『WRESTLING DONTAKU 2022』福岡PayPayドーム(2022年5月1日)
IWGP USヘビー級王座決定戦 ○棚橋弘至vs石井智宏×

 棚橋が石井との激闘に勝利し、3ヵ月ぶり3度目のUS王座戴冠。試合後、BULLET CLUBの新メンバーとなったジュース・ロビンソンが新王者を襲撃KOし、挑戦を意思表示した。

 左眼窩底骨折により欠場中のSANADAが保持していたUS王座を返上。棚橋とオスプレイの間で新王者決定戦が行われる予定だった。が、オスプレイが新型コロナ感染によって緊急欠場。代わりに石井が棚橋との王座決定戦に臨むことになった。

 両者は相手の土俵に踏み込む意地のせめぎ合いを展開。棚橋がエルボー合戦で渡り合い、ドラゴンスクリュー、低空ドロップキックと足攻めに出たが、石井も低空ドロップキック、ドラゴンスクリューで応戦。棚橋もドラゴンスクリューで石井をコーナー上から叩き落として攻勢を止め、グラウンドドラゴンスクリューを連発し、テキサスクローバーホールドで捕らえた。

 耐えた石井は張り手を連打されても意地の仁王立ち。ドラゴンスープレックスで投げられても、すぐさまドラゴンスープレックスで応戦。ラリアットでねじ伏せると、棚橋もスリングブレイドを連発して即座にやり返した。さらにダルマ式ジャーマンで追い討ちをかけたが、ハイフライフローを狙ってコーナーに上がったところに石井がランニングヘッドバットで突っ込んだ。

 すかさず石井がトップロープからの雪崩式ブレーンバスター、スライディングラリアットと攻勢に出たが、棚橋も垂直落下式ブレーンバスターを決めさせず。ツイストアンドシャウトを連発し、ドラゴンスープレックスでニアフォールに追い込む。うつぶせの石井にハイフライフローを放ったが、正調ハイフライ弾は石井が自爆させ、ラ・マヒストラルで虚を突いて3カウント寸前に追い込んだ。

 棚橋がショートレンジラリアットを連打しても、仁王立ちした石井は延髄斬りをさく裂。ラリアットを連発してたたみかけ、垂直落下式ブレーンバスターを爆発させたが、棚橋はギリギリで肩を上げた。起死回生のリバーススリングブレイドで顔面から叩きつけ、石井がノーモーション頭突きを連発しても同じ攻撃で徹底抗戦。石井がスリングブレイド、棚橋が垂直落下式ブレーンバスターと掟破り合戦を展開すると、スリングブレイド、ハイフライアタックとたたみかけた棚橋がハイフライフローを発射してようやく3カウントが入った。

 激闘を制した棚橋が3ヵ月ぶり3度目のUS王座戴冠を果たした。「石井さん、本当にありがとうございました!」と感謝した新王者は「今回は急でしたが、またどこかでやりましょう!」と花道を下がろうとしていた石井に向かって呼びかけた。

 「そしてSANADA! 約束通りちゃんとベルトは取り戻したからな」。棚橋が欠場中のSANADAにメッセージを送ろうとしたその時、オーエンズが現れ、「棚橋、おめでとう。再びIWGP US王者になったな。タナ、お前はG1を覚えているか? G1で何が起こったか? 俺がUS王者だったお前を倒したんだ」と挑戦を示唆した。

 だが、これは陽動作戦だった。棚橋の背後に謎の黒頭巾男が現れた。BULLET CLUBのロゴ入りジャケットを羽織ったその男は左ストレートをぶち込むと、パルプフリクションをさく裂。黒頭巾を脱ぐと、正体はやはりジュースだった。アルゼンチンコースターでダメ押ししたジュースは大の字となった棚橋の眼前でベルトを掲げて勝ち誇り、挑戦を意思表示した。

 デビッド・フィンレーとのフィンジュースでIWGPタッグ王者となったこともあったが、ジュースは「もうたくさんだ! これからは自分がしたいようにする!」と宣言。奪ってきたUSベルトをスタッフに渡すと、「このベルトをタナハシの野郎のところへ持って行け。そしてあいつにこう伝えろ。『ジュース・ロビンソンがいつでもこのベルトを奪ってやる!』とな」と棚橋からのUS王座獲りを確信するように言い放っていた。

※棚橋、石井はノーコメント

【ジュースの話】「俺がたった今、タナハシにしたことを理解できないって言うのなら、お前は大バカだ! 俺がこれからもずっとタグチやホンタイの奴らとケツを出してふざけまわってくと思ったか!? ずっとデビッド・フィンレーのタッグパートナーでやってくと思ったか!? もうたくさんだ! これからは自分がしたいようにする! 驚いたか!? でもまだ何も見せていないぞ! (一度コメントルームを出たジュースは再び戻って来てスタッフに)来い! 誰かこっちへ来い! (女性スタッフに)恐がらなくていい。このベルトをタナハシの野郎のところへ持って行け。そしてあいつにこう伝えろ。『ジュース・ロビンソンがいつでもこのベルトを奪ってやる!』とな」