『LEC バルサン presents KING OF GATE 2022』東京・後楽園ホール(2022年5月11日)
トーナメント1回戦 ○吉岡勇紀vsYAMATO×

 吉岡が値千金の大物食い。KING OF GATE1回戦で優勝経験者のYAMATOを突破した。試合後、優勝宣言をぶち上げた吉岡は、ドラゴン・ダイヤと決勝戦でのD'Courage対決を誓い合った。

 DRAGONGATEのシングルナンバーワンを決めるKING OF GATE。例年はリーグ戦形式だったが、今年は32選手参加のトーナメント戦で争われることに。1回戦は15分1本勝負で、引き分けは両者失格となる過酷なルールとなった。

 開幕戦のメインでは、3年ぶりの出場となった吉岡と6年ぶり2度目の優勝を目指すYAMATOによる1回戦が組まれた。吉岡は5・5名古屋大会でダイヤと保持していたツインゲート王座から転落したばかりで、このトーナメントで再浮上を狙う構え。一方、YAMATOは「全力で叩き潰す」と予告していた。

 吉岡はトペで先制を狙ったものの、冷静なYAMATOはリング下に滑り込んで退避。背後に回り込んで奇襲してペースを握った。インサイドワークを駆使し、打撃戦でも圧倒。吉岡も反撃に出ると、挑発気味に「来いよ!」と後頭部を踏みつけるが、これでYAMATOの激情に着火。怒りをあらわにしてエルボーを唸らせ、ジャンピングハイキックや串刺しドロップキック、ミサイルキックで攻めに攻めた。

 苦しい時間が続いた吉岡だったが、必殺のギャラリアを寸前で防ぐと、起死回生のドロップキックで反撃ののろし。片ヒザ式コードブレイカー、ダイブ式コードブレイカーと大技を連発する。

 しかし、再度コーナーに上がったところでYAMATOが急行。最上段からの雪崩式ブレーンバスターで再び攻勢に。吉岡が笑みを浮かべて即座に立ち上がると、驚きを隠せないYAMATOだが、エルボー合戦は優勢に展開。吉岡のジャーマンを食らっても止まらず、全知全能のフランケンシュタイナーで勝負に出た。

 キックアウトした吉岡は強引にブレーンバスターを決めて粘りを発揮。右のエルボーを乱射してついにYAMATOを打ち倒す。意識もうろうとなったYAMATOにフライングラリアット、ダークネスバスターで追い討ち。残り時間3分を切ったところで、中腰になったYAMATOにフロッグスプラッシュを投下すると、間髪入れずに正調式で豪快な一撃を放ち、3カウントを奪った。

 吉岡が聖地のメインで大物食い。元ドリームゲート王者でKING OF GATE優勝経験者のYAMATOを真っ向から破り、シングルプレイヤーとして大きな結果を出した。敗れたYAMATOは自ら握手を求め、手を掲げて吉岡を素直に称えた。

 普段はパートナーのダイヤにマイクを任せて、自分からアピールすることは少ない吉岡だが、今宵は締めのマイクをすることに。「KING OF GATE1回戦、YAMATOさんから勝ったぞ!」と勝利の雄叫びを上げた。

 「1回戦はYAMATOさんということで、正直負けるつもりはなかったけど、不安とか、緊張がいっぱいありました。でも、5月5日、愛知県体育館でツインゲートのベルトを落として、まだまだ俺には実力が足りないなと改めて感じました。だからこそ俺が、吉岡勇紀がこのKING OF GATEを制して、D'Courageとして、そして吉岡勇紀として、まだまだこれからだというところを皆さんに見せたいと思います」。吉岡が朴訥ながらも思いの丈をあらわにすると、大きな拍手が巻き起こる。

 「来月6月2日、ここ後楽園ホールでKING OF GATEの決勝戦があります。必ず俺は決勝の地に戻ってきます」と誓った吉岡は「ダイヤ、その時はD'Courageとして決勝戦おうぜ」と盟友に呼びかけた。ダイヤも「もちろんですよ。タッグ組むのも楽しいけど、久々にシングルマッチやりましょう」と同意し、2人は決勝での対戦を誓い合った。最後に吉岡は「今日、なんとか勝てましたが、それは皆さんの応援があったからです。来月、このKING OF GATE決勝、この後楽園でまた会いましょう。今日はありがとうございました」と観客にメッセージを送って締めくくった。

 2回戦の相手は5・14多治見大会で行われる「U-TvsKagetora」の勝者。これからも苦しい試合が予想されるが、YAMATO撃破で掴んだ吉岡の自信は本物。シングルプレイヤーとして未知数だった吉岡はこの日の勢いのままDRAGONGATE最強の座を狙う。

【吉岡の話】「何とかKING OF GATE 1回戦、YAMATOさんに勝つことができました。リング上でも言いましたけど、このKING OF GATEは俺が優勝します。そして俺はD'Courageとして、そして吉岡勇紀として、まだまだ上にいけるということを皆さんに見せたいと思います。まだ1回戦勝ったばかりだけど、この過酷なトーナメント、また来月、後楽園で決勝、必ず戻ってきたいと思います。ありがとうございました」