『Get Alive 2021』東京・後楽園ホール(2021年10月12日)
KO-Dタッグ選手権試合 ○吉村直巳&HARASHIMAvs竹下幸之介&勝俣瞬馬×

 竹下&勝俣を熱闘撃破した“DISASTER BOX"吉村がHARASHIMAと歓喜のタッグ王座奪取。ユニットしても勢いを取り戻して復活した。

 DISASTER BOXはいつ果てることなくユニット抗争が続くDDTマットにおいて、歴史のある軍団だが、最近は存在感を発揮できておらず、ベルトからも遠ざかっていた。そんな状況でHARASHIMAと吉村がタッグ王者の“The 37KAMIINA"竹下&勝俣に挑戦表明して、タイトル挑戦が実現。竹下は「このベルトはHARASHIMA&岡林裕二組から獲ったベルト。それがHARASHIMA&吉村組になって、言わずもがな。僕たちが負ける要素がない」と絶対的な自信を持ってV3戦に臨んだが、吉村がそれを粉砕した。

 王者として盤石の体制を築きつつある竹下&勝俣が序盤から主導権。吉村を孤立させると、竹下がパワー、勝俣がスピードを活かして入れ代わり立ち代わりで攻め立てる。5分以上捕まった吉村が自力で反撃したものの、代わったHARASHIMAもペースを奪えない。

 それでも王者組のダブルインパクト式ミサイルキックは吉村が好フォローして防ぐと、HARASHIMAは竹下と大技合戦に持ち込んで試合を五分に戻す。体力を回復させた吉村も猛攻に転じ、竹下に逆水平を効果的に唸らせ、チョークスラムでぶん投げると、勝俣の介入も返り討ち。竹下には得意の払い腰を仕掛けた。

 しかし、竹下が踏ん張ってバックドロップで引っこ抜くと、王者組が再び攻勢に。コーナー最上段からのファンタスティックフリップを投下すると、勝俣のトラースキック、竹下のランニングニーが連続して決まる。引かない吉村は勝俣のトラースキックを竹下に誤爆させると、勝俣に照準。ドンピシャのタイミングで豪快な払い腰を決めたが、吉村の背中を踏み台にしてのHARASHIMAの蒼魔刀は竹下がキャッチして阻止する。そのままパワーボムの要領で吉村の体に投げつけると、竹下はヒザ蹴りで追い討ち。満を持して合体技・MADMAX(合体垂直落下式ブレーンバスター)が火を吹くと、吉村がギリギリで肩を上げても、勝俣がファイヤーバードスプラッシュでダメ押しに出た。

 献身的な動きを連発していたHARASHIMAのカットが間に合うと、王者組は2人がかりで排除に動く。が、HARASHIMAは孤軍奮闘し、勝俣をハイキックで蹴り倒すと、息を吹き返した吉村も竹下にラリアットを振り抜き、HARASHIMAのリバースフランケン、吉村のジャーマンが同時にさく裂する。HARASHIMAはスタンディング式蒼魔刀で勝俣に追撃すると、返す刀で竹下に正調・蒼魔刀をズバリ。止まらない吉村はこん身のラリアットからパワーボムにつなげて勝俣を撃破した。

 吉村が勝俣を下してDISASTER BOXがタッグ王座奪取。かつて上野勇希とのチーム“ノーチラス"として巻いていたベルトを1年ぶりに腰に巻いた。腰の負傷により、半年間にわたる長期欠場を経て、今年の5月に復帰したが、これで完全復活をアピールできた。吉村は生声で「勝ちました!」と叫んで勝利の喜びを爆発させる。HARASHIMAも「みんなの心の応援のおかげ、拍手のおかげ、そして何よりも吉村の大活躍で僕たちが勝ちました」と笑顔。「タッグのベルトを獲るってことはユニットにとって1つの強さの証だし、DISASTER BOXはあってないようなユニットなんて言わせないように、これからバンバンやっていきますんで、皆さん見ていてください」とユニットとしても勢いを取り戻した。

 11・3大田区大会からはシングルリーグ戦・D王GPが開幕するが、タッグ王座奪取はそれに向けての弾みにもなった。HARASHIMAはKO-D王者・竹下と同じくBブロックにエントリー。リングを去ろうとした竹下を呼び止め、「竹下とは同じブロックだね。最近、僕は負けているなと思って。ガッチリやりましょう」とアピール。竹下が「HARASHIMAさん、今日の借りはD王GPで返させてもらいます」と言い返すと、今日の主役・吉村も「おい、竹下。ブロックは違うけど、お前の持っている無差別のベルト、俺がいくから待っとけ」と宣戦布告した。

 さらに、吉村は「HARASHIMAさん、ブロック別ですね。決勝で会いましょう」と決勝での同門対決も視野に。HARASHIMAに「今日勝ったのは吉村だから。吉村の最高にカッコいい締めが見たいなあ」と託された吉村は「今日のメインイベント、勝ったのはこの吉村直巳だからな! D王始まるから、俺もHARASHIMAさんもシングルでも上を目指すけど、俺たちDISASTER BOXもっともっと上を目指していくんで、これからも応援よろしくお願いします」と観客に呼びかけると、場内は大きな拍手に包まれ、ハッピーエンドで大会はフィナーレとなった。

 この日、DISASTER BOXのメンバーである大鷲透と平田一喜もヨシヒコ&アントーニオ本多と組んで、11・3大田区大会でKO-D8人タッグ王座に挑戦することが決定。来年の25周年に向けて、DISASTER BOXの反撃体制が整った。