAPAN CUPで後藤に敗れたことを思い出すと、NEVER6人タッグ王座への挑戦を交換条件に、CHAOSコンビとの対戦も認めた。

 タイチ&ザックを中心に注目度が増したIWGPタッグ戦線。混沌としたムードが漂うものの、秋に向けてさらなる激闘が期待できそうだ。

【試合後のタイチ&ザック、あべみほ、内藤&SANADA、後藤&YOSHI-HASHI】
▼タイチ「おお、ZIMA飲もう、ZIMA」

▼ザック「(日本語で)最初はZIMA」

▼あべ「ZIMA!」

※机につき、それぞれZIMAを手に取ると

▼タイチ「あるじゃん、ZIMA」

▼ザック「ZIMA、久しぶり!」

▼タイチ「ザックの足、ZIMA飲んだら治るよ」

※ザックはZIMAで自分の足を冷やす

▼タイチ「飲みたいけど、残念だなあ。車で来ちゃった」

▼ザック「車?」

▼あべ「いただきまーす!」

※3人で乾杯。タイチは飲むふりをする

▼タイチ「この後、逮捕されたらシャレにならねぇからな。最高だね。大丈夫、ザック? ゴメンね、1人でいっぱいさせて」

▼ザック「(※首を振って)タイチさん、サンキュー」

▼タイチ「大阪2連戦で、ザックのヒザの調子がすごく悪かったから、今日はどうなるかと思ったけど」

▼ザック「今日はほとんどお前がやってくれた。(日本語で)今日、ショッパイ」

▼タイチ「ほら、言った通り戻ってきたろう。やっぱり内藤&SANADAより、俺らデンジャラス・テッカーズが一番なんだよ。改めて分かったろ。アイツらじゃねぇ。2週間チャンピオン、約束通りの2週間だけ、預けてあげたよ。どうだった? 楽しかった?」

▼ザック「2週間だけのチャンピオンとは言え、ベルトの価値は間違いなく上がった。このタイトルマッチがここまでメディアに取り上げられたのは、ナイトウのネームバリューがあってのことだ。2週間期間限定のチャンピオン、礼を言うよ」

▼タイチ「そうそう。でもねぇ、感謝してるよ。アイツらが来てくれたおかげで、まあ、SANAやんも言ってたけど、輝いたでしょ、前より。(報道陣に)どう? IWGPタッグ、前より輝いてない? レベルアップしてない? どう思う? それはやっぱり内藤&SANADAが絡んできて、そして俺とザックが世界一のタッグだから、だからこの価値がグンと上がったんだよ。ドームのセミで、タッグタイトルマッチ組まれることあった、今まで? 久しぶりじゃないの? あったかないかも知らねぇけど。やっぱり内藤&SANADA、ザック&タイチ、この4人がレベルアップしたんだよ、すごく」

▼ザック「そうですね」

▼タイチ「これは今日、ヘタしたらメインイベントでもよかったんじゃないの? それぐらいレベルアップしたよ。そのことに関しては、内藤&SANADAに、素直にグラシアスだ。いや、よかったよ。最後ちょっとウザかったけど、もう疲れててわかんない」

▼ザック「キツかったな。俺たちもアイツらも強かったよな」

※インタビュースペースに後藤&YOSHI-HASHIがNEVER6人タッグのベルトを持って現れる

▼タイチ「なんだよ、お前! 終わったんだよ!」

▼ザック「お前ら何のつもりだ? 悪い冗談か?」

※近づいてきた後藤&YOSHI-HASHIが2人に迫る

▼タイチ「なんだなんだ、怖い怖い怖い!」

▼ザック「(※日本語で)あとで! 明日! 明日! 来週! 来月! 足痛いよ! 足痛い!」

▼タイチ「お前ら、6人タッグやるんじゃなかったの、そこで?」

▼後藤「リング上で言った通りだよ! 次は、俺たちが挑戦するぞ」

▼タイチ「なにに? 内藤&SANADAに?」

▼後藤「そのベルトだよ!」

▼タイチ「さっき、2人で何か揉み合ってたじゃん。NEVER6人タッグやるんじゃないの?」

▼後藤「知らねぇよ! 邪魔が来るかもしれねぇから、今ここで決めろよ」

▼ザック「これはどうだ? 俺たちをNEVER6人タッグのベルトに挑戦させてくれ。冗談ならやめてくれ」

▼タイチ「何で挑戦したいの? お前ら(ベルト)持ってんじゃん」

▼後藤「そのベルトがほしい、それだけだ」

▼タイチ「ほしい? 俺らが持ってるから? 輝いてるから? レベルアップしたから?」

▼後藤「いいねぇ。最高に輝いてるねぇ。だが、俺たちのほうが、かがやせられ……」

▼タイチ「ダメ!(笑) もうダメ! 噛んでる時点でダメ!」

▼YOSHI-HASHI「IWGPタッグ、価値、すごい上げたよ。さらにさらに、お前たちがベルトを持ったことによって、さらに輝いてる。でもこの、NEVER6人タッグのベルト、どうだ、オイ、かいがやいて見えないか……」

