『BEST OF THE SUPER Jr.29』富山産業展示館・テクノホール西館(2022年5月31日)
Bブロック公式戦 ○エル・デスペラードvsエル・ファンタズモ×

 “Bブロック代表者決定戦"となったデスペラードとファンタズモによるスーパージュニア公式戦は、大激闘の末にデスペラードに軍配。2年ぶりに優勝決定戦へと駒を進め、運命の宿敵・高橋ヒロムが待つ6・3日本武道館大会へと駒を進めた。

 ファンタズモ6勝2敗、デスペラード5勝3敗で迎えたBブロック最後の公式戦。第7試合でロビー・イーグルスが敗れていたため、この試合の勝者が優勝決定戦進出となる事実上の“Bブロック代表者決定戦"となった。

 引き分けでもブロック突破となるファンタズモは、公然と「タイムリミットまで戦わない」と宣言。デスペラードの怒りを煽りながら逃げ回って翻ろうするや、流れのなかで巧みにリストをつかんで指折り攻撃。さらにはエプロンから場外へのDDTも繰り出して大ダメージを浴びせるや、場外でパイプ2脚を広げて、そこへのパワーボムを狙った。

 ところがデスペラードもリバースして逆転。自らセットしたイスに突っ込んだ形となったファンタズモめがけて、ローリング式のトペ・スイシーダを発射すると、ニークラッシャーからのインディアンデスロックでヒザを痛めつけた。

 逃れたファンタズモも落差十分のライガーボムなどで巻き返したものの、譲らないデスペラードも読み合いをカウンターのスピアーで制すと、オリンピックスラムやギターラ・デ・アンヘルなどで大技攻勢に出た

 まだまだ止まらないファンタズモも、コーナーに上がったデスペラードをジャンピングハイキックで場外に転落させるや、コーナー最上段から場外へのサンダーキス'86(ダイビングボディアタック)を敢行。リング上ではサンダーキスの正調版を狙う。

 自ら遠のいて未然に阻止したデスペラードも、着地際をひざ裏ラリアットで撃ち抜いて反撃。すかさず低空ドラゴンスクリューからのヌメロ・ドスに持ち込み、ファンタズモが上体を起こして逃れようとしたところで抱え上げるや、背面式の抱え込みパイルドライバーでエグく突き刺した。

 すかさずデスペラードは必殺ピンチェ・ロコで仕留めにかかったものの、踏ん張ったファンタズモは、掟破りのエル・エス・クレロ(変型回転十字固め)で切り返す。肩を上げられたところでサドンデスをドンピシャリ。デスペラードも必殺のCRIIを必死に踏ん張ったが、ファンタズモも殴るようなエルボーで一撃を加えると、再トライでCRIIに成功した。

 だが、デスペラードはギリギリでキックアウト。ならばとファンタズモは掟破りのピンチェ・ロコを予告したが、デスペラードも投げさせない。逆にサドンデスをギリギリで避けたデスペラードは、殴るようなエルボーを発射だ。今度こそのピンチェ・ロコで叩きつけるや、そのままフォールにいかずに横へとスライド。そして最後は“報復"かのように掟破りのCRIIで叩きつけ、3カウントをもぎ取った。

 昨年のスーパージュニアでは、ブロック突破を阻まれたファンタズモに今年は最終公式戦で激勝。2位タイから逆転で優勝決定戦進出を決めたデスペラードは、「最後の最後がファンタズモって、どんな罰ゲームだ」と吐き捨てつつ、「オマエ、G1が何たらかんたら言ってただろう。やってみろよ。ていうか見てみてぇよ、オマエがG1でどれだけやれるのかよ。これイヤミでも何でもねぇよ。オマエだったらそこそこやれるだろう」と“過小評価"を主張するファンタズモの“G1出場"を後押しした。

 頂上決戦の相手は“同期"でもある運命のライバル、ヒロムに決定。奇しくも2年前に優勝決定戦進出を果たした際と同じ舞台、同じ相手。2年前は素顔となりながらの死闘で準優勝に終わったが、今年は果たして――。

【デスペラードの話】「リングの上でも言っただろう。最後の最後がファンタズモって、どんな罰ゲームだ、バカヤロー!(※小声で)きっつ......。しんど。ファンタズモ、オマエ言ったな。『何でオマエはずーっとメインを張ってて、俺は1回か2回しかねぇんだ』って。バカヤロー、オマエがしゃべんねぇからだろうが!くだらねぇことばっかりベラベラベラベラしゃべりやがって。オマエが『もっとメインやらせろ』とかよぉ、前を向いたことしゃべってたらよぉ、俺だってこんなバカみてぇにメインやってねぇんだよ!あぁ!? できるヤツがいらんことしか言わねぇからそうなってんだよ!俺はそこそこできるヤツがベラベラベラベラしゃべってっからメインこんなに締めてんの!オマエ、G1が何たらかんたら言ってただろう。やってみろよ。ていうか見てみてぇよ、、オマエがG1でどれだけやれるのかよ。これイヤミでも何でもねぇよ。オマエだったらそこそこやれるだろう。俺はゴメンだけどな。でだ。決勝。えー......武道館だっけ?やだなぁ〜。俺、武道館のメインでいい思い出ねぇんだよ。来年からドームでやりましょう」

【ファンタズモの話】「(※インタビュースペースの入口に座り込み、持っていた水を頭にかけ、室内に入ってくると床に寝転がったままで)この俺を差し置いて、優勝決定戦のブドーカンに上がってファンの歓声を浴びていいヤツなんかいない。そうだろ!俺はどうなるんだ?また無駄な6人タッグか8人タッグに組まれるのか?そんな試合誰が見てるっていうんだよ!(※起き上がって)(パンデミックで)みんなが国に帰った後も、俺は日本を離れなかった。俺以外の外国人は夫や妻や飼い犬の元にそそくさと帰っていった。ふかふかのベッドやソファで気ままにTVを見て過ごしてた。そんな中で俺はどうしたと思う?9ヶ月まるまるスーツケース一つで遠征を続けて、コンクリートのように硬いホテルのベッドで毎晩寝続けた!家族も子供も犬もあと回しにして、プロレス一本で試合を続けた!このリングこそが俺のホームだからな。俺だってこんな場所大っ嫌いだし、お前ら(ファン)に嫌われてることだって散々分かってるが、ここは俺のホームなんだよ!(SUPER Jr.優勝決定戦の後)次ブドーカンのリングに立てるのはいつだ?G1ファイナルか?多分そうだ。この団体のスケジュールを把握してるからな。俺のG1出場が決定してるわけではないが。でも俺は自分の実力を証明したいと思ってる。この俺がコメディー気取ったジュニアタッグ止まりのレスラーだと?リングの上でコソコソ何かを仕込んでるだけのレスラーだと?エル・ファンタズモはイシイ、シンゴ、タナハシ、オカダと互角にやりあえるレスラーだ!そうだ!どうにかしてG1出場のチャンスを掴んでやる。そしてG1の優勝決定戦でブドーカンの舞台に立つ。エル・ファンタズモ、ELP、F●●KING HEADBANGAは世界で一番実力を過小評価されてるレスラーだ!デスピー!今年こそは絶対にしくじるんじゃねぇぞ!ちゃんとやれよ!」