5・15札幌大会で世界ジュニアヘビー級選手権試合を争う王者・佐藤光留、挑戦者・児玉裕輔が11日、東京・湯島の全日本事務所で会見。3度目の防衛戦に臨む光留だが、児玉の揺さぶりに「恐怖と軽いトラウマを植えつけられた」と動揺しまくり、4日後のタイトルマッチへ向けて一抹の不安を残した。

 世界ジュニア王者・光留は4・24後楽園大会でブラックめんそーれを退け、2度目の防衛に成功した。が、試合後、児玉によってリング下に引きずり込まれて暴行を受けた。児玉の挑戦表明を受けて5・15札幌大会でのV3戦が決まると、5・4後楽園大会ではリング下を警戒しまくる光留の背後から児玉が迫って裏をかいた。

 試合後も混乱した様子の光留だったが、児玉の一連の行為は確実に精神面への影響を与えた。この日の会見でも児玉の仕掛けは続き、テーブルの下から現れたと思えば、光留が発現中は視線を離さず。動揺する光留が「対戦相手に一言いいたいのは、あまりこっちをまっすぐ見ないでいただきたい」と繰り返しても聞く耳を持たない。会見後の写真撮影の際には必要以上に顔を近づけ、光留は思わず目をそらした。

 「恐怖と軽いトラウマを植えつけられた」という光留は、「車も昨日パンクしてたんですけど、一番はじめに頭の中に思い浮かんだのが児玉選手の仕業じゃないかと出てきたんですね。で、夜、トイレも怖いですし、昼、全日本の道場に練習行っても、簡単にリングの周りに近づけない」と日常生活にも影響をきたしていることを告白。それでも「これはハッキリ言っておきたいんですけど、日本だけじゃなくて世界を含めて、全日本ジュニアが一番痛いですからね。佐藤光留がベルトを持ってる限りそうです」と強調し、「児玉選手には児玉選手の正義、やり方、理想のプロレスあると思いますので。それも含めて、明るくも楽しくもない部分、今まで全日本ジュニアが背負ってきた部分、今回も貫き通して防衛したい」とジュニアの頂点死守を誓ったものの不安をぬぐえないままV3戦を迎えることになりそうだ。

 対する児玉は「別に揺さぶろうと思ってるわけじゃないんですけど、光留さんにリングの下の冷たさ、静かさ、硬さというのをしっかり実感してもらって、結構住み心地がいいと教えたかっただけ」と人を食ったように涼しい顔。2020年の全日本参戦から2年が経過し、「この試合に勝って、全日本プロレスでジュニアの世界で佐藤光留からベルトをもぎ取ったら間違いないでしょう?」と世界ジュニア初戴冠を予告してみせた。


☆5/15(日)北海道・ホテルエミシア札幌(新札幌)『2022 SUPER POWER SERIES〜50th Anniversary Tour 札幌2DAYS〜』14:00開始

▼世界ジュニアヘビー級選手権試合
[挑戦者]
児玉裕輔
vs
佐藤光留
[第61代王者]
※光留3度目の防衛戦


【会見の模様】
※児玉不在で会見がスタート。テーブルの下から児玉が現れて着席

▼児玉「皆さん、こんにちは。児玉です。このたび5月15日、北海道でジュニアのベルトに挑戦できるということで、光留さんからも快い返事をいただきましたので、リングの下から。これ凄く僕の中でとてもとても楽しみな一戦です。考えてみたら、僕と光留さん、同じ岡山出身でした。岡山出身の二人が北の大地でベルトをかけて一騎打ちをするということで、この試合に勝って、全日本プロレスでジュニアの世界で佐藤光留からベルトをもぎ取ったら間違いないでしょう? 5月15日、僕が新しいジュニアのチャンピオンになりますんで、楽しみにしていてください」

