『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.13〜初代タイガーマスク40周年記念第4弾〜』東京・後楽園ホール(2021年10月21日)


 岡本が河野と両者リングアウトながらアジアパシフィック王座2度目の防衛に成功。「次はカシンだ」とアピールし、平井代表に強行に要求した。

 アジアパシフィック王者・岡本は9・5新木場大会で高岩竜一を破って初防衛に成功。この日のV2戦で実力者・河野を迎え撃った。熱望しているケンドー・カシンとの防衛戦を実現させるためにも落とせない一戦だった。

 力のこもった力比べで幕開け。ショルダータックル合戦で正面衝突を繰り返し、岡本が競り勝って先手を取った。エルボー合戦も岡本が制したが、河野は師匠・武藤敬司ばりのドラゴンスクリューで逆襲。岡本が場外に転げ落ちても追いかけて足4の字固めでリングアウト寸前に追い込んだ。

 すかさず河野は足攻めを続け、ヒザ十字固めで絞め上げたが、耐えた岡本はエルボー合戦に持ち込み、ヘッドバットを叩き込んで逆襲。コーナーに追い込んでの突っ張り連打、スライディングショルダーで巻き返す。さらにブレーンバスターの体勢から前方に叩きつける荒技に出た。

 劣勢となった河野はジャンピングニーで反撃を開始。チョークスラムを阻止されても、河津落とし、シャイニングウィザードで巻き返しを図る。岡本がスタナーで反撃しても場外に転落させ、エプロンや鉄柱に叩きつけた。岡本のタックルも鉄柱に誤爆させたが、リングに戻ろうとエプロンに上がったところで岡本が両足にラリアットを叩き込んで譲らず。場外カウント20が数えられ、両者リングアウトの裁定が下された。

 岡本が場外痛み分けながら2度目の防衛に成功した。収まらない岡本は試合後、チョークスラムで河野を叩きつけて憂さを晴らすと、和田良覚レフェリーに八つ当たり。バックステージでは「次カシンだ、カシン。カシンに近づいたな。もう目の前だ」と猛アピール。通りかかった平井丈雅代表に「防衛は勝ちと一緒だろ。次、カシンだからな。わかったな?」と詰め寄った。

 突然の直接要求に平井代表は困惑するばかり。「協議…としか言いようがない。協議…協議…協議で!」と声を振り絞って検討する意向を示した。カシンは現在、ノアを主戦場に活躍中。岡本が希望するカシンとの防衛戦は実現するのか…。

【試合後の岡本、平井代表】
▼岡本「勝ったんだよな? 俺な。どっちだ? (河野は)寝てんじゃねぇか。次カシンだ、カシン。カシンに近づいたな。もう目の前だ。(平井代表が控室から出てきて)おい、平井、ちょうどいいな。今日の勝ちでいいんだろ?」

▼平井代表「リングアウトです」

▼岡本「防衛してんじゃねぇか。防衛してるってことは勝ちだろ?」

▼平井代表「ちゃんと勝たなきゃ…」

▼岡本「ちゃんと勝たなきゃって防衛は勝ちと一緒だろ。次、カシンだからな。わかったな?(と控室へ)」

――まだカシン戦のゴーサインを出していないが?

▼平井代表「こ…こ…言葉が出てこないです。協議…としか言いようがない。協議…協議…協議で!」