6・12後楽園大会の「チャンピオン・カーニバル歴代優勝者プレミアム6人タッグマッチ」へ向けた会見が8日、東京・湯島の全日本事務所で行われ、11年ぶりの全日本参戦となる鈴木みのるが「目の前の敵、そいつぶん殴ることのみ」と言い切り、「対戦相手3人、それから宮原、諏訪魔。覚悟しとけ」パートナーとなる宮原健斗、諏訪魔も含めた全員に宣戦布告した。

 6・12後楽園大会のメインは歴代優勝者が集結する「チャンピオン・カーニバル歴代優勝者プレミアム6人タッグマッチ」。中でも注目されるのが、久々となる鈴木の全日本参戦だ。鈴木は2006年から2011年の5年間、全日本を主戦場とし、三冠ヘビー級王者に2度君臨。世界、アジアの両タッグ王座も戴冠。そしてチャンピオン・カーニバルでは2009年、2010年と史上3人目の連覇を成し遂げている。

 全日本50年の歴史にその名を刻んできた鈴木だが、全日本から離れて11年の歳月が経過。その間、リング上の風景はガラリと変わった。ジャンボ鶴田23回忌追善興行5・31後楽園大会などで全日本勢と対戦する機会もあり、昨年5月のAmazonプライムビデオの配信マッチで全日本のリングに上がっているが、鈴木に特別な感慨など皆無。「どこの団体であろうと、対戦相手が誰であろうとあんまり関係ないんだよね。思い出作るために今日もここ来てる訳じゃないし、思い出を懐かしむ同窓会のために全日本プロレスに出るわけじゃない。自分が築いてきたもの、自分が作ってきたもの、通ってきた道、興味ないんだよね。全く。あるのは目の前の敵、そいつぶん殴ることのみだな」と不敵な笑みを浮かべ、「何なら今、隣にいるヤツぶん殴ってもいいぜ」と宮原を見やりながら言い放ち、「ヤングボーイ」呼ばわりした。

 諏訪魔とはかつて三冠ベルトをかけて何度も激闘を展開。それが今回、同じコーナーに並び立つことになったが、すんなりチームとして成立しそうにない。ましてや諏訪魔はブードゥー・マーダーズ回帰を果たしたばかり。「このメンバーでやってらんないんだよ。ふざけんじゃねぇよ」と吐き捨てた諏訪魔は、「どんどんチャンピオン・カーニバル、レベルが。俺が2008年優勝してんだろ。その時が一番ピークだ」と豪語。鈴木から「一番ピークで一番レベルが低い時だけどな」と嘲笑されると暴走モードに突入し、「うるせぇな、お前相変わらず。覚えとけよ。一番おめぇを狙ってやるからな」と通告した。さらに諏訪魔は宮原にも「覚えとけよ当日。血まみれにしてやるからな。偉そうにベルト抱えてんじゃねぇぞ」と噛みつくと、一方的に会見を拒否して退席してしまった。

 このままでは試合が成立するかどうか危うい状況となってきた。これにはさすがの宮原も「俺、この人(鈴木)苦手なんですよね。僕、18歳の時シングルマッチでボコボコにされてるんですよ。今日、来たくなかったんですよ正直。あんま好きなタイプじゃないし、こういう感じの会見も。で、横の諏訪魔も意味わかんないし。帰っちゃうでしょ。正直やりづらくてしょうがないよね」、「普段組みたくもない苦手な諸先輩もいるしね。横に口のうまい。で、横に意味のわかんないブードゥー・マーダーズ諏訪魔もいるし、ちょっといつもとは違う感じがしてますよ」と困惑するしかない。

 しかも鈴木から「プロレスラーとしてやりづらい、気に入らない、好きじゃない。これはあなたにはかないませんって褒めてるのと同じことだからね」とチクリと突っ込まれて二人の間も険悪ムードに。それでも三冠王者のプライドをむき出しに「ちょっと味方のアクが強すぎて、ホントに必死に戦わないといけないですよね、このアクは。ちょっとコメントも上から目線の人も多いしね。そういうものとも戦いますよ」と宣言すると、またも鈴木が「申し訳ない。上から目線に感じちゃってごめんなさい。俺が上からなんじゃないよ。お前が下なんだよ」と嘲笑した。

