『第9回王道トーナメント』へ向けた会見が2日、東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントトーキョーで行われ、出場全16選手が出席。ブードゥー・マーダーズ総帥・TARUが1回戦で対戦する宮原健斗に「俺の後継者や。全てお前に託したいと思う。全日本プロレスのためにもう一度、ブードゥー・マーダーズに戻ってこい」と改めて負けたらVM復帰を迫り、それを実現させるべく無法襲撃を敢行した。

 第9回大会となる今年の王道トーナメントは16選手が出場しての無差別級トーナメント。8・7後楽園大会で開幕し、8・20後楽園大会で決勝戦が行われ、優勝者が決まる。開幕5日前となったこの日は出場全選手が出席しての会見が行われ、トーナメントへ向けて意気込みを語った。

 VM総帥・TARUは出場をボイコットした三冠ヘビー級王者・諏訪魔に代わって出場の名乗り。1回戦で宮原と対決する。「今この全日本に必要なものはブードゥー・マーダーズのようなユニット。俺はそう思ってる」と考えるTARUには「全日本プロレス、これをトップにのし上げる。その気持ちはブードゥーを作った時から変わってない」との変わらぬ思いがある。確かにかつて武藤全日本時代に参戦時も「ブードゥーが全日本を盛り上げる」と事あるごとに発言していた。VM誕生の地である全日本への思い入れは強く、VMが牛耳ることによって活性化させるのもVMを再集結させた目的の一つだ。

 そこでTARUが必要としたのが宮原だった。これまでVMメンバーが脱退する際は諏訪魔も含め、血の制裁を加えてきた。が、「宮原健斗は全日本、いやプロレス界の頂点、スーパースターになれる男」と可能性を認めたからこそ、宮原が去った時は異例の“無血脱退"で送り出した。

 「宮原がブードゥーに戻って諏訪魔と組んで、この全日本プロレスをもっと景色のいい団体にしてもらうこと」を願うからこそTARUは最高男を極悪集団に復帰させるつもりでいる。「負けたらブードゥー・マーダーズに戻る、入る。それに関しては負けるわけがないので、僕は語ることはやめておこうと思います」とした宮原に対し、TARUは「お前がブードゥーに戻るということは、俺の後継者や。全てお前に託したいと思う。全日本プロレスのためにもう一度、ブードゥー・マーダーズに戻ってこい」と悪の後継者に指名したうえで左手を差し出した。そして宮原が握手に応じると無法襲撃。隠し持っていた警棒で宮原の左腕を徹底攻撃した。

 これも手段を選ばず宮原に勝利し、VMに復帰させるTARUの決意の表れ。宮原の左腕のダメージも気がかりだが、8・7後楽園大会の1回戦がどんな結果になろうと宮原のVM問題に一つの結論が出ることになりそうだ。

【会見の模様】
▼青柳亮生「昨年、王道トーナメントは青柳亮生ベスト8までいけたんで、今年は最低でもベスト4を目指していきたいなと思っております。それと全日本プロレスっていうのは今、ヘビー級が中心になっていると思うんで、そこに青柳亮生が食い込んでいけばもっと全日本プロレスってものが面白くなると思ってるんで、そこを目指していきたいと思います」

▼野村卓矢「大日本プロレスの野村卓矢です。今回王道トーナメントにエントリーさせてもらって、チャンピオン・カーニバルにも出させてもらったんですけど、ちょっと結果が振るわなかったんで、今回、一回負けたら終わりということで、気を引き締めて優勝を目指して頑張りますので、皆様よろしくお願いいたします」

▼ジェイク・リー「俺は去年からずっと50周年というワードを使い続けてきた。けど、この前の試合でベルトを落とした。ハッキリ言ってどん底だよ。けど、こんなチャンスがあるなら、また這い上がればいい。俺がまたメインに上がって、そして俺がまたベルト獲ってやる」

▼綾部蓮「綾部蓮です。今回、自分が全日本プロレスの王道トーナメントに出場させてもらえることを凄くうれしく思ってます。しかも1回戦の相手ジェイク・リー選手。8月7日の後楽園ホール1回戦のジェイク・リー戦しか今、頭にありません。自分の全てをぶつけてジェイク・リーぶっ倒します」

▼青柳優馬「2022年チャンピオン・カーニバル最年少覇者の青柳優馬です。この王道トーナメントも間違いなくこの最年少覇者である青柳優馬が優勝することでしょう。宣言ではなく予言します。決勝は宮原健斗vs青柳優馬になって、そのあと青柳優馬が勝ち上がり、優勝となります」

▼野村直矢「約3年ぶりのこの王道トーナメントで、立場は変わったんですけど、やることは一緒、一人ひとり全員、僕が倒して、今度こそ全日本の頂点に立ってやろうと思います」

▼大森隆男「大森隆男です。とにかく王道トーナメント、今まで幾度となく参戦してきましたけども、とにかくいい思い出がない。去年も青柳亮生選手に1回戦負け。今年は栄えある全日本プロレス50周年。そういう年に先だって直接負けてる本田竜輝選手、1回戦で絶対破って、そして優勝を目指したいと思います」

▼本田竜輝「今年の王道トーナメントは俺が優勝して、全員ぶっ壊してやろうと思ってます」

▼石川修司「この1回戦、サイラス。久々に自分より体重が重い相手。フルパワーでぶつかって、あの広い名古屋の会場を奥の方まで響かせる戦いをして1回戦を突破すれば、もう自然と優勝が見えてくると思うんで、必ず優勝したい」

