『G1 CLIMAX 31』山形市総合スポーツセンター(2021年10月14日)
Bブロック公式戦 ○チェーズ・オーエンズvsタイチ×

 手負いのタイチがまさかの6敗目。Aブロックで優勝戦線に生き残っているパートナーのザックとは対照的に不振が続く状況に「情けねぇな。ザックのお荷物だ、このままじゃ」と自分を責めた。

 左脇腹を痛めて「満身創痍」のタイチは10・12仙台大会でタマに5敗目を喫し、負け越しが決まってしまった。それでもこの日、オーエンズとの8戦目に臨んだ。

 今宵もタイチの脇腹にはテーピング。当然、巧者・オーエンズが見逃すはずがない。開始早々、「スモーレスリング」と相撲勝負を要求したオーエンズはすくい投げで返り討ちにされると、場外でのノド輪に捕まったが、正面飛びドロップキックでフェンスに激突させて踏みつけ攻撃に出るなどタイチの脇腹を狙い撃ち。その後も殴る蹴るの集中砲火を浴びせた。

 タイチはスピンキックで反撃するものの、ダメージの蓄積ですぐに追撃へ出られない。それでもステップキック連打、サッカーボールキックと得意の蹴り技に活路を求め、アックスボンバーをさく裂。一気に天翔十字鳳を放ったが、キャッチしたオーエンズがバックブリーカーで鎮圧。山折りで再び脇腹を痛めつける。あべみほに何度もキスを迫り、拒まれるたびにタイチの脇腹を蹴りつけた。

 それでもタイチはローキック連打で逆襲し、許しを請うオーエンズをフロントハイキック、ジャンピングハイキックでお仕置きする。読み合いからバックドロップを敢行したが、ブラックメフィストとパッケージドライバーがともに不発に終わると、オーエンズがジャンピングニーを連発して腰とアゴを射抜いた。動きが止まったタイチはダイビングギロチンドロップを被弾すると、パッケージドライバーで3カウントを奪われた。

 タイチが2敗目で勝ち点4止まり。まさかの6敗目を喫し、「何が横綱だ。序二段からやり直しだ、こんなの。何がタッグ王者同士の決勝だ? ザックは約束守って、あと一個で(優勝決定戦に)いける。片や俺はどうだ? 情けねぇな。ザックのお荷物だな、このままじゃ」と自らを責めまくった。

 10・20武道館大会で棚橋との最終公式戦が残されているが、タイチは「残り一個、出ても出なくても一緒だろ? もういいか? 休んで」と弱気そのもの。「俺に足りないものは何だ? 棚橋が教えてくれる? 俺に足りないのは愛か? もう俺にはわかんねぇよ」と自暴自棄気味に吐き捨て、深刻な精神状況を露呈していた。

【オーエンズの話】「勝ち点が足りないのはわかってるよ。勝敗は…2勝6敗? 2勝5敗? どっちだ? たぶん2勝6敗だろう。あぁ…。でも一つ、誰にも否定できないことがあるぞ。それはチェーズ・オーエンズが2年連続で来年の『G1 CLIMAX 32』にも出場するってことだ! Aブロックの2人のチャンピオン、ヒロシ・タナハシとタイチ。この2人ともチェーズ・オーエンズに敗れた。やっぱり俺は、これからも先もずっとこのマットに上がり続けてくぞ」

【タイチの話】「(※コメントスペースに入ってくるや、しばらく壁に手をつき背を向けている。振り返るとフロアに腰を落とし、片ヒジをついて横たわる。何度も深呼吸して)ああ、苦しい…。(※さらに深呼吸して)ああ、苦しい…。俺はよ…笑っちゃうな。俺、俺、こんなショボかったか? 俺、こんな弱かったっけ? ヘッ、まあ、そうなんだろうな。あんなヤツにもやられて。うぬぼれてたわ、ハッ! 何が横綱だ? 序二段からやり直しだ、こんなの。何がタッグ王者同士の決勝だ? ザックは約束守って、あと一個で(優勝決定戦に)行ける。片や俺はどうだ? 情けねぇな。ザックのお荷物だな、このままじゃ。もうあと、残り一個。出ても出なくても一緒だろ? もういいか? 止めて。もういいか? 休んで。もう止めていいか? 出たって一緒だろ? 何が残ってんだ? 何が残ってんだ、あと! 俺には何が残ってんだ? 棚橋…最後、棚橋だろ? 何が残ってる? やったとこで。止めたっていいんだぞ。止めるか? (※少し遠くからタイチに寄り添うように視線を投げかけているあべみほを見つめながら)こんなブザマな姿見せて、笑いたいか? 笑いたきゃ出てやるよ。笑えよ、好きなだけ。弱いって、情けねえ、ダセェって言えよ、じゃあ、好きなだけ。(※立ち上がって)俺に足りないものはなんだ? 悲しみも苦しみも…棚橋が教えてくれる? 俺に足りないのは“愛"か? 愛が足りねぇのか? なんだよ。もう、俺にはわかんねぇよ。何が足りねぇか。(※控室に帰りながら)もう、止めたっていいよ、別に…※タイチの後を追うあべみほの瞳から光るものが流れ落ちる)」