9・26後楽園大会でのKO-D無差別級選手権試合へ向けた会見が15日、東京・千代田区の神田明神内で行われ、王者・竹下幸之介がクリス・ブルックスとの初防衛戦へ向けて「飯伏幸太vsケニー・オメガがそうだったように、僕たちもその存在を今のDDT代表として超えるような戦いをしたい」との誓いを立てた。

 竹下は8・21富士通スタジアム川崎大会で秋山準からシングル初勝利を奪い、約2年ぶりにKO-D王座を奪還。試合後、ブルックスが挑戦を表明し、9・26後楽園大会での初防衛戦が決まった。

 だが、ブルックスにはシングル3連敗と分が悪い。「お互いの研究というか、毎回違う試合になるし、プロレスを当たり前のようにやってるから、呼吸をするかのように。そのときそのときで紙一重の試合で、ギリギリ負けてきた」と分析した竹下は「勝ちきれるチャンピオンになってると思うんで。今までの竹下幸之介とは違う」と断言してみせた。

 「今までチャンピオンとして何度もタイトルマッチを経験してきましたけど、そのどれよりも『楽しみにしてます』と声をかけてもらった。何度かシングルをしているし、その中でクリスがこの2年くらいで積み上げた経験、日本に来る前に築き上げた経験がある」とブルックスを評した竹下だが、自身も「この1年苦しい思いをしたけど、秋山準に勝ってベルトを巻いてる経験は、ほかのどのレスラーも経験できない経験をしてきた」との自負がある。「お互いに築き上げたものが最高潮になってると思います。竹下のブランド、クリスのブランド。もっと言えば、それぞれが築き上げたブランドがある。それが最高峰に来てる」と実感するからこそ、「僕たちの試合をファンの人ももちろんだし、プロレス界全体にも影響あるようなものにしたい」と高い目標を設定した。

 そこで竹下が意識するのが過去のDDTにおける黄金カードだ。「比べるモノではないけど」と前置きしたうえで、「かつてDDTで飯伏幸太vsケニー・オメガがそうだったように、僕たちもその存在を今のDDT代表として超えるような戦いをしたい。かつての竹下vsクリスを超える一戦になるので期待してください」と誓った。奇しくも同じ日本人vs外国人の図式で、竹下はブルックスを相手に「飯伏vsケニー」を上回る戦いで新たな黄金カードを作り上げるつもりだ。

 対するブルックスは2019年7・21後楽園大会で当時の王者・竹下に挑んで以来、約2年ぶりの挑戦でKO-D王座初戴冠を狙う。コロナ禍にあって日本に滞在し続け、DDTのリングでEXTREME、UNIVERSAL両王座を奪取してきたが、「私のキャリアで最も重要な試合になる。プロレスキャリア14年の集大成であるとともに、この2年間、家族、友だちとも離れて暮らし、そこまでして日本に残ってプロレスをした。それが正しかったのか試されることになる」と話したように、竹下からのKO-D王座獲りでさらなるステップアップを遂げる構えだ。

 ここ最近の竹下とのシングル対戦成績は3連勝。それでもブルックスは「思い出したときに心の支えになる程度。今回の試合の結果に対する根拠にはならない」と慢心せず。「前哨戦で当たってみて、過去のD王で当たったときとは彼は全く別だと、わずかな対戦でも感じ取れる。だから今回僕が有利とは考えていない」と分析する一方で、「貴重な機会をムダにすることはありません。確実にこのチャンスをモノにして、無差別級チャンピオンとして、皆さんの前に立ちたい」と誓ってみせた。