10・28熊本大会のGHCナショナル選手権試合「(王者)杉浦貴vs望月成晃(挑戦者)」に向けた調印式が25日、都内ホテルで開かれ、互いに認め合う両雄が力の限りの真っ向勝負を誓いあった。

 同じ1970年生まれの51歳。抜群のコンディションを保ち続ける両雄によるシングル初対決が、ナショナル王座を懸けて熊本の地で実現する。

 “鉄人は鉄人を知る"だけに、「いつか闘いたいと思っていた」思いは同じ。杉浦にとっても、望月にとっても待望の一戦となる。調印を終えた望月は「もうホントに久々、胸躍るシングルマッチというか。ホントにこの先、これ以上の大一番はもしかしたらないんじゃないかと思うぐらい気合が入ってます」と闘志をみなぎらせた。

 杉浦も王者の登場を着席せずに立って出迎えた望月の姿勢を「こんなジェントルマンな挑戦者いないよ」と絶賛。
「必ず戦った相手も光るという、そういう美学で戦ってる選手。以前は家が近かったし、行ってる日焼けサロンも同じ。すべてが負けられないよね。運命だと思ってる」と妙な物差しも交えながら“運命"とまで言ってみせた。

 すでに望月は2日後に福岡国際センターで行われるGHCヘビー級選手権試合「(王者)中嶋勝彦vs田中将斗(挑戦者)」への“対抗心"を露わにしているが、杉浦も思いは同じ。「俺と望月選手の戦いが福岡でのメインよりも、『すごかった』って思わせたいというのはずっと思ってる。なんでか分かるか? 俺たちの試合の(ABEMA)解説席には神奈月が来ねぇんだろ? そういう差もつけられてるから、いい試合をして、福岡のGHC戦には負けたくないって気持ちはある。それでベルトの価値も上がるしね」と、やはり妙な物差しをはさみながら“間接的勝負"を宣言した。“内容保証済み"の51歳・鉄人対決と、“GHCヘビーvsGHCナショナル"の九州決戦。ゴングはまもなく鳴り響く。


【会見の模様】
▼望月「いよいよというか、昨年1月にGHCのタッグのベルトは獲りましたけども、やっぱりシングルマッチ、シングルのベルトっていうのはプロレスラーとしていつでもほしいものだと思いますし、それが自分がずっと戦いたいと思っていた杉浦貴選手との対戦ということで、もうホントに久々、胸躍るシングルマッチというか。ホントにこの先、これ以上の大一番はもしかしたらないんじゃないかと思うぐらい気合が入ってます」

▼杉浦「杉浦軍・杉浦貴です。見た? 俺が入場してきたとき、挑戦者。見てた? お前。ずっと立ってたよ。俺が入場してきて着席するまで、望月選手はずっと立ってたよ。こんなジェントルマンな挑戦者いないよ、今まで。俺も同じで、ぜひ戦いたいと思ってた相手なんでね。同じ1970年生まれで、東京で俺が初めて暮らし始めたご近所になぜかDRAGONGATEの望月選手がいるっていうので、まさかこんな戦う日が来るとは思ってなかったし。そして、まさか俺が行ってる日焼けサロンに行っててね、今日も行ったあと、この会見に臨んでんだよ。すべてが負けられないよね、これ。運命だと思ってるから」

――今の杉浦選手の言葉を聞いた感想と、改めてプロレスラー・杉浦貴の印象は?

▼望月「そうですね。ホントに数年前、近所で見かけた時はゴツい人いるなと思って。で、杉浦選手だと。もうそれ以降は背中をみたら、こんなゴツい人、近所にいないなと思ったんで、すぐわかったというか。そのときはホントに戦う日が来るとはまったく思ってなかったので。もっと言えば、ノアさんのGHCという名の付くヘビー級のベルトに挑戦する日がね、そして50すぎてくるとは夢にも思わなかったですけど。幸いにもまだまだ体も傷んでないですし、まだまだ自分の中では全盛期だと思ってますんで。MAXで思い切りぶつかって純粋に。そういう相手だなと思ってます」

――プロレスラー・望月成晃の印象は?

▼杉浦「ノアで上がってきてからしか試合は見てないんだけど、なかなか試合で当たる機会がなくて。ホントに戦いたいなと思う選手で。他の選手との試合をみてると、戦いに美学があるっていうの? 優しさと言うとちょっと語弊があるんだけど、必ず戦った相手も光るという、そういう美学で戦ってるなって感じがして。ホントにいつか戦いたいなと思ってたんで。それがまさかこのベルトをかけてできるっていうのが、ホント最高のシチュエーションでできるから楽しみにしてます」

――熊本の2日後にGHCヘビー戦もあって比較されるが対抗意識はある?

▼杉浦「それは正直言ってあります。俺と望月選手の戦いが福岡でのメインよりも、『すごかった』って思わせたいというのはずっと思ってる。なんでかわかるか? お前、俺たちの試合の解説席には来ないんだろ? (※ABEMA解説として)神奈月が来ねぇんだろ。そういう差もつけられてるから、そういう意味ではな、いい試合をして、福岡のGHC戦には負けたくないって気持ちはある。それでベルトの価値も上がるしね」

――杉浦選手と戦いたいと思ったのはいつから?

▼望月「それこそホントに近所で見かけてた頃は戦う位置にいないと思ってたんで。そういうことを考えることはなかったんですけど、こうやってノアさんに上がらせてもらうようになって。プロレスラーっていろんなタイプの人いると思うんですけど、プロレスにおける戦いのベクトルが似てるなっていうのが僕の勝手な想像ですけど。やっぱりプロレスラー、いろんな華麗な技を使う選手もいれば、ゴツゴツと少ない技でも試合を組み立てて、お客さんを盛り上げられるレスラーっていうのが僕もそう思って試合してるし、僕にも華麗さはそれほどないので。ですから戦えば間違いなく波長がまず合うだろうなというのが。あとはあれですね。よしんば負けても悔いのない相手だなと思える選手って僕の中でなかなかいないんで、そういう相手だなと僕は思ってます」