▼タイチ「ダメ!(笑) 2人とも噛んでるからもうダメだよ!(笑) ちゃんと言えよ、お前ら! このままだったらな、お前らみたいなのはダメだって、今言いたかったよ。でもまあ、見てたよ。お前ら、6人タッグの(防衛回数)記録作ったらしいじゃねぇか。去年お前らにボロボロにされたけどよ、あれよりちょっとは成長したんじゃねぇか? 特にお前(YOSHI-HASHI)。お前、俺らのレベルについてこれるのか?」

▼YOSHI-HASHI「ちょっとじゃねぇよ。メチャメチャだよ!」

▼タイチ「そんなに輝いてんの、それ(6人タッグ王座)? YOSHI-HASHI、頑張ったじゃん! すげぇじゃん、記録。7回? 8回? 知らねぇけどさ。輝いてんだったら、それ、俺らに寄こせよ。話はそれからだ。これ(タッグ王座)やるより、先に寄こせよ。それで、お前らがこれにふさわしいんだったら、やってやるよ」

▼後藤「おお、いいよ」

▼YOSHI-HASHI「その代わり、俺たちもそのベルト、いただくからな」

▼タイチ「おぉ、お前がそのレベルにいればな」

※インタビュースペースの裏側から、内藤&SANADAが現れる

▼内藤「ヘイヘイヘイ!」

▼ザック「(※うんざりした顔で)何だよ、お前ら? ここはロンドンのピカデリーサーカスかなんかか? (※日本語で)ちょっと待って! 疲れた!」

▼タイチ「なんだよ! わかんないよ!」

▼内藤「(後藤&YOSHI-HASHIに)ちょっとお二人さん、席を外してもらっていいかな?」

▼YOSHI-HASHI「おいおいおい、お前はもう負けたんだよ!」

▼内藤「ちょっと、言いたいことがあるんだよ。話があるんだ。だって、試合出てないでしょう? 今日、1試合目から見てたよ?」

▼YOSHI-HASHI「ランボーに出てたよ!」

▼タイチ「もう何だよ!」

▼内藤「ちょっと今日は言いたいことがあるんだよ。タイチ……いや、今日はタイチ選手じゃないな。ザック選手、アナタ、(スペイン語で)昨日誕生日だったんだって?」

▼ザック「エスパニョール、ワカラナイ!」

▼内藤「コンプレアニョスでしょ! 誕生日でしょ?」

▼ザック「お前は本当におかしな野郎だな!」

▼タイチ「あー、そうだ!」

▼あべ「そうだ!」

※内藤は「誕生日おめでとう」を表裏に日本語とスペイン語で書かれたタスキをザックにかけようとする

▼あべ「ちょっとちょっとちょっと!」

▼タイチ「サラリーマンの出し物じゃねぇんだぞ、お前ら」

▼内藤「(スペイン語で)ザック、俺のことが嫌いなんでしょ。でもありがとう。それからもっと楽しもうよ。だからもう1回ベルトをかけてやろう。頼むよ! タイトルマッチを、もう一回!」

▼ザック「もう1回、つまりリマッチか?」

▼内藤「(スペイン語で)タイトルマッチ、もう1回! (日本語で)だって、アナタ、内藤をタップアウトさせるんでしょう? 言ってたでしょう? 日本語わかるね? アナタ、日本語わかるね?」