▼光留「佐藤光留です。今まで世界ジュニアのベルトを獲る時も防衛戦をする時も、わりと自分のスタイルに引き込むことが勝利への攻略法だったんですけど、今回、あまり自分とは違う、同じプロレスという4文字でも違うプロレスをやってきた児玉選手との防衛戦。快く受けたつもりはないんですけど、ちょっと恐怖と軽いトラウマを植えつけられたんで、こういうタイプ断ると一番怖いんで。家突き止められたりとか、車も昨日パンクしてたんですけど、一番はじめに頭の中に思い浮かんだのが児玉選手の仕業じゃないかと出てきたんですね。で、夜、トイレも怖いですし、昼、全日本の道場に練習行っても、簡単にリングの周りに近づけない。そういうトラウマを植えつけられましたね。普段、プロレスラーがバカみたいにSNSとかでもう試合は始まってるんだって言ってますけど、実際こういうやり方あるんだなと。体重2キロ減ったんで、15日に向けて今、一生懸命、取り戻してるところです。ジュニアのベルトを佐藤光留から獲ったらっていうふうに言われたけど、間違いなく自分が痛い思いして、対戦相手をこっちに引き込んで、正面からやり合った結果だと思うんです。それは自分だけの正義なんで、児玉選手には児玉選手の正義、やり方、理想のプロレスあると思いますので。含めて、明るくも楽しくもない部分、今まで全日本ジュニアが背負ってきた部分、今回も貫き通して防衛したいと思います。対戦相手に一言いいたいのは、あまりこっちをまっすぐ見ないでいただきたいのが正直なところですね」

――児玉選手によってリング下に引きずり込まれて肉体的、精神的にダメージがあった?

▼光留「肉体的にはそうでもないですけど、精神的なダメージというのは非常に大きい。当たり前なんですけど、運転免許を取る時に習ったと思うんですけど、明るいところから暗いところっていうのは、人間が一番目が慣れないんです。しかも後楽園ホールの真ん中というのは明るいですから。それで疲労もしてる状態で、いきなり…。考えてみてください。今、仕事中に暗闇にいきなり引きずり込まれたらどうします? そりゃトラウマ植えつけられますよ。自分が岡山を出る時にトラウマになるレスラー目指すって、いろいろやってきましたけど、あんなトラウマないですよ。信じられますか? 今、仕事中、引き込まれるんですよ。対戦相手に一言いいたいのは、あまりこっちを見ないでいただきたい。やめていただきたい」

――児玉選手は精神的な揺さぶりが成功してタイトルマッチを迎えることになりそうだが?

▼児玉「別に揺さぶろうと思ってるわけじゃないんですけど、光留さんにリングの下の冷たさ、静かさ、硬さというのをしっかり実感してもらって、結構住み心地がいいと教えたかっただけなんですけど」

――タイトルマッチ当日もいろんな駆け引きを仕掛けてくると思われるが、逆に正攻法で行く可能性もある?

▼児玉「どうですかね。どうなりますかね。ただ一つ言えるのは、もう完全に真逆じゃないですか。光留選手はさわやかってわけではないですけど、また別のベクトルで逆方向だと思うんです。全く違う。この二人がリング上でガッチリ噛み合った時にどうなるのか。僕もよくわかってないですけどね。ただ、とりあえず、光留さん、リング下の雰囲気ってどうでした? ちょっと聞きたいなと思って」

――当日、何を仕掛けてくるかわからない怖さがあるのでは?

▼光留「それは全選手みんなそうだと思いますよ。今日、僕こんなこと言ってますけど、当日、プロレス界でやっちゃいけないことってたくさんあるんで、いいかなと思うんですね。俺もやっちゃって。そういう部分含めて、全日本プロレス、全日本ジュニア、これはハッキリ言っておきたいんですけど、日本だけじゃなくて世界を含めて、全日本ジュニアが一番痛いですからね。佐藤光留がベルトを持ってる限りそうです。他の団体とか選手、これは覚えといてください。佐藤光留からベルト獲ろうと思ったら、一番痛い思いしないといけない。ただ、試合前にそうやってくるんだったら、僕にも覚えがありますから。児玉選手の家を突き止めて、SNSにさらしたっていいんだぞっていう気持ちはありますよ。実行しないのは僕がチャンピオンだから。これが挑戦者だったらやりますからね。○○の方だという情報はつかんでますから。だから…ホントこっちを向かないでほしいですね。ちょっと司会の方から言っていただいていいですか? 挑戦者の方、こっちを向かないでいただきたいですね」

▼奥田リングアナ「向かないでいただきたいとのことですが?」

▼児玉「失礼いたしました」