『NEVER MIND 2021 in Yoyogi』東京・国立代々木競技場 第二体育館(2021年12月26日)
KO-D無差別級選手権試合 ○竹下幸之介vs岡林裕二×

 竹下が37分を超す激闘の末に岡林を執念で撃破。KO-D王座V2を果たすと、2022年に向けて「最高のDDTを皆さんにお見せする」と誓った。

 KO-D無差別級王者としてD王GP2度目の優勝を成し遂げた竹下は、公式戦で30分時間切れ引き分けに終わった大日本・岡林との決着戦を2021年最後のビッグマッチで行った。岡林は大日本の1・2後楽園大会で野村卓矢の保持するストロングヘビー級王座挑戦も決まっており、1週間で一気に2冠取りを狙っている。竹下は決戦に向けて、秋山準直伝のジャンピングニーに磨きをかけて試合に臨んだが、さらなる秘策も秘めていた。

 いきなりショルダータックルで正面衝突して試合はスタート。打撃戦や力比べなど互いの肉体をぶつけ合い、序盤から激闘を展開。攻守が何度も入れ代わり、接戦が続いた。

 15分経過直後に竹下が一気にチャージをかける。フランケンシュタイナーで岡林を場外に蹴散らすと、トペコンヒーロを敢行。「勝負だ、岡林!」と吠えると、リング上では豪快なブルーサンダーでマットに叩きつけた。しかし、岡林も下がらず大技攻勢で押し返すと、両者は一気にヒートアップ。意地のブレーンバスター合戦で火花を散らすが、竹下が不意を突くジャンピングニーをぶち込んで好機を掴んだ。垂直落下式ブレーンバスターもさく裂する。

 岡林はパワーボムで逆転し、豪快なラリアットを2連続で放つが、ゴーレムスプラッシュは竹下がヒザを立てて迎撃した。すかさず竹下は投げ捨てドラゴンスープレックスやフロム・コーナー・トゥ・コーナーなど大技ラッシュで押し切りにかかるも、岡林は雪崩式オクラホマスタンピートから再び攻勢に。前回引き分けた30分が経過した直後にアルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げる。粘る竹下はPlus Ultraを狙うも、岡林は指でピッサリポーズを作って譲らず。竹下こん身のエルボーやラリアットを仁王立ちで受け止め、逆にまたもラリアットを振り抜いた。竹下はふらつきながらも何度もラリアット合戦を仕掛けるが、そのたびに岡林が押し勝つ。

 窮地に陥った竹下だったが、投げ捨てジャーマン合戦を仕掛けると、死力を振り絞って浴びせ倒すようなラリアットを放って執念を見せる。岡林の頭突きには頭突きを返し、またもラリアットで正面衝突。そこから岡林は串刺しラリアット連発を狙って突進したものの、竹下はドンピシャのタイミングでジャンピングニーをぶち込んだ。

 ランニングニーを浴びせると、ジャーマンスープレックスの体勢に。力ずくで振り払おうとする岡林を一気にぶっこ抜くと、Plus Ultraへ。岡林は捕まったまま立ち上がるが、竹下は首に足をかけて秘策の変形式に持ち込み、劇的なギブアップ勝ちを手にした。

 竹下が37分を超す激闘の末に岡林を執念で撃破。KO-D無差別級王座V2を果たした。敗れた岡林は素直に竹下を称えて握手を交わすと、自分の足で歩いてリングを去っていく。マイクを持った竹下は「岡林選手、ありがとうございました! 単身大日本プロレスからDDTに乗り込んで来てくれて、最高の試合の数々を繰り広げてくれて、そして、チャンピオンの僕が逆指名という形で岡林選手を指名して、それにも最高の気合いで応えてくれました。次は僕が大日本プロレスに行ってもいいので。岡林選手、また試合しましょう。ピッサリ!」と岡林に感謝のメッセージを送る。

 The 37KAMIINAのメンバーをリングに上げると、「たくさんのご来場、そして、レッスルユニバースでたくさんのご視聴ありがとうございます」と観客にも感謝の意を表した。そして、「2021年、DDTもThe 37KAMIINAも竹下幸之介自身も大きく動き、成長し、改革の起きた年だと思います。いい思いをした人も、そんないい思いができなかった人もいるかもしれません。でも、今、DDTはチーム一丸となって戦っているので、2022年はもっと大きく強くなった、そしてDDTらしさを忘れない最高のDDTを皆さんにお見せできると思いますので、来年もよろしくお願いします」と決意を新たにし、「最高のDDT」を誓って大会を締めくくった。

 KING OF DDTで優勝し、KO-D王座を取り戻すと、王者としてD王GPも制覇。シングル戦線で栄冠を総なめし、文字通りDDTの中心に返り咲いた。ユニットのメンバーも急成長し、言葉通りに「成長」と「改革」を成し遂げた。竹下は来年もDDTを先頭でけん引し、最高のDDTを観客に見せつけていく。