『Road to TOKYO DOME』東京・後楽園ホール(2021年12月23日)
△エル・デスペラード&DOUKIvsBUSHI&高橋ヒロム△

 デスペラードとヒロムが聖地・後楽園のメインで譲らない激闘を展開。スーパージュニア公式戦に続いてIWGPジュニア前哨戦もフルタイムドローに終わり、王者デスペラードは「ベルト持った状態で、ベルトがかかった試合で俺はヒロムに勝ちてぇんだ」と打倒・ヒロムにかける執念をむき出しにした。

 12・15両国大会でスーパージュニア連覇を成し遂げたヒロムが1・4東京ドーム大会でIWGPジュニア王者・デスペラードに挑戦。約束の対決が大舞台で実現する。試合順はセミファイナルとなったが、ヒロムは再来年のドームも見据え、IWGP世界ヘビーへの対抗意識をむき出しに「ジュニアの中心に戻る」と宣言している。この日はBUSHI、DOUKIとそれぞれ組んでの前哨戦。両者はハイレベルなせめぎ合いを展開した。

 いきなりデスペラードとヒロムが先発で登場し、先手争いを展開。ヒロムが時間差ロープワークからのショルダータックルで先制した。デスペラードもすぐさまショルダータックルで応戦。ヒロムが張り手を見舞うと、デスペラードも顔面を張り返し、胸板へのチョップ合戦で火花を散らす。激しい打ち合いはデスペラードが強烈なエルボーで制した。

 中盤に再び両者が対峙。串刺しラリアット、低空ドロップキックの連続攻撃を浴びせたヒロムはDOUKIが介入しても、同士討ちを誘って返り討ち。対角線を走ってのドロップキックでDOUKIをデスペラードに激突させると、ファルコンアローで突き刺す。デスペラードも低空ドロップキックで左ヒザを射抜いて足攻めで反撃。エルボー合戦をヒロムが連打で制してもスパインバスターで黙らせた。

 20分過ぎ、4人が入り乱れる混戦模様となった中、ヒロムがトラースキックを叩き込めば、デスペラードもすぐさまラリアットで応戦して譲らず。消耗戦の様相を呈する中、DOUKIが延髄斬りを見舞えば、BUSHIもバッククラッカーで応戦する意地の攻防を展開。デスペラード、ヒロムともにタッチを求めたが、交代したのはDOUKI。足攻めでBUSHIを防戦一方に追い込んだデスペラードがマフラーホールドで捕らえると、DOUKIもイタリアンストレッチNo.32でヒロムのカットを阻止。すかさずデスペラードはヌメロ・ドスに移行して絞め上げた。

 BUSHIも何とかロープまでたどり着き、追尾式ドロップキックを突き刺して逆襲。タッチを受けたヒロムがトラースキック、コーナーデスバレーボムで一気に巻き返す。TIME BOMBはデスペラードがマフラーホールドに切り返し、耐えるヒロムを強烈なエルボーで腰砕けに。ギターラ・デ・アンヘルが不発に終わると、読み合いを制したヒロムがホイップ式ライガーボムを敢行。ビクトリーロイヤルを決めて追い込んだ。デスペラードも譲らずロコモノでねじ伏せたが、残り時間はわずか。ピンチェ・ロコ狙いをヒロムが丸め込みで切り返したもののタイムアップとなった。

 スーパージュニア公式戦で30分ドローに終わっているデスペラードとヒロムが前哨戦でも激闘の末に痛み分けとなった。試合後、両者は額を押しつけ合って視殺戦を展開し、ヒロムは「俺はよ、スーパージュニア覇者だ。お前がチャンピオンなのは間違いない。でもな、獲るのは俺だ!」と改めて宣言した。

 対するデスペラードにも秘めた思いがあった。「強いことはわかってんだよ。でもよ、スーパージュニア終わってんだ。もう次のタイトルマッチに次の流れがいっちまってる以上、ベルト持ってるヤツが一番強いんだ」と主張する一方で、「何で引き分ける? 勝ちきれねぇ」と悔しさをにじませた。

 というのもデスペラードにはかつてヒロムに勝ってIWGPジュニア初戴冠を果たし、初防衛戦でリュウ・リーを迎え撃つ青写真があった。それが叶わず、IWGPジュニア王者としてヒロムに未勝利のまま。「これを持った状態で俺はヒロムに勝ってねぇんだ。まだ俺の時間は止まったままだ」というデスペラードは「俺の時間を進めるためにも」打倒・ヒロムを遂げるしかない。「俺はヒロムに勝ちてぇ。ベルト持った状態で、ベルトがかかった試合で俺はヒロムに勝ちてぇんだ」と激情を吐き出した。

 明日12・24後楽園大会で最後の前哨戦が組まれているが、デスペラードは「そんなもんすっ飛ばして1・4までさっさと時間が過ぎないかな」とドームが待ちきれない様子。爆発寸前の思いを最後の前哨戦と本番でぶつけて王者としてヒロムに勝利する覚悟だ。

【デスペラードの話】「あぁ、いってぇ。強いことはわかってんだよ。でもよ、スーパージュニア終わってんだ。もう次のタイトルマッチに次の流れがいっちまってる以上、ベルト持ってるヤツが一番強いんだ。それはあいつも言ってるだろ。何で引き分ける? 勝ちきれねぇ。俺はこれを初戴冠する前のどうしようもないポンコツ時代、俺が持ってたビジョンはヒロムに勝って戴冠して、今リュウ・リーか。ドラゴン・リーで初防衛っちゅうものを考えてたんだよ。そしたらあいつがケガしていなくなっちってベルトが空位になった。そこに出たのがBUSHIとファンタズモ。面白いわけないじゃん。そこで勝って、1回コケたけど、それでもよ、今現在もう一回ここにあるんだ。でもこれを持った状態で俺はヒロムに勝ってねぇんだ。まだ俺の時間は止まったままだ。俺の時間を進めるためにも、これを持って、あいつに勝って。今、俺は暫定じゃねぇ。それは先に言っとくぞ。今まで防衛戦やら何やらやってきた人間に対して敬意を払って、俺は暫定じゃねぇが…スッキリしねぇんだ! 俺はヒロムに勝ちてぇ。ベルト持った状態で、ベルトがかかった試合で俺はヒロムに勝ちてぇんだ。明日も前哨戦もう1個あったな。そんなもんすっ飛ばして1・4までさっさと時間が過ぎないかな」

※DOUKIはノーコメント


【ヒロムの話】「あぁ! あぁ! あぁ! でもな、最高に楽しみになってきた。ドームでケリつけてやる。お前と俺じゃ30分じゃ足りねぇか。60分1本勝負、果たして足りるかな? でもなデスペラード、勝つのはこの俺だ。IWGPジュニアを巻くのはこの俺だ。俺はいろんなもんと戦うんだ。でもな、最高の敵はやっぱりお前だな。やってて気持ちいいぜ。BEST OF THE SUPER Jr.2連覇の俺に勝てるヤツなんていねぇよ。明日も楽しみだな。ハッハッハッハッハ!」

【BUSHIの話】「今日の決着はつかなかった。でもな、俺とヒロムのタッグ、まだまだ伸びしろあるし、可能性は無限弾だよな。来年こそ獲るぞ。俺とヒロムでIWGPジュニアタッグのベルトを。それとな、俺はまだIWGPジュニアのシングルのベルトあきらめたわけじゃないんだよ。まだまだやるぞ」