9・7後楽園大会で世界タッグ選手権試合が決まった王者・宮原健斗&青柳優馬、挑戦者・諏訪魔&芦野祥太郎が30日、東京・湯島の全日本事務所で会見。王道トーナメント優勝を逸し、不振が続く宮原はこの一戦を「運命の分かれ目」と定め、「これ以上、ファンを悲しませたくない」と防衛を誓うばかり。王道トーナメント準優勝に終わった芦野は全日マットでの初タイトル獲りに執念を燃やし、諏訪魔との連係考案を宣言した。

 王道トーナメント覇者・諏訪魔が5冠返り咲きをぶち上げ、その第一歩として9・7後楽園大会で芦野と組んで世界タッグ王座に挑戦する。9・21後楽園大会での三冠挑戦も決まり、5冠を成し遂げるには世界タッグ獲りが絶対条件。芦野とはタッグ結成以来、初のベルト挑戦となるが、決勝戦で戦ったことによって二人の絆もさらに深まった。「何としてもこの二人のタッグチーム、ブランド化したい」と考える諏訪魔はこの一戦を「本格始動」とするつもりでいる。

 パートナーの芦野は王道トーナメントで準優勝に終わり、全日本での初タイトル獲りを逃したものの、三冠王者ジェイク・リーに雪辱を遂げるなど躍進といえる結果を残した。「1回戦で世界タッグ持ってる青柳、準決では三冠持ってるジェイク・リーに勝ってるので、このベルトも自信満々で挑んで、横には諏訪魔さんがいますし」と不安要素なしの芦野は「全日本に参戦して初めてのタイトルをここで獲りたい」と誓っている。「理解はどんどん深まってると思います。ただ、諏訪魔さんとの連係が全然思い浮かばない」との悩みはあるものの、王道トーナメント最終戦前と同様に諏訪魔と合同練習を敢行し、そこで新連係を開発する構えをみせた。

 宮原は今回の王道トーナメントで復権への足がかりを作るはずが準決勝敗退に終わった。「大田区で正直プロレスの神様が宮原健斗をやっぱり求めてると思った流れが来たんですよ。それもつかめず。でも王道で最終日まで残って、シチュエーション的には僕が優勝したらいい流れができるなと思ったんですけど、そのイメージ通りにいかず。というところでプロレスの神様とうまくいってない」と自覚するように最高男らしくない不振が続き、「プロレスファンは間違いなく僕に期待してるんですよ。その期待に応えられてない現状がちょっともどかしい」との思いを募らせている。そこで今回の世界タッグV5戦を宮原は「運命の分かれ目」と定めた。「この日で僕の今後、タッグでやるのか、シングルプレイヤーとしてやるのかがこの日に決まるんじゃないかなと思ってます。そのぐらい重要な日になりそう」と考えている最高男は「これ以上、ファンを悲しませることはできない」と諏訪魔&芦野返り討ちを自らに課していた。

【会見の模様】
▼芦野「Enfants Terribles芦野祥太郎です。昨日、王道トーナメント、諏訪魔さんと決勝で戦って体ボロボロなんですけど、試合後に諏訪魔さんからタッグを組もうとお声をかけていただいたんで、それは自分にとってもうれしいですし、さらにステップアップ、全日本に参戦して初めてのタイトルをここで獲りたいなというふうに思っております。諏訪魔さんとタッグ組むんですけど、倒したいなって気持ちは依然変わらないので、横にいていろいろ学びながら倒す機会をうかがいたいなと思ってます。青柳選手はちょっと陰湿な感じでツイッターとかでもいじってくるので。王道トーナメント1回戦で勝ってるんでね、それをタッグでもTシャツ屋さんの実力っていうのをみせたいなと思っております」

