『2022 NEW YEAR WARS』東京・後楽園ホール(2022年1月3日)
世界タッグ選手権試合 ○芦野祥太郎&諏訪魔vs宮原健斗&青柳優馬×

 芦野が青柳に雪辱を遂げ、暴走SUPLEXが世界タッグ王座2度目の防衛に成功。諏訪魔との三冠王座決定戦をぶち上げると、宮原、本田が割って入って新王者決定トーナメントが浮上した。

 世界タッグ王者・諏訪魔&芦野と最強タッグ覇者・宮原&青柳によるタッグ頂上対決がこの日実現した。前夜の前哨戦では青柳がスピンキックで芦野をKO。暴走SUPLEXにとって雪辱戦となった。

 試合は28分の激闘に。一進一退のせめぎ合いが繰り広げられた。中でも青柳が芦野を「全日本太郎」、「ゴミ」呼ばわりしたことで、両者は喧嘩腰で火花。場外戦では宮原が止めに入る場面も見られた。諏訪魔と宮原も意地の攻防を展開。諏訪魔がダブルチョップ、ラリアットを叩き込めば、宮原もすぐさまスタンドブラックアウトでやり返した。

 先に流れを作ったのは挑戦者組。芦野を孤立させてブラックアウトとトラースキックを同時にぶち込むと、王者組が反撃に出てもウルトラジャーマンボムを決めさせず。混戦模様の中、青柳が死んだふりからのロコモーション式ジャーマン、エンドゲームで芦野を追い込んだ。

 意地で耐え抜いた芦野はスピンキックをかいくぐると、アンクルロックで絞め上げた。ジャーマンの投げ合いも制し、再びエンドゲームに捕まっても、カットに入った諏訪魔がバックドロップで宮原と青柳を次々に投げる大暴れ。孤立した青柳にウルトラジャーマンボムを爆発させた。粘る青柳もスピンキックをさく裂させたが、芦野は沈まず。ラリアット、バックドロップと諏訪魔直伝技を連発すると、Tボーンスープレックスでダメ押しして3カウントを奪った。

 芦野が青柳に雪辱を果たし、暴走SUPLEXが世界タッグ王座を死守。2度目の防衛を飾った。試合後、芦野は「年末最後の試合でジェイク・リーがケガをして、三冠王座返上。ジェイク、一言お前に言ってやろう。早く帰ってこい」と年明け早々欠場となったジェイクにメッセージ。「お前がいない間、三冠王座、俺と諏訪魔さんでやりますか?」と暴走SUPLEX対決による三冠王座決定戦を描いた。

 諏訪魔も「正々堂々やっちゃおうか。やっちゃうぞオイッ!」と呼応したが、そこに割って入ったのが最高男。「三冠という言葉を聞いて聞き捨てられなかった。おい、お前ら二人でやらせるわけねぇだろ。全日本プロレス、その戦いに俺を入れろ」と宣言した宮原は「悪いけどな、50周年イヤーで世の中が俺を求めてんだよ。俺が50周年のど真ん中に立つんだよ。世の中が、俺が求めてんだ」と豪語した。

 昨年6・26大田区大会以来となる巴戦が浮上したかに思われたが、もう一人、意外な男が現れた。TOTAL ECLIPSE入り間もない本田だ。リングに飛び込んできた本田は宮原にラリアットを叩き込んでマイクを強制終了させると、「世の中がな、お前のことを求めてもな、俺はお前のこと求めてねぇんだ。これがどういう意味かわかるよな? その三冠ベルトの戦いに俺も入れてもらうぞ」と名乗りを上げた。

 ジェイクの負傷欠場による返上で空位となっていた三冠王座だが、これで諏訪魔、芦野、宮原、本田による新王者決定トーナメント開催が決定的となった。諏訪魔と芦野は5冠争いを展開することになるが、諏訪魔は「決勝は二人でやれることがベスト」と暴走SUPLEX決勝対決を描き、芦野も呼応した。一方、実力行使で割って入った本田は大将・ジェイクに代わって三冠ベルトをTOTAL ECLIPSEに取り戻すつもり。「勝った者が正義だ。どんな手を使ってでもな、三冠王座たどり着いてやるよ」と宣言してみせた。

 ジェイク欠場と三冠空位の緊急事態で幕を開けた50周年イヤーだが、この4人によって新たな頂点の座が争われることになりそうだ。


【試合後の諏訪魔&芦野】
▼諏訪魔「よーし」

▼芦野「ありがとうございました」

▼諏訪魔「ありがとう。凄ぇ負担かけちゃったね。凄かったよ」

▼芦野「所属一発目なんで、昨日ああいう形で負けちゃったんで、とにかく今日出ずっぱりでもやってやるよって気持ちで臨んだんで、結果につながってよかったです。ありがとうございました」

▼諏訪魔「凄かった。全日本プロレス所属になったっていう強い気持ちを感じることができた試合だったんじゃないかなと思います」

▼芦野「所属になってまだ3日目ですけど、どの所属よりも所属っていう気持ちを大事にしていきたいと思ってるんで。こういうふうに自分の戦う場を作ってくれたのが全日本プロレスにあるんで、その恩返しを少しずつでもしていけたらなと思ってます。今日その第一歩ということで。諏訪魔さんもホントにいろいろサポートしてくださって、本当にありがとうございます」

▼諏訪魔「リング上で三冠を巡る戦いがスタートするってことなんで、ここはひょっとしたら1回戦当たるかもしれない。トーナメントであることを願いますよ。ここまでになってるんだから」

▼芦野「そうですね、やりたいですね」

▼諏訪魔「やろうよ」

▼芦野「やっちゃいましょう」

▼諏訪魔「本田っていうのが喧嘩売ってるというか何だ?」

▼芦野「実質、三冠王者を欠場に追い込んだという。それだけで上に上がれるほど甘くないですからね。ふざけんなよ。気に食わない。こっちは必死でフリーで泥水すすって、やっとの思いでこのタッグのベルトを獲って、三冠戦という言葉をやっと出せるようになったぐらいですよ今。それほど気安くリング入ってやられてね。認められるんですかね。いいですけど。やってやりますよ。とことんやってやりますよ。腹立ちますから」

▼諏訪魔「決勝は二人でやれることがベスト。俺はそう思う。また世界タッグのベルトもさ、どんどんもっともっと価値上げていこうよ。こんな年期入ってるのをさ」

▼芦野「いつでもチャレンジャーが来ればやりたいですね。出てこいよ、どんどん。誰でもいいぞ。待ってます」

【宮原の話】「世界タッグはな、つかめなかったな。よし、もう俺の気持ちは、負けたことは気持ちで受け入れて、50周年のど真ん中に立つためだ。おい、全日本プロレス。50周年という大事なイヤーに宮原健斗以外考えられるか? 世の中が求めてんだ。俺のことをな。50周年イヤーにふさわしいのは俺だ。俺がいく。宮原健斗イヤーだ」

【青柳の話】「チクショー。どうやらゴミは俺だったようだな…」

【本田の話】「おい、せっかくこのTOTAL ECLIPSEに入ったんだ。勝った者が正義だ。どんな手を使ってでもな、三冠王座たどり着いてやるよ」