10・16大田区大会で三冠ヘビー級選手権試合を争う王者・ジェイク・リー、挑戦者・宮原健斗が4日、東京・湯島の全日本事務所で会見。1年7ヵ月ぶり5度目の戴冠を狙う宮原は「俺は主役でいたい。一番はそこ」と返り咲きを誓うばかり。ジェイクはV3戦を果たし、「営業、宣伝」に専念させる構えをみせた。

 宮原が三冠返り咲きを宣言し、9・21後楽園大会でゼウスとの次期挑戦者決定戦に勝利。今年2度目のビッグマッチとなる10・16大田区大会で王者・ジェイクに挑戦することになった。

 32歳で同い年の両者はかつて全日本に新時代をもたらそうとNEXTREAMを結成。その二人が時を経て至宝ベルトを争う今回の三冠戦のキーワードは「主役」だ。全日本は来年50周年イヤーを迎える。その中心人物が誰かを明確にする戦いで、この節目に三冠王者に君臨する意義はとてつもなく大きい。

 「主役は2人もいらねえんだ。主役は俺だ」と言い切った宮原は昨年3月に三冠王者から陥落して以来、シングルタイトルに無縁のまま。6・26大田区大会で三冠巴戦に名乗りを上げたもののジェイクの軍門に下った。この1年7ヵ月の間、至宝ベルトがない状況が続いたことで最高男は「このベルトを失って初めて気づいたこともありました。その中で一番はやっぱり、このベルトを巻きたいという素直な気持ち、そしてこのベルトとともに宮原健斗をもっともっと世間の皆様に知らしめたい」との思いを強くした。

 それを結実するべく宮原は「エース復活」と「リスタート」を宣言。自らの手で三冠挑戦のチャンスをつかんだ。自ら主役決定戦を掲げた最高男は「この日にどっちがチャンピオンになるか。それによって全日本プロレスというものが決まってくるんですよ。チャンピオン=会社の顔、会社の顔=会社のイメージカラーになる」と定め、「この16日は宮原健斗が主役じゃないと面白くない」と断言。「俺は主役でいたい。一番はそこ」と三冠返り咲きにかける強い決意を示した。

 対するジェイクも「今の全日本プロレスは俺だ」と断言して譲らない。戴冠を果たした巴戦で宮原、青柳優馬、防衛戦で芦野祥太郎、諏訪魔をことごとく撃破。ここで宮原に連勝を遂げれば、間違いなくその地位は高まる。宮原が「俺は今を生きてる」とし、今現在に集中する構えをみせたのとは対照的に「50周年、この時にどういう形で誰がこれを持っているのか。それはとても大切なこと」とまもなく迎える記念イヤーを見据え、三冠王者としてその節目を迎えるつもりだ。

 宮原とは6・26巴戦以来の再戦。「今回はこれだけ固い決意、強い決意を胸にこのベルトに挑んでくるんでね。その時とはまたちょっと違うでしょうね。ただ、受け止めてあげますよ。チャンピオンらしく」と王者の貫録たっぷりに言い切ったジェイクは「お前は主役じゃない。営業部長であり、宣伝部長だ」と通告。最高男を営業、宣伝業務に集中させ、自らが中心となって全日本の歴史を紡いでいく構えをみせた。

☆10/16(土)東京・大田区総合体育館『2021 Champions Night 2〜全日本プロレス49周年記念大会〜』16:00開始

▼三冠ヘビー級選手権試合
[挑戦者]
宮原健斗
vs
ジェイク・リー
[第64代王者]
※ジェイク3度目の防衛戦


【会見の模様】
▼宮原「ついにこの時が来たなと。チャンピオンベルトを失って約1年半。自分が主役であり続けるために日々、試合、ファンの方へのメッセージ、ファンの方の励ましをエネルギーに変えて日々、戦ってきましたけど、やはり俺には主役が居心地がいい場所なんで。主役=チャンピオン。それが対世間へのわかりやすい証だと思うので、主役が似合う男がチャンピオンであるべきだと。そして何より、この1年半で思ったことは、やはり俺はこの三冠ベルトを巻くためにプロレスをしてるんだと。このベルトを失って初めて気づいたこともありました。その中で一番はやっぱり、このベルトを巻きたいという素直な気持ち、そしてこのベルトとともに宮原健斗をもっともっと世間の皆様に知らしめたいなと思ってます。いろいろな気持ちがありますけど、一つ言うのであれば、プロレス界は俺に任せろ」

▼ジェイク「挑戦者の固い決意は凄く感じ取れたよ。ただ、お前は主役じゃない。営業部長であり、宣伝部長だ。以上だ」

――このタイミングで三冠獲りに動いたのは来年の50周年も見据えてのこと?

