『G1 CLIMAX 32』東京・後楽園ホール(2022年7月26日)
Dブロック公式戦 ○デビッド・フィンレーvsジュース・ロビンソン×

 フィンレーが聖地・後楽園のメインで元パートナーのジュースに激勝し、2戦目にしてG1初勝利を挙げた。

 念願だったG1初出場のチャンスを得たフィンレーだが、初戦で裕二郎に敗戦。G1の厳しさを味わわされた。2戦目の相手は元パートナーのジュース。対称的に初戦で鷹木を破って好スタートを切ったばかり。かつてIWGPタッグ王者にも君臨した元フィンジュース対決がG1の舞台で実現し、意地をぶつけ合う激闘が繰り広げられた。

 ジュースは試合前から阿部誠リングアナを暴行するなど凶暴性をむき出し。対するフィンレーもジュースと近距離でにらみ合い、「早くゴングを鳴らせ!」と興奮状態で開始を迎えた。試合はジュースペースで幕開け。場外戦でエプロンに叩きつけるなど左肩に的を絞って先制し、アームブリーカー、ハンマーロック、エルボースマッシュ連打、ショルダーアームブリーカーと徹底攻撃を浴びせた。フィンレーが変型バックブリーカー、飛びつきネックブリーカードロップの連続攻撃で反撃に転じても、スタンガンで左肩からコーナーに激突させ、脇固めで絞め上げた。

 耐え抜いたフィンレーは連続式フェンス攻撃で痛めつけられても、ジュースが狙ったむき出しの床へのパイルドライバーをリバース。お返しとばかりに感情むき出しのフェンス攻撃を連発し、後押しの手拍子を起こす。エプロンへのバックドロップ、変型バックブリーカー、後頭部へのフライングラリアットと攻勢を続け、左肩のお返しとばかりに左腕を徹底攻撃。手に噛みついて勝利にかける執念をむき出しにした。

 ジュースも手段を選ばない。コーナーマットを外しておいて、フィンレーを左肩から鉄柱に痛打させて逆転した。右ストレートをぶち込むと、山折り、キャノンボール、雪崩式ブレーンバスターと大技を連発。負けじとフィンレーもトラッシュパンダで逆襲したが、ジュースは左ストレートをグサリ。パルプフリクションを爆発させた。

 勝負あったかに思われたが、フィンレーは3カウント寸前に返してみせた。青息吐息となりながらもコーナーに乗せてのパルプフリクションを食い止め、起死回生のPrima Noctaをさく裂。ACID DROPをズバリと決めた。ニアロープで3カウントは奪えず、プランチャも右ストレートで撃墜されると、場外パイルドライバーを敢行されたが、USベルト攻撃を回避。逆に父デーブ・フィンレー譲りのシレイリで殴打すると、トラッシュパンダでダメ押ししてようやく3カウントを奪った。

 フィンレーが元相棒・ジュースを激闘の末に下し、2戦目にしてG1初勝利をもぎ取った。聖地メインを会心の勝利で飾り、「コーラクエン、アリガトーゴザイマシタ」と日本語で感謝したフィンレーはUS王座ベルトを手にすると「これはチャンピオンシップへのチケットだ」と強調。Dブロック出場メンバーに宣戦布告すると、「今年は俺の年だ。今は俺の時間だ」と豪語して締めた。フィンレーの次戦は7・30名古屋大会の鷹木戦。ジュース狩りの勢いそのままに連勝といきたいところだ。

【フィンレーの話】「座っていいか?(と床に座る) ジュース・ロビンソンと俺には切っても切れない長い歴史がある。お前だってそう思ってるだろう。タッグチームとしてコーラクエンホールのメインを務めたこともあるし、タッグで何度も勝利を収めた。俺のことを本当によく知ってるお前を相手に闘うのは厳しかった。俺たちは目指しているゴールもよく似ている。でも、お前とタッグのベルトを獲るという夢は、もう過去のものだ。(USヘビーのベルトを掲げて)俺たちは互いにナンバーワンになることを目指している。IWGP世界ヘビー、USヘビー、NEVER無差別級、これらは全部シングルのタイトルだ。つまりトップを目指すならタッグ屋で留まってはいられない。だから、俺にはこれが必要だ。(USヘビー級のベルトを肩にかけると)オスプレイ、これはお前のベルトだよ。お前は真っ向勝負で(タイトルマッチに)勝ってるから、俺が文句を言うことは何もない。だが、俺がこのベルトを持ったことで、お前は俺を無視できなくなった。もし、お前が俺に勝てれば、ベルトはお前に返してやる。それまでは、悪いが俺が持っとくよ、b●●ch! シンゴ、次はお前だ。準備は出来てるか? 俺は体をアイスでしっかり冷やして(試合に)備えるよ。“ザ・ドラゴン"シンゴ・タカギと対峙するまで数日ある! お前がこれまでどんな実績を残してきたかとか、誰に勝ったかなんて、どうでもいい! 俺の名前はデビッド・フィンレー、このG1 CLIMAXを優勝する男だ!」

※ジュースはノーコメント