▼諏訪魔「俺だって体、今日ボロボロだよ。決勝で投げられて首痛ぇし、横にいる宮原には蹴られて首やっちゃうしさ。散々ですよね。でも、うれしい痛みだと思ってるんで。今回、世界タッグが組まれた。さっそく組んでくれたっていうことでPWFには感謝してますよね。で、自分自身は王道トーナメント優勝できたんで、三冠というものを獲りたい。でも、その前に世界タッグもいきたいと。全部かっさらって、また5冠復活と。これが一番の目標なわけで。今回、世界タッグ、絶対勝ちたいんですよね。王道トーナメント優勝したぐらいでまだ自分自身、完全復活まだまだ。5冠いってたわけですから、前は。当然そこまでもう一回、登っていく、登りつめていくことが大事なんじゃないかなと思います。また今回、芦野祥太郎。タッグを組むわけですから。本格始動じゃないかな。タッグチームとして一つの勲章を手に入れたうえで、そこからまたどんどんこのチームを高めていきたい。その一歩を踏み示すためには世界タッグのベルトが絶対必要なんですよね、俺らにとって。ただ、相手も強いですから。昨日、宮原、俺が押されて押されて最後ひっくり返しただけなんでね。たぶん負けた気がしてねぇだろうし、本番、気を引き締めてくるだろうしね。このチーム、結構経験積んできてるチームだなと思うんでね、気を引き締めて、二人そろってぶん投げまくりたいなと思います」

▼青柳「青柳優馬です。昨日の王道トーナメントの決勝、僕は全日本プロレスTVの解説席で見させてもらったんですけど、本当に素晴らしい決勝戦だったなと初戦敗退の僕が評価しちゃうんですけど。ホントに諏訪魔さん、全盛期だなと。崩しようのない、さすが全日本の顔だなっていう感想なんですけど、正直、諏訪魔さんにチャンピオンベルトを持たすわけにいかないと僕、考えてるんです。6月の大田区で今、世界中を悩ませている流行り病にかかってしまったってことなんで、それは仕方ないことなんですけど、どうしてもそういう前科と言っても過言ではないものを諏訪魔さんお持ちなんで、また急にタイトルマッチ前にすっぽかされても困るんで、このベルト絶対に譲りません」

▼諏訪魔「(苦笑)」

▼宮原「宮原健斗です。まずはですね、昨日の王道トーナメント、負けたばかりで翌日会見ということで、ここ最近の宮原健斗、大田区で巴戦に敗れて、王道トーナメント準決勝で敗れると。大変プロレスファンにはがっかりさせてると自分自身思ってるので。ちょっとこれ以上、ファンを悲しませることはできないなと。この9月7日、2021年も残り3ヵ月。3ヵ月の中でどのように締めくくられるかを考えた時に、この9月7日が間違いなく運命の分かれ目になるというのは間違いなく僕は思ってる。これ以上、ファンを悲しませたくないね。そのためには、この試合がキーになるのかなと思います」

――宮原健斗らしくない結果が続いているが?

▼宮原「何かね、あと一歩というのが僕自身あって、大田区で正直プロレスの神様が宮原健斗をやっぱり求めてると思った流れが来たんですよ。それもつかめず。でも王道で最終日まで残って、シチュエーション的には僕が優勝したらいい流れができるなと思ったんですけど、そのイメージ通りにいかず。というところでプロレスの神様とうまくいってないですよね。コミュニケーションというか精神的な会話がね。プロレスファンは間違いなく僕に期待してるんですよ。その期待に応えられてない現状がちょっともどかしいんですけどね。世界タッグの防衛戦、5度目ですよ。僕自身、防衛したいとかするとかそういうことじゃなくて、この日を境に何か運命の分かれ目が今回の僕のテーマなんで。それぐらいこの日で僕の今後、タッグでやるのか、シングルプレイヤーとしてやるのかがこの日に決まるんじゃないかなと思ってます。そのぐらい重要な日になりそうですね」

――芦野選手は優勝には届かなかったものの自信につながっているものがあるのでは?

▼芦野「1回戦で世界タッグ持ってる青柳、準決では三冠持ってるジェイク・リーに勝ってるので、このベルトも自信満々で挑んで、横には諏訪魔さんがいますし、最近不調の全日本のエースもいるので、そのまま不調のまま運命の分かれ目ですか。俺がそのままどん底に突き落としたいと思ってます」

――諏訪魔選手と芦野選手は王道トーナメント決勝で戦ったことで絆が深まった部分はある?

