『LECクリンぱっ!Presents 新春黄金シリーズ』東京・後楽園ホール(2022年1月20日)
○高橋ヒロムvs大岩陵平×

 “新春お年玉マッチ"として、サプライズでカマイタチを降臨させたヒロムが、新日本の50周年に胸を躍らせた。

 1・4東京ドーム大会ではエル・デスペラードに敗れてIWGPジュニア王座獲りを逃したヒロムが『新春黄金シリーズ』開幕戦の第2試合でヤングライオンの大岩に胸を貸した。しかし、普通の試合で終わらせたくないヒロムは特殊なルールを提案して、後楽園ホールを沸かせた。

 レインボーのカマイタチマスクを被って登場したヒロムは、マイクを持つと、「大岩、新日本プロレス今年で50周年なんだ。メチャクチャ気合い入ってんの。だから、大岩、お前は俺に勝てないよ。絶対に勝てない」と断言。怒りあらわにする大岩に対し「だから、聞いて聞いて。ヒロムちゃん、スーパービッグチャンスをあげようかなと思って」と提案した。

 その内容は、ヒロムなりに新春らしさを意識して考案したという「ヒロムちゃん特製新春お年玉マッチ」だった。「俺はこのマスクを被ったままカマイタチとして試合をするよ。通常のプロレスルールプラス、もしこのマスクを剥いでヒロムちゃんの素顔を出した時には、なーんとお年玉を用意しました。しかも凄いリアルな金額。1万円! 100万とか10万とかそういう金額じゃない。1万円。これは凄くリアルな金額。この特殊なルールでやる? やらない? どっち?」と大岩に確認した。

 「やります」と絶叫した大岩はエルボー連打で先制。場外戦になると、ヒロムに鉄柵に投げ飛ばされてしまったものの、リングに戻るとショルダータックルをぶち込み、早くもマスク剥ぎを仕掛ける。レインボーのマスクを剥がすことに成功したが、ヒロムはその下にもマスクを装着しており、お年玉奪取はならなかった。

 チョップ合戦からヒロムが攻勢に。「俺に勝ちてえのか?」と挑発していく。その後もヒロムのチョップが何度も唸りを上げ、連続フォールで大岩を苦しめた。一方、大岩も胸板を真っ赤に腫らしながらドロップキックで反撃し、串刺しドロップキックからサイドスープレックスにつなげると、逆エビ固めに持ち込む。しかし、即座にロープに逃れたヒロムは同じく逆エビ固めに捕らえて、大岩を追い詰めた。

 粘る大岩は丸め込みで不意を突くと、強引にマスクをはぎ取りにかかる。失敗に終わってもドロップキックを発射するが、余裕を崩さないヒロムはカウンターのラリアットで鎮圧。逆エビ固めに再び持ち込むと、リング中央に引きずり込んでギブアップを奪取した。

 ヒロムの勝利で大岩へのお年玉はお預けに。ここでようやくマスクを脱ぎ、素顔を見せたヒロムは舌を出して笑みを浮かべた。「決してね、俺はIWGPジュニアをあきらめたとか、そういうことでもないから。1試合1試合、楽しみたいな。その思いで、思いついたお年玉マッチ」と満足げに振り返ると、「50周年で俺がどれだけ気合入ってると思う!? 楽しみで楽しみで仕方がないんだ。もっともっともっともっともっと、特殊な快感を、俺に味わわせてくれよぉ。さあ、このシリーズ、楽しみになってまいりましたぁ〜」と記念すべき50周年に胸を躍らせていた。

【ヒロムの話】「(※BEST OF THE SUPER Jr.の優勝トロフィーと2枚のマスクを持ちつつ、『お年玉』と書かれた封筒を示すと)フ〜、危ねぇ! 守ったぁ〜。なんとか守りきりました。(※座り込むと)プロレスにアクシデントはつきもの。練習にアクシデントはつきもの。藤田(晃生)、かわいそうだった。かわいそうだったけどさ、こういうふうになって、(対戦カードが)変わったこのシングルマッチ。どうやって楽しもうかな〜〜?って考えたのが、この新春お年玉マ〜ッチ。はい。別にね、特に、これ(お年玉)に、まったく意味はありません。ただただ俺が楽しむ。そしてお客さんが楽しむ。それでいいんじゃないでしょうか!? 新春っていうのがちょっと、今回のテーマかな? うん。決してね、俺はIWGPジュニア(王座)をあきらめたとか、そういうことでもないから。1試合1試合、楽しみたいな。その思い、その思いで、思いついたお年玉マッチ。(※立ち上がり)さて、次の対戦相手は誰でしょう!? (※低いトーンになり)金額を、増やしちゃおうかな〜〜!? だって! 俺には絶対勝てないからねぇ。(※カメラに顔を近づけ)50周年で俺がどれだけ気合入ってると思う!? 楽しみで楽しみで仕方がないんだ。もっともっともっともっともっと、特殊な快感を、俺に味わわせてくれよぉ。さあ、このシリーズ、楽しみになってまいりましたぁ〜」

【大岩の話】「何が! 何がお年玉マッチだ! クソッ! マスク獲ったのに、その下に(さらに)マスク1枚。そんなの卑怯じゃねぇか! クソッ! もちろんマスク獲るためだけに、戦ったんじゃありません。勝つために、自分はリングに上がったんです。藤田が肩をケガして、今回シングルマッチに(変更に)なりましたが、藤田がいない分、自分がもっと頑張らないと。そう思いました。藤田! 帰ってきたら、バチバチやろうぜ。ありがとうございました!」