『タカタイチマニア2.5』東京・後楽園ホール(2022年5月6日)
○タイチvsヨシタツ×

 タイチがヨシタツとのダブル20周年記念試合で苦闘の末に快勝。「おめぇが三冠チャンピオンにならねぇでどうすんだよ?」と“同期"ヨシタツにエールを送った。

 TAKAが未定となっていたタイチの対戦相手を募ったところ、名乗りを上げたのがヨシタツ。両者は団体こそ違えど2002年デビューの“同期生"。全日本でデビューし、現在は新日本で活躍するタイチと、新日本でデビューし、現在は全日本で活躍するヨシタツがダブル20周年記念として対決した。

 まずはヨシタツがタイチが痛めている脇腹を集中攻撃して流れを作る。スイングネックブリーカードロップ、ネックロック、河津落としと首攻めにシフトして動きが止まったタイチだったが、スピンキックで反撃を開始。ステップキックをこれでもかと連打し、ローリングソバット、ジャンピングハイキックで一気に巻き返したが、ダメージが残ったままで追撃にいけず。ダブルダウンとなった。

 ここから両者はフロントハイキック合戦、ローキック合戦で火花。タイチが連打で制すれば、ヨシタツは左ミドルキック合戦に持ち込んで譲らず。強烈な一撃にタイチが前のめりに崩れ落ちた。ヨシタツがステップキック連打をお返しすると、タイチは上手投げで転がし、アックスボンバーを叩き込んだ。

 再びダブルダウンとなったが、同時に立ち上がると、天翔十字鳳を阻止したヨシタツがブルーサンダーからの胴締めスリーパーで絞め上げた。耐えたタイチはCBJを不発に終わらせ、急角度バックドロップで逆襲。横綱式かち上げエルボーはヨシタツが食い止め、CBJをさく裂させたが、ヨシタツ狂想曲(ラプソディー)はタイチが回避。ジャンピングハイキック、天翔十字鳳で一気にたたみかけると、ブラックメフィストを爆発させて3カウントを奪った。

 タイチが熱戦となったダブル20周年記念試合に快勝。試合後、倒れたままのヨシタツに歩み寄り、何やら言葉をかけると握手を交わした。バックステージでもタイチは“同期"ヨシタツにエール。「今何やってんだ? てめぇ、全日本で何やってんだ?」と疑問符を連発すると、「できんじゃねぇか。何やってんの? こんだけ強いの知らなかった」と称えた。ヨシタツの実力を身をもって実感したからこそ、「おめぇが三冠チャンピオンにならねぇでどうすんだよ?」とさらなる奮起を促していた。

【タイチの話】「いつぶりか知らねぇけど、久しぶりだ。若い頃、よく遊んだな、お前とは。いつの間にか海外行ってよ、スーパースター気取って。お前、日本帰ってきてどうだったんだ? 何かやったのか? お前スーパースターになったんじゃねぇのかよ? 今何やってんだ? てめぇ、全日本で何やってんだ? おめぇが三冠チャンピオンにならねぇでどうすんだよ? できんじゃねぇか。何やってんの? こんだけ強いの知らなかった。20年経って初めてお前とシングルやって。階級も違ったしな。お前、全日本の若手の中で埋もれて終わるようなヤツじゃねぇだろ。まだまだできんじゃねぇか。俺ら20年オッサン連中…田口、後藤、中邑。まだまだ俺ら20年。まだまだいけんじゃねぇか。またどっかで会おうや。楽しかったよ。また久しぶりにたまには遊びに行こうか? 飲みに行こうか? いや、いいや。めんどくせぇよ、あいつ。じゃあな、元気でな」

【ヨシタツの話】「悔しい。ホントに。同じ時期に違う団体でやって、また違う団体でやってるんだけど、彼が若い時に交流があってプライベートでもあいつと仲良かったんですよ。今日やってみて、俺もホントにこれ以上できないぐらい努力してやってるんだけど、あいつも一緒なんだなって。ただただ悔しいです。やっぱね、凄ぇなと思う。尊敬できるのは脇腹痛めてんだよね、ホントは。そういうところは全く出さず。脇腹、アバラって折れて試合したことあるけど、メチャメチャ痛いんだよ。それ我慢してあんだけやるってね。同期として尊敬します。これで終わらせたくないです。またいつかどこかでやりたいです。どこのリングでも。ありがとうございました」