 「対戦相手3人、それから宮原、諏訪魔。覚悟しとけ」。そう鈴木が宣戦布告したように、3者間で対立図式が出来上がってしまった。豪華な顔ぶれとなるカーニバルプレミアムマッチはただで済みそうにない。


☆6/12(日)東京・後楽園ホール『2022 DYNAMITE SERIES』11:30開始

▼チャンピオン・カーニバル歴代優勝者プレミアム6人タッグマッチ
ジェイク・リー[2021年優勝]
石川修司[2017年優勝]
青柳優馬[2022年優勝]
vs
鈴木みのる[2009年、2010年優勝]
諏訪魔[2008年優勝]
宮原健斗[2019年優勝]


【会見の模様】
▼宮原「この試合は全日本プロレスでしか見れないプレミアムなヘビー級の戦いになるのは間違いないんですよ。そして、この6人タッグはこの日しか見れないプレミアムな6人タッグマッチ。ただ、いったい何が起こるかわからない。正直それが僕の気持ちです。ただ、そのいったい何が起こるかわからない状況をファンの皆さまは楽しんでみてもらえればと思います」

▼鈴木「全日本プロレス、チャンピオン・カーニバル、俺が優勝したのが10数年前なんだけども、その時も言われたし、きっと今も言われてると思うんだよね。古い人に。あの時とは違うって。今とあの時とはレベルが違うよ。今優勝したからなんだよって。でも出場してなければ優勝はできないんで、出てないヤツのやっかみかなぐらいにしか思ってなかったんだけど、その優勝してるってことは全力でぶん殴っていいってことだよね。そういうふうに解釈してるんで、対戦相手3人、それから宮原、諏訪魔。覚悟しとけ」

▼諏訪魔「このメンバーでやってらんないんだよ。ふざけんじゃねぇよ。どんどんチャンピオン・カーニバル、レベルが。俺が2008年優勝してんだろ。その時が一番ピークだ」

▼鈴木「一番ピークで一番レベルが低い時だけどな」

▼諏訪魔「うるせぇな、お前相変わらず。(鈴木が笑い出すと)何だ、こいつは、ホントによ! 覚えとけよ。一番おめぇを狙ってやるからな、お前」

▼鈴木「同じコーナーに立てることをありがたく思え」

▼諏訪魔「偉そうに言ってんな、クソヤロー。ふざけんな!」

※諏訪魔が立ち上がって

▼諏訪魔「あぁ!? (宮原に向かって)何なんだよ、おめぇはよ。どうなんだよ?」

▼宮原「(諏訪魔に向かって)何だ? お前。(鈴木に向かって)何だ? あんた。今のチャンピオン俺なんだよ」

▼諏訪魔「偉そうなこと言ってんじゃねぇぞ、この勘違いヤローが、お前」

▼宮原「勘違い?」

▼諏訪魔「アホか、お前。バカじゃねぇの。覚えとけよ当日。血まみれにしてやるからな。偉そうにベルト抱えてんじゃねぇぞ。いいよ、やってらんねぇよ」

――質疑応答がまだ…

▼諏訪魔「うるせぇよ」

※奥田リングアナのノドをつかんでから退席

▼宮原「は? 退席? 会見何のためにやってんだよ。もういいよ、あいつは」

――久しぶりの全日本参戦となるが、今の全日本の印象は?

▼鈴木「印象? とかはあんまり考えてないけど、今の全日本? どこの団体であろうと、対戦相手が誰であろうとあんまり関係ないんだよね。俺が意識することは対戦相手が誰とかじゃなくて、対戦相手が『お、鈴木がいる』って意識することじゃないの」

――諏訪魔選手の行動がそれを象徴している

▼鈴木「あいつは相変わらずイライラしてんな。更年期障害かなハハハハハ」

――久しぶりの参戦に特別な感慨はない?

