『G1 CLIMAX 32』東京・大田区総合体育館(2022年7月23日)
Bブロック公式戦 ○ジェイ・ホワイトvs石井智宏×

 ジェイが天敵・石井を逆転突破して開幕2連勝。予告通りに無敗を死守したスイッチブレードは、無言の“手拍子マイク"を披露して、観客をあざ笑った。

 IWGP世界ヘビー級王者としてG1に臨んだジェイは、開幕戦でSANADAを撃破。「無敗の予感」まで口にし、G1初制覇に向けて始動した。2戦目の相手は過去戦績1勝3敗の天敵・石井。G1では2戦2敗と未勝利で、昨年11月にはNEVER無差別級王座も奪われており、真夏の祭典を制するうえで、超えなければいけない壁だった。

 試合前、ジェイはセコンドの外道を鉄柵の外に設置したパイプイスに座らせて、誰にも介入させない正攻法をアピールする。だが、これはブラフだった。石井が真っ向勝負で先制すると、ジェイは場外に退避。パイプイス片手にエプロンに上がってレフェリーの注意を引きつけると、そのスキに場外に降りた石井の顔面めがけて、外道がパイプイスを投げつける。不意を突かれた石井は大ダメージを負い、その後は一方的なジェイペースに。コーナーマットへハーフハッチで投げつけ、リングエプロン部分のスカートで口を塞いで拷問。さらには腹部をしつこく踏みつけて石井を苦しめた。

 フラストレーションを溜め込んだ石井は逆水平とエルボーの連打やバックドロップで立て直したものの、ジェイは急角度のDDTで突き刺し、再び攻勢に。ジェイの猛攻を浴びると、石井は腹部を押さえて何度も苦もんする。コンプリートショット、ジャーマンの連続攻撃や裏投げもさく裂した。

 それでも闘志が消えない石井は、雪崩式ブレーンバスターを食らった直後に立ち上がり、強引なぶちかましで反撃ののろしを上げる。脇腹へのダメージを気にせず、雪崩式ブレーンバスターや延髄斬り、ジャーマンスープレックスなどで追い討ち。ジェイがお株を奪う垂直落下式ブレーンバスターやラリアットを繰り出しても、石井は懸命に立ち上がり、手招きしてエルボー連打を受け止め、エルボー一撃でねじ伏せた。さらに、顔面を頭突きでカチ上げるとパワーボムでマットに叩きつける。

 激しい先読み合戦になだれ込むと、セコンドの外道が足をすくって介入し、ジェイのSSS(スリーパースープレックス)を連続して食らってしまうが、石井もブレードランナー狙いをなども切り抜け、掟破りのSSSをズバリ。浴びせ倒すようなラリアットを振り抜いた。

 しかし、ジェイは沈まない。石井が勝負に出た垂直落下式ブレーンバスター狙いを不時着した瞬間、ブレードランナーがさく裂。逆転勝利をもぎ取った。

 ジェイが天敵・石井を突破し、開幕2連勝。予告通りに無敗を死守した。ジェイは小馬鹿にするように、自力で花道を下がっていく石井に「イシイ」コールを送る。当初は英語で語り始めたものの、日本の観客は理解できないと斬り捨て、セコンドにいた大岩にマイクを持たせると、言葉ではなく手拍子で“無言のマイク"アピール。当然、通訳は不可能だったが、最後に決め台詞の「STILL MY ERA!」のリズムを刻むと、大岩にマイクを投げ捨てさせて、強引に大会を締めくくった。

 初優勝に向けて進撃を続けるジェイの3戦目は、7・31名古屋大会のチェーズ・オーエンズ戦。BULLET CLUB同門対決で3勝目を狙う。