※欠席だったサイラスが現れ、石川を挑発。止める井上と安斎を暴行してから去る

▼石川「まぁ、とにかく倒すだけ」

▼芦野祥太郎「芦野祥太郎です。去年の王道トーナメントは準優勝なので、今年は優勝したいですね。そして優勝ということは三冠のベルトに挑戦できるということで、全日本プロレスにいる間はそれが最大の目標なので、そこに向かって全力でこの王道トーナメント優勝したいと思います。そして今、横にいる田村男児君は特に目立つこともなく、主張もない甘えん坊の甘ちゃんなんで、試合でそれを思いっきり叩き直してやろうかなと思ってます。お前、所属だからエントリーできてるだけだからな」

▼田村男児「相手は芦野祥太郎選手。世界タッグチャンピオンということで最大のチャンスということで、ここで勝って優勝したいんですけど、僕は甘ちゃんでも甘えん坊ではないんで。一時は一緒に組んで戦った仲ですけど、ある時、断られたりしてたんで、一緒に組まなくなって悲しくなって、そこから怒りというものが出てきたんで、その怒りを芦野祥太郎選手にぶつけたいと思います」

▼ヨシタツ「ヨシタツです。昨日、ファンクラブ配信でジェイクが決勝でヨシタツとやって優勝するということを言っていて。俺は誰とやって優勝したいとか、そういうのは全然なかったけど、昨日のそれを聞いて、ぜひ決勝でジェイクとやって、勝って優勝したいと思いました。必ずジェイクに勝って優勝しようと思います。We can do it!」

▼永田裕志「新日本プロレス永田裕志です。灼熱の真夏の祭典を退いて5年経ちましたが、そんな時、全日本プロレス創設50周年の記念すべき年に再びまた場所を変えて真夏のトーナメントに呼ばれました。5年前で真夏の祭典への思いというのは封印したつもりですが、ありがたい呼びかけに対し、気持ちが5年ぶりに灼熱の炎として燃え上がっております。私が出場する限りはこの王道トーナメントを青く染め上げて、そのまま日本武道館すら青く染め上げてみせましょう。皆様、こうご期待。よろしくお願いします」

▼宮原「宮原健斗です。いよいよ王道トーナメントが始まります。1回戦は横にいるTARUさん。今の宮原健斗のファンの方は知らない方はいるかもしれませんが、僕はブードゥー・マーダーズに在籍していた過去があります。だからTARUさんの戦い方はよーく知っているつもりです。ただ、今の僕には通用しないと思います。そして負けたらブードゥー・マーダーズに戻る、入る。それに関しては負けるわけがないので、僕は語ることはやめておこうと思います。宮原健斗の今のファンの人、そして当時見ていたファンの方もこの試合をぜひ見てほしいです」

▼TARU「頑張ります」

――かつてNEW JAPAN CUPに優勝したこともあるが、トーナメントは得意?

▼永田「そういえば、そっか。NEW JAPAN CUP2度ほど優勝しましたね。夏がやっぱり好きなのでね。夏の戦いを封印して、ちょっと寂しい気持ちがあったんですが、全日本プロレスさん、さすが50周年お目が高いということで今、燃え上がってますんでね。出た選手の今、発言をいろいろ聞いてますと、どうも内輪受けが多いので、彼らが見たことのない世界というものを僕が戦うことで披露してみたいなと今思いました」

――王道トーナメントに対する印象はある?

▼永田「王道トーナメント? それに対してはあまりなかったですね。ただ、やはり全日本プロレスにEvolutionの二人に呼ばれて、なかなかテーマが定まらない中、こういう大きなトーナメントなんでしょ? そこに出させていただけるのは、全日本プロレス50周年に大きなクサビを打ち込めるという思いというか、チャンスが来たわけで、そこはこれからどんどん全日本プロレスさんのために大仕事していきたいなと思ってます」

――1回戦の負けがあり得ないと発言していたが、ということはVM勧誘問題はこれで終わりと?

▼宮原「始まってもないですし、終わってないですし。負けることを想定してないので、考える必要もない」

――諏訪魔選手に代わりに出場したのは宮原選手をVMに戻すのが最大の目的になる?

▼TARU「彼がブードゥー・マーダーズで一緒に組んだ時、彼の素質にいち早く気づいたのはこの俺であって、だからこそブードゥー・マーダーズではありえない、そういう卒業をさせたつもりや。たぶん宮原健斗は全日本、いやプロレス界の頂点、スーパースターになれる男だと。だからこそ、ブードゥーというものを取り払って卒業させた。しかし今この全日本に必要なものはブードゥー・マーダーズのようなユニット。俺はそう思ってる。今回、諏訪魔がブードゥーに戻って、三冠を獲った。これが何を意味するか。そして、この王道トーナメントに俺が手を挙げて名乗りを上げたのはどういうことか。もうたぶん俺的には最後だと思う。そんな中で宮原健斗と肌を合わせたいと。正々堂々と男と男として、この全日本プロレス、これをトップにのし上げる。その気持ちはブードゥーを作った時から変わってないし、その思いで今回エントリーさせてもらった。宮原がブードゥーに戻って諏訪魔と組んで、この全日本プロレスをもっと景色のいい団体にしてもらうことを願って、今日はこの記者会見に…普段は記者会見なんか出るつもりはなかった。けど、この王道トーナメント、宮原と戦えるということで、今日来たわけや。宮原、正々堂々と俺と戦って、負けた時にはブードゥー・マーダーズに戻ってこい。お前がブードゥーに戻るということは、俺の後継者や。全てお前に託したいと思う。全日本プロレスのためにもう一度、ブードゥー・マーダーズに戻ってこい」

※とTARUが左手を差し出す。宮原が握手に応じるとTARUは宮原を襲撃し、左腕を凶器で殴りつけてから退席