▼鈴木「感慨? 感慨って何?」

――久しぶりに全日本のリングに上がるなっていう

▼鈴木「そういうのはない。思い出作るために今日もここ来てる訳じゃないし、思い出を懐かしむ同窓会のために全日本プロレスに出るわけじゃない。自分が築いてきたもの、自分が作ってきたもの、通ってきた道、興味ないんだよね。全く。あるのは目の前の敵、そいつぶん殴ることのみだな。何なら今、隣にいるヤツぶん殴ってもいいぜ」

――先ほどの諏訪魔選手の行動によって、諏訪魔選手もぶん殴る対象の一人になる?

▼鈴木「あいつの行動によってというのはないよ。俺が何をするかはちゃんと自分で決めるよ。ほら、チャンピオンが暇そうにしてるから聞いてあげなよ」

▼宮原「大きなお世話だよ」

▼鈴木「それだけ誰も知らないチャンピオンなんだろ? 頑張れ。な、ヤングボーイ」

▼宮原「質問は?」

――当日、試合が成立するか危うくなった感があるが?

▼宮原「会見みてわかるでしょ。しかも俺、この人苦手なんですよね。僕、18歳の時シングルマッチでボコボコにされてるんですよ。今日、来たくなかったんですよ正直。あんま好きなタイプじゃないし、こういう感じの会見も。で、横の諏訪魔も意味わかんないし。帰っちゃうでしょ。正直やりづらくてしょうがないよね。この場が。12日どうすればいいんだよ? これ」

▼鈴木「褒められちゃったよ」

▼宮原「いや、褒めてないしね」

▼鈴木「プロレスラーとしてやりづらい、気に入らない、好きじゃない。これはあなたにはかないませんって褒めてるのと同じことだからね」

▼宮原「いやぁ、口がうまいですね」

――歴代優勝者が揃う中で現三冠王者として存在感をみせる必要があると?

▼宮原「必要というか、必然とそうなるんで。それはリングに立ったら分かることなんですけど。ただ、この日は普段組みたくもない苦手な諸先輩もいるしね。横に口のうまい。で、横に意味のわかんないブードゥー・マーダーズ諏訪魔もいるし、ちょっといつもとは違う感じがしてますよ」

――去年、Amazonプライムの試合で鈴木選手と対戦しているが、その時に感じたことは?

▼宮原「これは別にAmazonプライムどうこうってことじゃないんですけど、僕らレスラーは人前に出る試合と無観客の試合は気持ちの入りようが違うんで、それは申し訳ないけど全く参考にならないし。だから6月12日はホント何が起こるかわからないのが正直なところ」

▼鈴木「まだまだだね。チャンピオン若いね。客の人数が多いから少ないから、いないからやる気が出るとか出ないとか」

▼宮原「やる気とか言ってないんで」

▼鈴木「いやぁ、ビックリです」

▼宮原「こちらは全くビックリしておりません」

――今回の試合で楽しみな感覚を抱く部分はある?

▼鈴木「楽しみというのは?」

――戦う者として心が揺さぶられるというか…

▼鈴木「心が揺さぶられる? 何て言ってほしいの?」

――楽しみな部分があるのかなと

▼鈴木「試合は全部楽しいよ。どんな試合でも。観客がいなくても、試合は楽しいよ。だって人のこと殴れるんだぜ。殴ってカネもらえるんだぜ。こんないい仕事ないよ」

――一番の標的、狙う首であったりモノであったり、何か設定している?

▼鈴木「設定? あればいいなというのはあるけど」

――今回で探す?

▼鈴木「そこまで必死に探してもいないし。ただ出てる選手、向こう側もこっち側も全員がチャンピオン・カーニバル優勝という肩書を持ってるわけだから、それなりのものを見せてくれるとは思ってるけどね。強い人と戦えるからワクワクしますみたいな気持ちもないし。第何代チャンピオンだからっていう気持ちもないし、現チャンピオンだからこういう人意識しますというのも特にはないんで。俺が興味あるのは金だけだよ(笑)」

――6人タッグは名ばかりの5人が敵の状況となりそうだが?

