『THE GATE OF EVOLUTION 2021』東京・後楽園ホール(2021年11月5日)
GHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合 ○NOSAWA論外&Eita vs 箕浦康太&ジェイソン・リー×

 Eita&論外が箕浦&ジェイソンに完勝し、DRAGONGATEマットでGHCジュニアタッグ王座初防衛に成功。セコンドとして古巣に里帰りしたYO-HEYが「DRAGONGATE最高!」と叫んで大会を締めた。

 ノアマットではユニット“PERROS DEL MAL DE JAPON"のメンバーとして暴れ回っているEita。10・10大阪大会では論外とのコンビで小峠篤司&大原はじめ組に5分足らずで勝利し、GHCジュニアタッグ王座初戴冠を果たした。試合後、論外はDRAGONGATEでの防衛戦を示唆。進境著しい箕浦とジェイソンがこのチャンスに飛びついて挑戦者に名乗りを挙げると、両団体の協議の結果、タイトルマッチが正式決定し、実に13年ぶりとなるドラゲーマットでのGHCジュニアタッグ戦が実現した。

 試合はノアの中山真一レフェリーがさばき、タッチありとなる通常のプロレスルールで行われることに。ペロス軍は鈴木鼓太郎、日高郁人、そして、DRAGONGATE出身で2009年12月末の退団以来、約12年ぶりの里帰りとなったYO-HEYを引き連れて、フルメンバーで登場した。

 序盤は挑戦者組の勢いが目を引いた。挑発してきた論外をストンピング連発で蹴り倒した箕浦は、踏みつけて「ベルト獲るぞ!」と絶叫。論外はグーパンチで殴り倒すと、注意する中山レフェリーに「ノアだったらOKだろうが。ノアだけはガチだろ?」と言い張ったが、箕浦は怒りのエルボー猛連打で叩きのめした。ジェイソンとの連係攻撃を皮切りに論外をアグレッシブに攻め立てて、試合をリードする。

 しかし、ジェイソンがコーナーに上がった瞬間、論外はロープを蹴りつけて急所攻撃を誘発させて反撃。タッチをもらったEitaが巻き返す。介入した箕浦も余裕タップリに返り討ち。その箕浦が相手になってもインサイドワークで翻ろうした。タッチを嫌がりながらもリングに入った論外は、珍しくビンタ合戦やショルダータックル合戦で真っ向から箕浦とやり合う。笑みまで浮かべた論外が競り勝ってみせた。

 箕浦はダブルアームスープレックスなどで反攻するが、得意のガング(パッケージ式パワーボム)は不発。Eitaがレフェリーの注意を引きつけているスキに、論外は急所蹴りで黙らせた。DRAGONGATEマットは通常ノータッチルールのため、ジェイソンが飛び込んで論外を攻め込んだものの、タッチしておらず、レフェリーに下がるよう促されて主導権奪取に失敗。改めてタッチをもらってから追撃を仕掛けたものの、読んだペロス軍は流れるような連続攻撃でたたみかけた。

 粘るジェイソンはスイング式DDT、箕浦との合体フェイスバスターで猛攻に打って出ると、マキシマムドライバー(旋回式変型フィッシャーマンバスター)、バズソーキックと大技ラッシュで論外に追い込みをかける。だが、Eitaが分断を図る箕浦を場外に投げ捨てると流れは急転。ジェイソンが邪魔者排除に動くが、読んだEitaがカウンターのImperial Unoをぶち込むと、論外は超高校級ラ・マヒストラルでクルリ。勝負所を逃さずに論外がジェイソンを仕留めた。

 Eita&論外が完勝を果たし、GHCジュニアタッグ王座初防衛に成功。論外が「DRAGONGATEのリング、俺なんか凄い好きだわ。いや、久しぶりにEitaに騙されてDRAGONGATEでGHCの防衛戦だったけど、おい、ジェイソンと箕浦君。試合前、知らないボクちゃんって言ってゴメンよ。俺はもう二度と他団体に出ないから、いつかこのリングで決着つけようぜ」とマイクアピールすると、DRAGONGATEファンから好意的な拍手が集まった。

