『大日ブラックカンパニー 地獄のオクトーバーシリーズ』東京・後楽園ホール(2021年10月18日)
BJW認定デスマッチヘビー級選手権試合 ○宮本裕向vs神谷英慶×

 宮本がデスマッチ王座初挑戦となった神谷の奮闘を振り切って2度目の防衛に成功。新世代勢の挑戦を受けて立つ構えをみせつつ、5月5日のビッグマッチ復活を熱望した。

 今年になってデスマッチ戦線に参入している神谷がこの日、デスマッチ王座初挑戦を迎えた。王者・宮本の2度目の防衛戦で、試合形式は神谷の案による蛍光灯&有刺鉄線マシマシボード&有刺鉄線バリケードデスマッチとなった。

 先手を取ったのは神谷。ショルダータックルをぶちかましたが、宮本はエプロンに追いやると蛍光灯ごと何度も蹴りつけて応戦する。有刺鉄線ボードに押しつけて神谷の額を叩き割り、有刺鉄線を巻きつけた拳でのフィストドロップなどで狙い撃ち。負けじと神谷は有刺鉄線ボードに宮本を叩きつけて逆襲。ダイビングエルボードロップを狙ってコーナーに上がったが、宮本がデッドリードライブで場外の有刺鉄線ボード上に叩き落とした。

 すかさず宮本がラリアットを連発し、その場飛びムーンサルトダブルニーで追い討ち。コーナー上から有刺鉄線ボード上に叩き落とそうとする。神谷も必死に抵抗したが、最終的に両者が同体でボード上へと落下した。

 大ダメージを負った両者だが、神谷がラリアット合戦を制して攻勢に出る。ブレーンバスターで有刺鉄線ボード上に叩きつけ、バックドロップを狙う。押し潰した宮本がラ・マヒストラルで丸め込んでもキックアウト。宮本が打撃ラッシュからニールキックを放っても、ラリアットを叩き込んで譲らない。自らTシャツを脱ぎ捨てると有刺鉄線ボードをかぶせてのダイビングボディプレスを放った。

 すると宮本がボードを反転させる機転を利かせて神谷を有刺鉄線に直撃させた。それでも神谷は延髄ラリアットで応戦したが、ジャーマンで投げた宮本は蒼魔刀を発射。有刺鉄線ボードを重ね、そこに蛍光灯もセットすると、ファイアーサンダーで突き刺した。それでも神谷は2カウントで返して粘ったが、宮本は有刺鉄線ボードを重ねてのムーンサルトプレスを放って3カウントを奪った。

 宮本がデスマッチ王座初挑戦で奮戦した神谷を退け、2度目の防衛に成功した。試合後、マイクを持った王者は「神谷、デスマッチ、自分で考えた形式でのデスマッチどうだ? 悔しいか? 痛いか? それとも楽しいか? でも俺は負けるわけにいかねぇんだよ。ストロングヘビー巻いたことがある神谷が少しでもデスマッチヘビーに興味ができたなら、チャンピオンとして俺はうれしいよ」と問いかけた。

 すると神谷は「宮本さん、正直めちゃめちゃ痛いし、めちゃめちゃ悔しい。けど、めちゃめちゃ楽しかったです!」と返答。「また、というか必ずもう一度チャンスをつかんで、そのデスマッチヘビーのベルトに挑戦するんで、その時はまた僕と勝負してください。今日はありがとうございました」と再挑戦を誓うと、宮本と拳を合わせた。

 去っていく神谷に大きな拍手が送られると、宮本は「もし俺らの世代が今デスマッチを引っ張っているとしたら、先輩たちが前のデスマッチを引っ張って、これからはあいつらがデスマッチを引っ張っていく時代です。でもあいつらはまだ経験が浅い。だから俺たちがあいつらに経験というものを伝えたいと思ってます」と神谷らの高い壁となることを宣言。「9月デスマッチ挑戦してベルトを獲って、防衛戦もやって、今日試合して、ちょっとだけひと段落するのかなと思ってるんですけど、そんなことは言っていられないんで、まだまだ俺たちの世代のデスマッチをみせていきたいと思います。今日はありがとうございました!」と誓って締めた。

 バックステージでは「俺には目標があって、5月5日の文体でコスチューム変えて試合したりしてるんですけど、コロナで文体なくなったり、北海道になったりとか、2年も文体でできなくて。そしたら文体がなくなって。5月5日、コスチューム変えてどこで試合したらいいんだってなって。何とかしてください、大日本、5月5日またビッグマッチやってください」と大日本恒例だった5月5日のビッグマッチ開催を熱望した宮本。その時のためにも「それまで俺はこのベルト絶対守るんで」とデスマッチ王者として君臨するつもりで、「石川とか兵頭とかイキのいいヤツもいるし、あとやっぱ若手と言えば星野もいるし。だからそいつらから防衛して、僕も背中を見せて、それであいつらが学んでくれたらいいなって。そういうチャンピオンになりたい」と改めて新世代勢の挑戦を受ける構えをみせていた。

【試合後の宮本】
▼宮本「とりあえず若い世代の一人から防衛しました。まだまだいるでしょ、若い人が。いっぱいいるでしょ。でも俺には目標があって、5月5日の文体でコスチューム変えて試合したりしてるんですけど、コロナで文体なくなったり、北海道になったりとか、2年も文体でできなくて。そしたら文体がなくなって。5月5日、コスチューム変えてどこで試合したらいいんだってなって。何とかしてください、大日本、5月5日またビッグマッチやってください。それまで俺はこのベルト絶対守るんで。石川とか兵頭とかイキのいいヤツもいるし、あとやっぱ若手と言えば星野もいるし。だからそいつらから防衛して、僕も背中を見せて、それであいつらが学んでくれたらいいなって。そういうチャンピオンになりたいと思います」

――神谷がデスマッチ王座に届くために足りないのは?

▼宮本「あいつはストロングで一番なったこともあるし、だけどデスマッチだとアイテムもあるから。今日の形式を提案したのは神谷で、自分のなかでこういうのをやってみたいとか、こういうので俺から勝ちたい。そういうのが伝わってきた気がしますね。僕が思ってる以上にあいつは考えてるから、自分が過信してるのかなって思うぐらい、彼らは彼らでデスマッチに対する気持ちを考えてますね。そこを自分が逆に反省しないといけないなと思います」

――バックドロップをしのいだが?

▼宮本「あれで前回やられたし、神谷に胸の傷を射抜かれてしまって。なかなか大きい傷なんでね。目立つし。裸になったら常人には見られないんでね。痛みがあるというか、たまに痛む時は神谷の顔を思い出しますよ。今日はそれの敵討ちじゃないけど、傷の借りを返したんじゃないかなと思ってます」


【神谷の話】「クソー。リング上で言った通り、凄い悔しいし、凄い痛かったです。でもやっぱり楽しいですね。ストロングにはストロングの楽しさがあって、デスマッチにはデスマッチの楽しさがある。それを今、身をもって体感してますね。それを凄く感じます。でもね、やっぱり楽しいですけど、悔しいのは変わりないんで、またチャンスをつかんでこの舞台に上がれるように一歩一歩、頑張っていくだけですね。それはストロングでもデスマッチでも限らず、1試合1試合、自分のできることを頑張っていくだけです。全然心は折れてないし、立ち止まる気もないんで。今後も神谷英慶、突き進んでいきますよ。デスマッチもストロングも自分のやり方で。なんでね、神谷英慶、ゴーゴゴーだぜ! それだけです。ありがとうございました」