『FANTASTIC GATE 2021』東京・後楽園ホール(2021年12月1日)
マスカラ・コントラ・マスカラ タッグマッチ ノーセコンドルール ○ディアマンテ&ダイヤ・インフェルノvsシュン・スカイウォーカー&ドラゴン・ダイヤ×

 マスクマン4人がその覆面を懸けたタッグマッチは衝撃的な幕切れに。マスクをズラされて視界を奪われたシュンが結果的にディアマンテをアシストする形となってダイヤが不運の敗戦。ダイヤが素顔をさらして号泣すると、抗争を繰り広げてきたインフェルノもマスグを脱ぎ、正体が吉岡勇紀だったことを明かした。

 シュンとディアマンテ、ダイヤとインフェルノは長期間にわたって抗争を展開。遺恨は清算されるどころか激化する一方だった。11・5後楽園大会ではこれまでインフェルノから度重なる暴行を受けてきたダイヤがブチ切れ、インフェルノのマスク剥ぎを強行。「あんた吉岡さんでしょう!?」と正体を断定するに至った。

 覆面を剥ぎ、正体を指摘するのはマスクマンの仁義にもとると考えるシュンと言い争いになり、リング上は大混乱。ダイヤがインフェルノにマスカラ・コントラ・マスカラ戦を迫って、混乱に拍車がかかると、斎藤了GMがMASQUERADEのシュン&ダイヤとR・E・Dのディアマンテ&ダイヤがノーセコンドで対戦し、敗者がマスクを脱ぐマスカラ戦を提示。4選手が承諾し、今宵の一戦が決定した。

 ダイヤがトペスイシーダ、シュンがラ・ケブラーダを連続して浴びせて先制。ここで大会オープニングで「ノーセコンドだったら試合はできない」とアピールしていたSB KENToとH・Y・Oが「セコンドにつかせろ」とリングサイドに現れたものの、斎藤GMの指示により、セコンド総出でバックステージへと排除された。

 その後、R・E・Dが2対1の状況を作り、ダイヤを孤立させて試合をリードしたが、先に決定機を掴んだのはMASQUERADEだった。インフェルノに集中攻撃を浴びせ、シュンのブラスター、ダイヤのDDDDT(ダイブ式飛びつきDDT)が連続してさく裂。インフェルノのエルボーがディアマンテに、ディアマンテのスワンダイブ式ミサイルキックがインフェルノにそれぞれ誤爆すると、一気にシュンが必殺のSSWを決めて、勝負あったかと思われた。

 しかし、ディアマンテのカットがギリギリで間に合うと、そのディアマンテが大暴れ。両腕ラリアットで相手軍をねじ伏せ、ダイヤに雪崩式ハリケーンドライバーを敢行し、返す刀でシュンにはヴェルタ・フィナーレ(変型ライガーボム)を決める。3カウント寸前でダイヤがカットインすると、シュンとディアマンテが丸め込み合戦であわやの場面を連発し、スリリングな展開に場内は何度もどよめいた。猛攻をやめないディアマンテはシュンのマスクにまで手をかけ、ラリアットや逆水平をぶち込む。激しい攻撃にシュンのマスクがズレて視界を遮られたことがその後の悲劇の結末を生んだ。

 ディアマンテが追撃を狙って突進すると、その前にダイヤが立ち塞がり、身を挺してシュンを守ろうとする。だが、シュンは敵の気配を感じたか、手で振り払おうとしてダイヤの背中を押す形に。すかさずディアマンテがダイヤをヴェルタ・フィナーレに持ち込んで勝負あり。結果的にシュンが身代わりにダイヤを差し出す形となったことで、場内は声にならないため息に包まれ、一時騒然となった。

 まさかの結末に、MASQUERADEの他のメンバーが詰め寄っても、シュンは頭を抱えて無言でうつむくばかり。仲間たちはもはやリーダーを信じられない様子で、ダイヤを介抱する一方、シュンには不信の目を向けて、ユニット内の亀裂が鮮明になった。

 そんな中、高笑いを決めたKENToが再登場。「ドラゴン・ダイヤ。負けちまったか? おい、こら、負けたんだろ? このブサイクなツラをこいつらに見せてやれよ。自分で剥ぐか? どうすんだ? 取ってほしいか?」とうなだれるダイヤを嘲笑する。号泣したダイヤが自らマスクを脱いで素顔をさらすと、KENToは満面の笑みで「ドラゴン・ダイヤ、なに泣いてんだよ? 不細工なこのツラをみんなに見てやれよ。ブサイクだな!」と執ようにバカにし続けた。

 これにキレたのがダイヤのライバル・インフェルノだった。これにKENToも動揺する中、インフェルノはマイクを持つと、「おい、SB KENTo。なにが面白いんだよ? なんで笑ってんだよ? 俺たちはな、互いのマスク…マスクマンとしての命を懸けた戦いをしたんだよ。そんなんで笑ってんじゃねえよ!」と激怒。それどころか、「ドラゴン・ダイヤ。お前を倒すために俺はお前の前に現れた。だがな、お前がマスクを取った今、俺が存在する必要はない」と断言すると、「ダイヤ・インフェルノの役目は今日で終わりだ!」と自らマスクを脱ぎ捨てた。

 中から現れたのは、ダイヤが以前指摘した通り、吉岡だった。かつてDRAGONGATE世代として共闘していた吉岡とダイヤは2020年3月の後楽園大会で一騎打ちが組まれていたものの、コロナ禍の影響で大会は中止となり、対戦自体も立ち消えに。その直後、吉岡はメキシコ遠征に旅立ち、それ以降の消息は不明だった。吉岡がリングを去っていくと、R・E・D勢も退散。MASQUERADEの面々はダイヤを介抱しながら控え室へと消え、苦悩するシュンがリングに残されて大会はエンディングを迎えた。

 素顔になったダイヤと吉岡がこれからどんな行動に出るのか? 亀裂が入ったMASQUERADEの行方は? 不穏な空気が聖地を包み込み、波乱の後楽園大会は幕を閉じた。