▼タイチ「あー、うるさい、うるさい!」

▼内藤「今日、ギブアップしてない。悔しいでしょ? 悔しいでしょ?」

▼ザック「そうですね……」

▼内藤「悔しいでしょ? Si? Si? タップアウトさせたいでしょ?」

▼後藤「俺らが先だぞ」

▼タイチ「なんで? わかんない、順番はわかんないよ!」

▼後藤「俺らが先だろう!」

▼ザック「スペイン語と日本語を同時に話されると混乱するんだよ!」

▼タイチ「まとめよう!」

▼内藤「ちょっと下がってもらっていいかな? とりあえず、俺の希望は伝えたから。さあ、あなたがたの答えは?」

▼タイチ「わかった! お前はわかった! ウザい、ホントにウザい! 一回黙って!」

▼内藤「ごめんなさいね(※と1人後ろを向く)」

▼タイチ「SANAやん、どう思ってんの?」

▼SANADA「(英語で)ザック、リマッチさせてくれないか?」

▼ザック「(日本語で)ホント? どうかな……」

▼SANADA「(英語で)前回はリマッチさせてあげた」

▼ザック「(日本語で)そうですね……」

▼タイチ「SANAやん、1つ聞きたい。SANAやんは俺のこと好き?」

▼SANADA「大好きです」

▼タイチ「ハハハ。ザックのことは?」

▼SANADA「大好きです」

▼タイチ「もし、ザックが内藤からギブアップ取るまでやりたいって言うんだったら、俺は、内藤とSANAやん、やってもいいよ。ザックの希望に添いたいから、俺は」

▼内藤「ギブアップさせたいでしょ? ギブアップって言わせたいでしょ?」

▼ザック「(日本語で)ハイ」

▼内藤「(スペイン語で)リマッチ、頼むよ」

▼ザック「(スペイン語で)わかったよ」

▼タイチ「ザックがいいならいいよ。もう1回か、疲れるな……。まあ、いいや、でも、楽しいからいいよね」

▼内藤「だろ? 俺も楽しいよ。……で、外野のお二人は……」


▼YOSHI-HASHI「外野じゃねぇよ!」

▼後藤「誰が外野だ、コノヤロー! タイチ、お前はどうなんだ?」

▼YOSHI-HASHI「お前の気持ちを聞かせてくれよ」

▼タイチ「俺、1つ思い出したんだよ、コイツ(後藤)の顔見たら。誰も覚えてねぇかもしれねぇけど、今年の『NEW JAPAN CUP』1回戦、お前とやってよぉ、お前に負けてんだよ」

▼後藤「よく覚えてんなぁ」

▼YOSHI-HASHI「俺も覚えてるよ」

▼タイチ「お前は関係ねぇだろ(笑) いつかなぁ、借りを返してぇと思ってたんだよ」

▼後藤「よし、言ったな。決まりだな」

▼タイチ「いや、6人タッグ」

▼ザック「NEVER6人タッグのベルト挑戦も諦めてないぞ」

※4人で言い争いになる

▼内藤「細かい話はどうでもいいからさぁ! 細かい話は後でやってくれよ!」

▼タイチ「6人タッグに挑戦させてくれよ! お前のレベルアップしたとこが見たいんだよ。今までのお前じゃねぇんだろ?」

▼YOSHI-HASHI「レベルアップしてないと、最多防衛記録、更新できねぇだろ!」

▼タイチ「確かにそうだな。YOSHI-HASHIはすげぇな。楽しみにしてるよ、去年と違ったYOSHI-HASHI、見せてくれよ!」

▼後藤「見せてやるよ!」

▼タイチ「じゃあ挑戦させていただきます、6人タッグ!」

▼YOSHI-HASHI「俺たちも、このベルト(タッグ王座)、挑戦させてもらうからな、いいな!」

▼タイチ「いい流れだな」

▼YOSHI-HASHI「決まったな! タイチ、ザック!」

▼タイチ「挑戦させるってさ、ザックは。優しいから。寛大なチャンピオンだから」

▼YOSHI-HASHI「決まりだな!」

▼ザック「(※うっとうしそうに)明日、休み! 早く帰して!」

▼タイチ「順番はわかんねぇけど」

▼YOSHI-HASHI「忘れんなよ? わかったな? 今言ったからな?」

▼タイチ「お前こそ、吐いたツバ飲み込むな、コラ!」

▼YOSHI-HASHI「いいんだな?」

▼タイチ「YOSHI-HASHI、楽しみにしてるよ。俺らももう1人用意するから」

▼内藤「じゃあ、プロメサ(約束)ね! プロメサ!

▼」タイチ「もう、挑戦者たちは帰って! チャンピオンが残るの!」

▼YOSHI-HASHI「オイ、『うん』って言ったからな! 忘れねぇぞ、コノヤロー!」

YOSHI-HASHIと後藤は立ち去る

▼タイチ「石井も連れてこいよ! 石井もムカつくんだよ!」

▼ザック「トモチャンも!」

※チャンピオンチームとあべみほだけが残る

▼タイチ「あー、うるさい! こんなにうるさい試合後のコメントあんのかよ! これ、文字に起こすの大変だよ!」

▼ザック「(※もらったタスキを見せて)どうですか?」

▼あべ「アハハハ! 誕生日おめでとう!」

▼タイチ「サラリーマンの忘年会か! もうなんでもいい、もう帰ろう」

▼ザック「7ヶ月前GODに敗れたのがここ東京ドームだった。長かった」

▼タイチ「そう、あんな苦しい思いして取り戻したんだ。簡単に逃すわけにはいかねぇよ」

▼ザック「でも俺たちには盛大な計画がある。今日はセミでベルトを取り返した。つまり次の東京ドームは俺たちがメインを張ってるはずだ」

▼タイチ「おお、いいねぇ、1・4! 俺らがチャンピオンだったらメインじゃねぇの?」