▼宮原「そうですね。敵が5人と言えども、ちょっと味方のアクが強すぎて、ホントに必死に戦わないといけないですよね、このアクは。ちょっとコメントも上から目線の人も多いしね。そういうものとも戦いますよ、当日は」

▼鈴木「ホント申し訳ない。申し訳ない。上から目線に感じちゃってごめんなさい」

▼宮原「いや、別に」

▼鈴木「俺が上からなんじゃないよ。お前が下なんだよ(笑)」

▼宮原「何が面白いのか、よくわからないけど」


【会見の模様】
▼青柳「2022年チャンピオン・カーニバル覇者・青柳優馬です。ついでに言うと最年少覇者です。対戦カードを見た時、ついに僕もこういう全日本プロレスのトップどころのカードの中に入るようになったんだな、ごまかしがきかないようなメンバーの中についに僕も入ってしまったかなという感じなので。とにかくチャンピオン・カーニバル覇者という名に恥じないプロレスをしたいですね。なかなかこうやって、この3人で並ぶことってなかなかないと思うので、変なたとえですけど、ザーボンさん、ドドリアさんを従えたフリーザ様の気分で臨みたいと思います。気持ちはフリーザ様でいきたいと思います」

▼ジェイク「これが最後の三冠前哨戦となるので、ターゲットは宮原健斗のみです。ただ、メンツがメンツなので、たぶん『こいつが三冠やった方が面白ぇんじゃねぇのか』みたいな、そういう雰囲気には絶対させたくないので、このメンツの中でもしっかりやれることをやって大田区につなげられればなと思ってます」

▼石川「なかなか普段組まない人と組んで、普段戦わないというか、鈴木みのる選手と戦うのは僕もキャリアが19年になるんですけど、初めて当たるんで、そこも含めて凄く楽しみだし、悪い諏訪魔、悪諏訪魔と戦うのも初めてになるんで。凄いメンバーがいるんで、その中で埋もれないというのがテーマなので一番目立ちたいなと。で、誰からでもいいんで3つ獲りたいなと思います」

――青柳選手は2022年、最新の覇者としてこのメンバーの中で存在感を見せつけるのも大変な作業となるが?

▼青柳「グチになっちゃうんですけど、先月の5月4日に最年少優勝を果たしたわけじゃないですか。その約10日後に三冠戦をやって負けて、一瞬で時の人間になっちゃったんですよ。青柳優馬というプロレスラーが。正直、お客さんの中でも青柳優馬がチャンピオン・カーニバル優勝したっていうことを忘れてる人が多いんじゃないかなという危機感があるんで、やっぱり青柳優馬凄いな、さすが最年少覇者だって思われる試合内容にしたいですね。結果はもちろんですけど、試合内容にもこだわりたいですね。最年少覇者だぞって鼻の穴を広げて12日は臨みますんで」

――ジェイク選手は宮原選手がターゲットとのことだが、鈴木選手の存在は気になる?

▼ジェイク「この前、やったばっかりなので、もちろんそれも気になるし。で、諏訪魔のヤツはパイプ椅子で何度も何度も背中をぶっ叩くわけだし。宮原健斗に対してはベルトを持ってるわけで。そうだな。誰がどうのというのは特になくて、誰とやっても俺が一番面白いものをみせられますよと。その自信はありますよ」

――石川選手は初対決となる鈴木選手の印象は?

▼石川「こないだの鶴田さんの興行の時も試合は見させてもらったんですけど、やっぱり技術もあるし、実際強いんだと思いますけど、心の強さじゃないですかね。エルボーとか得意にしてるみたいなんで、僕もエルボー大好きだし、痛いの大好きなんで、思いっきりやり合えるタイミングがあればやりたいと思います。あとは諏訪魔をプッシュアップバーで叩きますので」

――ジェイク選手は最後の前哨戦ということで宮原選手に勝って大田区に勢いをつけると?

▼ジェイク「もちろん」