“ジュニアの両国"4・29両国大会で行われる「タダスケ&大原はじめ&近藤修司vsNOSAWA論外&テハノJr.&スペル・クレイジー」。金剛ジュニアが新メンバーの近藤を投入し、PERROS DEL MAL DE JAPONも本家ペロスのテハノJr.を投入して激突する構図だが、“メキシコ"をキーワードにあらゆる過去の接点が複雑に絡み合うカードでもある。その時間の深みを紐解きつつ、近藤との未来も見据えながら、タダスケと大原に話を聞いた。


【タダスケ&大原インタビュー】


――まず率直に両国の「タダスケ&大原&近藤vs論外&テハノJr.&クレイジー」に向けた思いというのは?

▼タダスケ「まず当日の4月29日。デビューして15周年やねん。俺にとっては節目やんね。相手は本家本元のPERROS DEL MAL。がっつり“メキシコ味"でやってくるんやろうから、こっちは純日本人として信念持ってぶつかるしかないわな」

▼大原「カードを見た時の第1印象は“闘龍門vsペロス"。こっち側は金剛であり元闘龍門。相手はメキシコ時代に絡みのあった本家のペロス。今のファンの人からすれば、パッと組まれたカードに見えるかもしれないけど、僕にとっては積み重ねの上に生まれた19年越しのカードに見えましたね」

――なかでも近藤修司が金剛として参戦することが注目となる

▼タダスケ「ずっと『ほかにも信念持ってるヤツはおる。アイツとかアイツとか…』って言ってきたと思うんやけど、その一人として近藤さんにお声がけさせてもらって、快く引き受けてもらえた。発表した時に『アイツ』って言ったこと、えらく怒っとるらしいけど……それは当日謝るとして。大原も言っとったけど、俺も大原も闘龍門の出身。お互い知ってる人で他におらんかな?って考えた時に、ほな近藤さんは…ってなった感じやな」

▼大原「近藤さんは2003年に僕が13期生として闘龍門に入った時、一番身近な“お目付け役"の先輩でした。厳しい先輩でしたね。地獄の腕立て伏せを課されたことを今でも鮮明に覚えてます。やっぱりあの上半身を持つ近藤さんなんで、スクワットじゃなくて徹底的に腕立て伏せ。SUWAさんが一番おっかなかったですけど、近藤さんもおっかなかったですね」

▼タダスケ「うん、俺もたまに練習みてもらってた。厳しかってん。でもオフの時は松屋で牛丼おごってもらって。もう18年くらい前の話やから、近藤さん覚えてへんと思うけど、いつもの3倍うまかったな。腹パンになったで。近藤さんに成長を見てほしいっていうのは一番あるかもしれん。こんなレスラーになったんやぞって」

――相手の論外&テハノJr.&クレイジー組については?

▼タダスケ「俺はあんまよう分からんけど、テハノJr.ってジュニアヘビーなん? デカいやろ? だから逆にテハノJr.とはガッチリいってみたいな。やったことないし、デカいヤツは嫌いちゃうし」

▼大原「自分もテハノJr.は縁が深くて、ちょうど僕がCMLLに出てた時にちょうど彼もキャリアの初期で。同い年っていうのもあって対戦頻度が高かった。彼のお父さん(エル・テハノ)と僕の師匠であるネグロ・ナバーロがちょうどタッグチームを組んでいたこともあって、意識もしてたし。テハノJr.の弟のスペル・ノヴァって選手とも何度も試合をしたし、兄弟そろって関わりが深い。クレイジーに関しても、メキシコでクレイジーが開いていた教室に僕も教えに行っていたことがあって。ノアでもやりあってきたし、本当に縁が深い。NOSAWA論外に関しても、メキシコでは東京愚連隊サイドで試合をしたこともあるし。自分視点でみると噛めば噛むほど味が出てくる深みのあるカードだと思ってます」

――この両国からノアでも外国人選手の参戦が本格解禁となる

▼タダスケ「やっぱり外国人選手と闘えるのはええね。テンション上がってるよ。外国人好きやから。特にテハノJr.みたいな“未知"は大好物やね。まぁ俺からしたら未知なだけで、あっちのほうが全然有名やけど」

▼大原「僕はもともと外国人サイドの選手というか。デビューがもともとメキシコなので。周りは外国人選手しかいない…っていうのが僕の原点だった。当たり前に外国人選手相手の経験が積めましたけど、コロナ禍もあって今の若いレスラー…矢野とかって、ほとんど外国人レスラーに触れたことがないと思うんですよね。基本的なロックアップひとつにしても、日本とメキシコとは組み方が逆だったりとかする。小さいことから大きいことまであらゆる発見があると思う。そういう経験の積み重ねだし、何より観る側にとっても世界観が広がりますよね」

――“ジュニアの両国"という挑戦自体については?

▼タダスケ「思い切ったことをやるなとは思うで。原田発信やろ? そこに乗っかるのはイヤやな…って思ってたんやけど、決まったからには逆にこの舞台を最大限利用したろうと思ってる」

▼大原「金剛に入っても、ノアジュニアに懸けて、ノアジュニアにこだわり続けてきた思いっていうのは変わらないわけで。正規軍のメンバーと考え方ややり方は違うけど、大きく向いてる方向は同じだと思ってる。だからノアジュニアのブランドを構築する重要な舞台になると思ってますよ。何をもって成功とするのか。集客が良ければ成功なのか、試合の満足度が高ければ成功なのか。基準はそれぞれ違うと思うけど、今までになかった大きな舞台に挑戦することで、今まで見えなかったものが見えて、今までにない課題も生まれる。これが大事だと思ってますね」

――金剛vsペロスの構図でみると、論外からは「百均レスラー」とか「金髪豚野郎」と罵られている…

▼タダスケ「ホンマに人の悪口好きやね、あのレスラー。試合中もずっと悪口ばっかり言ってきおって、いつ呼吸してんのや。まぁ口で言われた分は、しっかり試合で返すから」

――金剛ジュニアとしては結果が出ない状況が続いているが?

▼大原「金剛に入って小峠にシングルで負け、ジュニアタッグでも負け…何も結果が残せていない。それで考えたんですよ。今年に入って元日にはウルティモ・ドラゴンと組み、その後にドラゴン・キッドさんが現れ、次に近藤修司が来る。闘龍門CASAっていう発表もあったりして、不思議と闘龍門との縁が今年になって急に噴出してきてる。自然と原点回帰の流れが来てるんで、そこから浮上のきっかけを見つけられる気がしてるんですよね。“金剛の近藤修司"との出会いをきっかけに、自分も新しい自分になれるんじゃないかな?って思ってますね」

――金剛ジュニアはいまだタイトルとは無縁だが、近藤修司ともベルトを狙っていく?

▼タダスケ「もちろん、あるある。ジュニアタッグもホンマは大原と巻けたら一番良かったんやけど、そこは機会をうかがっていきたいね。それだけに今後につながるような試合にしたいわな」