▼宮原「その質問もよく聞かれるんですけど、俺は今を生きてるんで。今を生きた結果がその舞台につながればいいと思いますけど、俺は今までプロレスラーをやってきて、常に今を生きてきて結果を残してきたと思ってるんで、俺の中では10月6日から始まって10月16日このベルトに挑戦すると。俺の中ではそれしか見えてないです」

――自ら主役という言葉を口にしたが、もし負ければ主役の座が遠のくリスクもあるが、その覚悟の表れ?


▼宮原「そんなネガティブなことは俺の頭によぎったことないし、俺がこの16日で三冠ベルトを巻く、そのイメージしかない。そんなこと考えたことないです」

――1年半、三冠ベルトがない中で一番感じたことは?

▼宮原「何か僕は全日本プロレスのためにとか、全日本プロレスを盛り上げるとか、そう思われがちなんですけど、僕は一個人・宮原健斗としてこのベルトを巻きたいんだという気持ちしかないですね。そのあとに全日本プロレスを盛り上げるとかがついてくればいいなと。今は素直にこのベルトを…僕はどんな感触だったかもう忘れたので、新しい自分が16日に誕生するんじゃないかと思ってますね」

――主役の座をかけて宮原選手と三冠王座を争う状況に感じることは?

▼ジェイク「物凄く感慨深いですよ。けど、相手が誰であれ、それは関係ないことで。まぁ今を生きるとさっき言ってましたけど、もちろんそれは俺も一緒で、みんな一緒かもしれないけど、俺はその一歩さらに先を見据えてもう行動してるんでね。50周年、この時にどういう形で誰がこれを持っているのか。それはとても大切なことで、そのビジョンも見えてないんだったら、もうちょっと考えた方がいいんじゃないかと俺は思いますけどね」

――宮原選手には巴戦で勝利しているが、改めて王者として戦うところで心境も違う?

▼ジェイク「あの時は特殊なルールだったのでね。今回はこれだけ固い決意、強い決意を胸にこのベルトに挑んでくるんでね。その時とはまたちょっと違うでしょうね。ただ、受け止めてあげますよ。チャンピオンらしく」

――諏訪魔を乗り越えたことで新たに見えてきたものはある?

▼ジェイク「俺はもうタイトルマッチをする前からずっと言ってきたことがあって。しっかり彼を専務に集中させて、そして隣に座っている宮原健斗を営業部長として。それで俺はリングを盛り上げる。三本の矢だとずっと言ってきました。これをしっかり集中させるために俺が負けることは許されないことだし。勝ったことで専務に専念できたかというとそうでもない。なぜなら世界タッグを持ってるから。しっかりやらなきゃいけない、そこは。ただ、しっかりやったうえで、専務業にもうちょっと集中してくれよと。たぶん諏訪魔さんもそういうふうにやってるだろうし、いろんな流れが変わってきてる。ここで俺がまたこのベルトをしっかり防衛して、隣に座ってる宣伝部長にもっとそこに集中させて、もっと俺が作ってやるよ。流れを。俺が作っていく。そんな感じですかね」

――いい流れで50周年に向かっている?

▼ジェイク「それは見てる人たちがどんどん気づくはずです。コロナの状況も10月になって落ち着いてきて、まだまだ油断できない状況ではあるけれども、これからなんです。ここからなんです。わかりますかね? ここからがどれだけ大切かということが。俺はそのためだったら、もちろんこれは個人のためでもある。そのためなら俺はどんなヤツもぶっ飛ばします」

――営業、宣伝に専念しろと言われたが?

▼宮原「考え方ですよ。どっちが正しいとか、正しくないか、そういうものが16日、全日本プロレスの歴史的な日になるでしょうね。この日にどっちがチャンピオンになるか。それによって全日本プロレスというものが決まってくるんですよ。チャンピオン=会社の顔、会社の顔=会社のイメージカラーになるんですよ。ここ数年はおそらく宮原健斗のイメージカラーだったでしょうね。このベルト落として、さぁ、宮原どうするんだ? 宮原元気ねぇじゃねえかって声も届いてる。ただね、この16日は宮原健斗が主役じゃないと面白くない。俺は思ってるんで。プロレス界は俺に任せてくれと、この16日改めて勝って宣言したいと思いますよ。それだけ単なるシングルマッチ、単なるタイトルマッチじゃないよ。それはファンもウキウキワクワクして待っていてほしいし、単なる三冠戦でもない。全日本プロレスのカラーが決まっちゃうんだから。まったく彼とは考え方が全く違う。ただ、俺は主役でいたい。一番はそこ。自分が主役でいたい。そういうことです」