『Champions Night4〜50th Anniversary Tour〜』東京・大田区総合体育館(2022年6月19日)
三冠ヘビー級選手権試合 ○ジェイク・リーvs宮原健斗×

 ジェイクが8ヵ月ぶりの“大田区再戦"で宮原と決着をつけ、三冠ヘビー級王座2度目の戴冠。頂点に返り咲いたジェイクは諏訪魔迎撃が決定的となり、「このベルトを武道館に持っていく」と宣言した。

 5・29後楽園大会でT-Hawkを熱戦の末に下し、V4を果たした宮原は試合後、次期挑戦者にジェイクを指名。昨年10・16大田区大会で60分時間切れドローに終わった両者による決着戦が所も同じ大田区で8ヵ月ぶりに実現した。

 ジェイクは「宮原健斗とのタイトルマッチは勝っても負けてもこれが最後」と不退転の覚悟で大田区決着戦に出陣。元三冠王者でもある小橋建太氏が特別立会人として見守る中、両者は8ヵ月前の続きとばかりに激闘を繰り広げた。

 先手を取ったのはジェイク。場外DDTやムーンサルトで流れをつかむと、腹部攻めで宮原を消耗させる。エプロン上での攻防も制して宮原を場外に叩き落とし、ランニングローキックをお見舞い。ジャイアントキリングをぶち込んだが、宮原もすぐさま立ち上がってブラックアウトで応戦。ここから王者が押し戻しにかかった。

 ジェイクが仕掛けた雪崩式ブレーンバスターを食い止めた宮原はパワーボムを敢行。ブラックアウトを前後からぶち込んでいく。ジェイクがヒザ蹴り乱打を浴びせても、師匠・佐々木健介ばりのラリアットを連打して譲らず。二段式ジャーマンをさく裂させた。

 だが、シャットダウンはジェイクが決めさせない。ラリアットに仁王立ちしたジェイクはジャイアントキリング、バックドロップで一気にたたみかける。宮原がブラックアウトを乱れ打っても、シャットダウンはロープに噛みついて投げさせず。ハイキックをカウンターでさく裂させて最高男をもうろうとさせると、後頭部にジャイアントキリングをグサリ。すかさずD4Cを爆発させて3カウントを奪った。

 27分57秒の激闘の末、ジェイクが宮原との大田区決着戦を制し、第66代三冠王者となった。初戴冠の地・大田区で頂点に返り咲いたジェイクは小橋氏から三冠ベルトを巻いてもらうと、「お前がいたから、俺もここまで来れた。ありがとう。それしか言葉が出てこない」と宮原に感謝。さっそく「俺のやるべき仕事はまだある。おい、出てこいよ。このベルトを狙ってるヤツ、見てんだろ? おい、早く出てこい」と挑戦者を募った。

 現れたのは諏訪魔だった。ジェイクが巴戦を制して三冠初戴冠を果たした昨年6・26大田区。当初は王者・諏訪魔に挑戦する予定だったが、諏訪魔のコロナ感染によって消滅。あれから1年が経過し、両者が至宝ベルトをかけて雌雄を決する時が訪れた。「その三冠のベルト、俺に挑戦させろ。お前ができなかったヒールの道を教えてやる」と通告されると、ジェイクは受諾。V1戦が決定的となった。

 「50周年、俺が引っ張っていく。今は俺の時間だ!」と宣言して大田区大会を締めたジェイク。「こういう形で今、俺の腰にベルトがあるっていうことは、俺にはまだやならきゃいけないことがあるってことだ」と言い切ると、諏訪魔迎撃を見据えて「俺はずっとブードゥーになった諏訪魔と戦いたかった。1対1でな。俺にヒールを教え込む…そんなこと言ってたけど、もうあんたから教わることは何もない」と断言。そして「このベルトを俺が武道館まで持っていってやる」と誓った。

 諏訪魔との初防衛戦は7月シリーズでの実現が濃厚。そして8月は王道トーナメント開催が決まっている。ということは諏訪魔を突破できれば、9・18日本武道館のリングに三冠王者として立つ可能性大だ。欠場により返上した三冠ベルトを取り戻した。ジェイクが主人公の新たな物語が50周年イヤー下半期から始まる。

【試合後のジェイク】
▼ジェイク「なかなか思ったことを上手く伝えられないもんだ。俺は宮原健斗とこれが最後のタイトルマッチだと言った。その理由の1つは、この試合がいつでも組める、できるなんて思ってほしくなかったからだ。お互いもっと高め合って、高め合って、高め合って、高め合って! そのうえでこのベルトをもっともっと上のレベルに。だから、俺は最後という気持ちで臨んだ。けど、所属している以上、あいつとはまだまだ戦うだろう。俺の言葉がいつどういう風な形で具現化するかわからないけど。けど、その時には俺も宮原健斗ももっと上のステージにいると思う。改めて宮原健斗。ありがとう。本当に…本当にそれしか言葉が出てこねえよ」

――初めて三冠を巻いた大田区で、前回は60分引き分けた決着をつけて、2度目の三冠ベルトを巻いたが、今の気持ちは?

▼ジェイク「正直、前より自分を追い込んでたと思う。最後って言ったのにも、それなりの覚悟があって言ったわけだし、もうあとはないなって、正直。そのくらいの気持ちで臨まないと、俺はたぶん三冠王者・宮原健斗には勝てないと思ってた。けど、こういう形で今、俺の腰にベルトがあるっていうことは、俺にはまだやならきゃいけないことがあるってことだ。実力うんぬんじゃない。諏訪魔、お前だ。けど、俺はずっとブードゥーになった諏訪魔と戦いたかった。1対1でな。俺にヒールを教え込む…そんなこと言ってたけど、もうあんたから教わることは何もない。俺があんたを倒して、このベルトを俺が武道館まで持っていってやる。おい、だから全日本の選手、そしてそれ以外の選手も。武道館出てみたくないか? 挑戦しろ。名乗りを上げろ。自分でもっともっと自分自身をアピールしろ。そしたら、もっと面白くなる。お客さんはそれを待ってんだよ。とにかく俺がやることはもう決まっている。いつになるかはわからないが、近日発表すると思う。お客さん、心待ちにしてくれ」

【宮原の話】「人生…そう上手く行かねぇみてぇだな。ただなぁ、ここからだ! ここから俺は這い上がる。必ずな」