『G1 CLIMAX 31 開幕戦』エディオンアリーナ大阪第1競技場(2021年9月18日)
「G1 CLIMAX 31」Aブロック公式戦 ○ザック・セイバーJr.vs内藤哲也×

 内藤屈辱のタップ。ザックが意地の消耗戦を制して白星スタートだ。

 2017年以来4年ぶり3度目の優勝を狙う内藤。ここ最近はIWGPタッグ戦線で戦ってきたが、来年の東京ドームメインを見据えてG1の舞台に臨んだ。初戦の相手はタッグ王座戦で遺恨を深めてきたザック。7・23大阪大会で勝利して以来の再戦が同じ大阪の地で実現した。

 お株を奪う足攻めに出た内藤に対し、ザックは寝技地獄に引き込むと、あの手この手で首攻めを展開する。内藤が変型ネックロックで捕らえても、逆にフロントネックロックで捕獲。じっくりと内藤を消耗させると、ドラゴンスープレックスで攻勢に出た。

 内藤もめまぐるしい読み合いを制してスイングDDTで反撃を開始。バックエルボーを連打し、エスペランサをさく裂させたが、ザックの飛びつきヒザ十字固めに捕まってしまう。耐えた内藤はザックが仕掛けたニークラッシャーをDDTで切り返し、雪崩式フランケンシュタイナーを狙ったが、阻止したザックはコーナー上での卍固めで捕獲。そのまま回転エビ固めで内藤を叩き落とし、ヒールホールドで絞め上げた。

 絶体絶命のピンチを迎えた内藤だったが、何とか耐えると、起死回生のコリエンド式デスティーノをさく裂。ザックもドラゴンスープレックスや飛びつきDDTで応戦し、ザックドライバー狙いをバレンティアで切り返されても、ヨーロピアンクラッチでニアフォールに追い込む。さらに低空ドロップキック、スライディングローキック、その場飛びフットスタンプで足攻めに出ると、最後はフロントインディアンデスロックとグラウンド卍の複合技で内藤をギブアップをさせた。

 ザックが消耗戦を制して内藤を撃破した。「どうせ俺を優勝候補に予想してるヤツは一人もいないんだろ? 俺はもちろん優勝する気だ」と豪語したが、2度の優勝経験を誇る内藤を破った直後だけに説得力は十分だ。

 9・23大田区大会での2戦目ではIWGP世界王者・鷹木と対決する。12年ぶり2度目の一騎打ちで、新日本のリングでは初シングル。前回敗れているザックは「もう一回、あの時みたいにモヒカンにしろよ。2009年のお前にもう一度戻ってくれ。俺はその時の信悟に勝ちたいんだ」と要求しつつ雪辱を見据えていた。

 一方、初戦黒星となった内藤は試合後も立ち上がれず左ヒザをアイシング。それでも何とか立ち上がったものの、セコンドの肩を借りて引き揚げ、ノーコメントで控室に消えた。次戦はロアと対決。ここで初日を出して立て直したいところだが、左足のダメージが不安視される。

【試合後のザック】
▼ザック「タダイマ。オレガ、(※筋肉ポーズを取りながら)ソイボーイデス! (シングル戦線に)戻ってきた。おっ、ベルトを忘れてきたな。仕方ない。いまは『G1 CLIMAX』に全神経を集中させてんだ。(※スペイン語で)セニョール・ナイトー、いま“トランキーロ"なのはどっちだ? どっちなんだよ? 俺じゃないぞ! ゲンキダヨ! 初日から燃えてる。どうせ俺を優勝候補に予想してるヤツは一人もいないんだろ?過去の成績もたいしたことないしな。でもG1開幕前にタッグ王座を奪還できたから、今はシングル戦線だけに全神経を注げるってことを忘れるな。参加できればそれだけで満足してるようなレスラーもいるかもしれないが、俺は違うぞ。(G1は)学校の運動会とは違うんだから。日本でもエッグ&スプーンレースって普通にやるのか? 日本人は木製の玉を使ったバカみたいなゲーム(※註:おそらくケン玉のこと)してるよな? ある有名なイギリスのレスラーもこう言ってただろ。(リーグ戦に)出場するなら優勝しないと意味がないって。俺はもちろん優勝する気だ。たったいま、元G1覇者に勝ったぞ。次の相手は誰だ? 教えろ」

――鷹木選手です。

▼ザック「オー、ドラゴンティッツか! 久々だなあ。タカギが移籍してきたのは3年前か? 俺はずっとアイツとのシングルマッチを待ちわびてたんだよ。俺たちは過去にも1度、トーナメントで対戦してる。あれは2009年のドイツのwXwのリングだ。もう何年も前のことだな。準決勝で闘ったんだけど、俺がシンゴの関節技で敗れて敗退して、アイツは最終的に優勝した。でも、そのあと俺が『シックスティーン・カラット・ゴールド』を優勝するまで6年もかかった。そして今ではアイツがIWGP世界ヘビー級チャンピオンだ。今回はもう何年も待ってられない。シンゴとのシングル、楽しみだ。もう1回、あの時みたいにモヒカンにしろよ。2009年のお前にもう一度戻ってくれ。俺はその時のシンゴに勝ちたいんだ」

※内藤はノーコメント