▼諏訪魔「どんどん絆は深まってますよ。シングルマッチは何回やってるんだって。そりゃもうわかりますよね。俺のこともどんどんわかられて、どんどん追い詰められてる自分もいるんですけど、間違いなくチームワークにどんどん出てくるんじゃないかなと思ってますね。何としてもこの二人のタッグチーム、ブランド化したいんでね。重要な試合になるんじゃないかなと思います」

▼芦野「俺が絆っていうと、ちょっとあれなんですけど、理解はどんどん深まってると思います。ただ、諏訪魔さんとの連係が全然思い浮かばないんですよ。単発というか、お互いに投げたりとかはあるんですけど。今までタッグ組んできた選手は連係すぐ思いついたんですけど、そこは9月7日までにまた一緒に練習かなんかしてやりたいですね」

▼諏訪魔「やる? 何がいいかな?」

▼芦野「いつもはさっと出てくるんですけど」

▼諏訪魔「一人一人投げまくってるからね。十分あんたのスープレックスも痛いよ。俺、今日、首痛いんだからマジで。二人で投げたら相手大ケガしちゃうよ。いいか」

▼芦野「お互いぶん投げればいいですかね」

▼諏訪魔「何かやろうよ。考えよう」

▼芦野「よろしくお願いします」

▼青柳「すいません。会話が寒いなと思って」

――昨日の決勝戦はみた?

▼宮原「正直ね、ショックでリアルタイムでは見てないんですけど、帰って媒体通してみましたけど、正直、芦野祥太郎は今ね、この全日本見渡してもきてる男。間違いないですよ。何ていうんだろうな。この2対2で並んで、試合カードだけでも非常に魅力的というのはありますよね。僕も昨日負けたばかりなので、ちょっと謙虚なんですけど、なかなか試合カードで見せるのは難しいんですよ。でも、この2対2は間違いなく試合で見せることをファンは期待してるだろうし、それ以外でどう見せるのか、どうなるのかっていうのは楽しみですよね」

――宮原選手から見て二人の絆をどう見ている?

▼宮原「間違いなくプロレス界に絆なんてないですから。それはマスコミの皆さんわかる通り、裏切りますから。プロレスラーというのは。俺の経験も踏まえてだけど、そんな絆なんて甘っちょろいものプロレス界に必要ないし、弱肉強食ですから。そういう世界だから、絆とかは僕はあまり興味ないんですけど、青柳優馬選手とも果たして絆があるのかというところで、いつ彼が裏切って僕を利用するかわからない緊張感があるんで、このタッグは4度防衛してるんであって。そこは絆どうこうっていうのはないんですけど、僕は今回、運命の分かれ目がテーマなんで、あまりそういう質問されて乱したくないんで、あんまりそういう質問はやめてほしいんですけど。それ以外は青柳選手が言いますんで」

▼青柳「特にありません」

――青柳選手は王道トーナメントで残念な結果に終わり、立て直す機会になる?

▼青柳「そうですね。僕、勝っても負けても基本的に絶好調なんで、特に気にしたことないです、あんまり。間違いなく隣の相方がいつになく謙虚なんですよ。それが1回戦敗退して不穏なオーラ流れてるし、隣はいつも唯我独尊で自己中心的なザ・プロレスラーって感じの自己中のレスラーじゃないですか。その方がちょっと謙虚にきてるっていうのは、正直、我々のチーム、嫌な流れがきてるんじゃないかなという気がしますね。急に不安になってきました」

――9・12博多での地元凱旋も控え、ベルトを持って帰りたい気持ちが強い?

▼宮原「素晴らしい質問ですね。ホントに9月7日防衛して、運命の分かれ目ですから、地元にどのような形で帰るのかっていうのも福岡のプロレスファンは、この試合を楽しみにしてもらいたいのがありますね。もちろん丸腰で帰るわけにいかねぇだろうという気持ちがあるんで。運命の分かれ目ですよ、この日は」