 「おい、Eita。次のGHCジュニアタッグの防衛戦、DRAGONGATE誰も出てこないのか。俺が指名してやるよ。次は次はリアルハザードだ。いや、マッスル・アウトローズだ」と今はなきユニット名を挙げると、Eitaが「古い。古すぎる。時代が止まっちゃってる」と突っ込み、再び拍手に包まれる。ノアマットとは違うファンからの反応に論外も「DRAGONGATEのお客さんは温かいね。拍手くれるから」と満足げだった。

 Eitaは「ジェイソン、箕浦。このベルトに挑戦できたことをありがたく思え」と挑戦者チームに言い放つと、「俺が長々喋るのもかったるいよな。久々によ、このリングにYO-HEYが帰ってきたんだ。お前ら待ってたよな? 俺がこの大会を締めるより、YO-HEYが締めたほうがいいヤツは拍手しろ」と観客の拍手を追い風にして、強引にYO-HEYに締めを託す。戸惑ったYO-HEYだったが、意を決し、「DRAGONGATEファンの皆様、お久しぶりです。YO-HEYです。まさかこんな形でDRAGONGATEのこのリングに戻ってくると思いはしませんでした。十数年以上ですか。いろんなことがありましたが、いろんな気持ちを込めて最後一言だけよろしいですか?」と古巣のファンに問いかけ、最後に笑顔で「DRAGONGATE最高!」と叫んだ。

 ノアマットではその暴走っぷりで非難されることが多いペロス軍だが、外敵の立場ながら、DRAGONGATEマットでは大きな拍手を浴び、最後はYO-HEYの古巣帰還という感動的な結末となった。これもDRAGONGATEとノアが絡んだ化学反応が生んだ出来事。刺激を生み出した両団体の戦いにネクストはあるのだろうか。

【試合後の論外&Eita】
▼論外「今日、YO-HEYも里帰り。俺が勝手に全員で来るって言っちゃったから。もしかしたら快く思ってねぇファンも関係者もいるかもしれないけど、まぁ、いいんじゃねぇの。俺がEita先輩に『俺がDRAGONGATEでちょうどいい相手見つけてこい』って言ったら、試合前はちょうどいい相手かなと思ったんだけど、やってみて気づいたけど、いい選手だね。あれが怖くなってきたらホントもうやりたくないけど。それよりよ、リアルハザードってヤツらはどこいったんだ?」

▼Eita「それ、もうないからね。数年前に終わってるから」

▼論外「あ、そう。マッスルアウトローズも俺、使い捨てにされた過去があるんだよ」

▼Eita「そうなの?元メンバー? 」

▼論外「そう。都合のいいときだけ使いやがって。使い捨てにして。まさか…俺はDRAGONGATEにトラウマがあるんだよ、使い捨てにされるって。ペロスだけど、お前、俺たちここまで呼んで使い捨てにしねぇよな?」

▼Eita「しません、しません。続きがあるから、続きが」

▼論外「タイミングが合えばまた。ああいう若い未来とやって、その未来を潰してみたい。どこまで俺ができるのかっていう。今日は試合前、珍しく緊張したんだけど、やってみて気持ちいいというか、DRAGONGATEさんに感謝と。ただ、リアルハザードのヤツらだけは許さないっていう」

▼Eita「いんだろ? 出てこいよ」

▼論外「またEitaさ、機会作ってくれよ」

▼Eita「またね」

▼論外「ちょっとなるべく試合は俺、避けたいんだけど。非常にこんな汗かいてる俺も珍しいよ」

▼Eita「次ね、もしやる時があったら、ちょうどいいじゃなく、もうちょいワンランク下げたヤツらの…」

▼論外「いやいや、逆、逆。今日みたいな、いい選手とだったら胸を借りたいよ。できたら(ベルトを)持っていってもらいたいし」

▼Eita「守り続けようよ!」

▼論外「俺にとってこんなもんは荷物でしかねぇんだよ(とベルトを踏みつける) 言ってんだろ。そういうことだよ。いい選手と残り少ないプロレス人生、いい試合、実のある試合を。またやるなら。お前はもっと暴れろよ」

▼Eita「よし、それでいきましょう。あと…待て待て。久々に帰ってきたんだよ、DRAGONGATEのリングに。これは何かあるぞ。何かがあるぞ。今から3分しゃべるからな」

▼YO-HEY「最高やね」