9・25名古屋大会のGHCヘビー級選手権試合「(王者)拳王vs清宮海斗(挑戦者)」に向けた調印式が7日、都内ホテルで開かれた。

 武藤敬司引退大会の発表会見に先立って行われた調印式。N-1直前で悲願の武藤超えを成し遂げ、武藤殺法を伝授され、苦闘の末にN-1を制した清宮。武藤引退ロード第2弾大会となる9・25名古屋でGHCヘビーに挑戦することになったが、強烈な“反骨心"をむき出しにしたのは王者・拳王だった。

 「プロレス界のスーパースター、武藤敬司が引退する。武藤敬司の愛弟子として技まで託された。武藤が引退すると同時に、ノアに新しいスターを生み出そうとしている会社、そしててめーらマスコミもそうだ。良いストーリーだよな? 良い物語だ。美しいよ。プロレスは物語も大切だ。でも、そんなストーリー通りに進んで刺激があるか? 俺がお前らの期待を裏切ってやる。俺が壊して俺が描く。さらに輝かしいストーリーをみせてやる」と言い切った。

 清宮も新世代による新たなノアの価値観がなかなか根付かぬことに危機感を訴えてきた。この日の会見でも、あくまで武藤ありきの“美しいストーリー"ではなく「自分なりのプロレスでこれからもノアを創っていきたい。人の真似はできないし、自分なりのモノを見せていかなきゃいけないと思ってるので。自分なりのモノをこの戦いで見せていきたい」と明言した。

 “新たなノア"を創るため、拳王とはここ数年節目でぶつかり合ってきた。今回は武藤引退のタイミングでの激突。「N-1の覇者として拳王とタイトルマッチ、最高の対戦相手。何度もやってきた。負けたくない、勝ちたい。心からそう思う相手です。試合でも話題でもYouTubeでもイチレスラーとして拳王を倒して25日に俺がベルトを巻きます」と誓った清宮は、「武藤さんが引退ということで、武藤さんを見にたくさんのお客さんが来ると思うんですよ。そこが自分にってはこぼせない。ホントにここがチャンスだと思うし、これは本当に一度きりしかないから、もうホントに同じような日は来ないと思って、この試合に挑みます」と新時代創造への“ラストチャンス"の覚悟も示した。

 武藤が放つ“最後の光"のもとで行われるGHC戦。最大限に生かして輝きたい清宮か、ぶち壊して突き抜ける構えの拳王か。決戦まで約2週間あまり。まずは前哨戦で肉体と主張をぶつけ合う。


【会見の模様】
▼清宮「やっとここまで来れました。N-1ホントに過酷だった。でも、その過酷なN-1の中で感じてこれたことを俺は大事に磨いていって、自分なりのプロレスでこれからのノアを創っていきたいと思ってます。N-1の覇者としてタイトルマッチを拳王とやるというのは自分にとって最高の対戦相手だと思ってます。何度もやってきました。負けたくない、いや勝ちたい。心からそう思う相手です。試合でも、話題でも、YouTubeでも一レスラーとして拳王を倒して25日に俺がベルトを巻きます。俺を見に来てください」

▼拳王「N-1 VICTORY、今年は例年に比べて一番過酷で、それを制覇した実力は認めてやる。だが、よーく考えてみろ。プロレス界のスーパースター・武藤敬司が引退する。武藤敬司の愛弟子として技まで託された。武藤が引退すると同時に、ノアに新しいスターを生み出そうとしている会社、そしててめえらマスコミもそうだろ。いいストーリーだよな。いい物語だ。美しいよ。プロレスは物語、すっげえ大切だ。美しいストーリー、みんな感情移入するよ。だがな、おい! そんな会社が、てめえらマスコミが思い描いてるストーリー通りに進んで刺激があるか? こんな予定通り進んでお前らホントにこのタイトルマッチ楽しみに見えんのか? 俺がお前らの期待を裏切ってやるよ。会社の期待を裏切ってやるよ。俺はこの美しいストーリーに乗らないぞ。俺が壊してやるぞ。壊して! 俺が描くさらに輝かしいストーリーをてめえらマスコミども、そして会社に見せてやるからな。おい! クソヤローどもはな、俺についてきたらいいんだ」

――今の拳王選手の言葉を聞いて思うところは?

▼清宮「俺は拳王と戦いたいんですよ。この戦いに関しては他の周りとか、そういうところは俺は関係ないと思ってる。俺は俺なりにいろんな試合、いろんな選手と戦ってここまで来ました。拳王にはそれを言ってほしくない。だから今、拳王が他の選手を見てる、やってきた俺の過程を見てる。それを俺は覆したいと思うし、これから前哨戦あるので、俺に目を向けさせたいと思います」

――方法論は違えど新しいノアを根付かせたい気持ちは同じかと思うが、自分が王者でいなければならない理由は?

▼拳王「お前もそうだよ。そして会社もそうだよ。お前らが望んでるのは武藤敬司の次のスーパースターは清宮海斗。そういうことだろ? 俺はそのような予定調和で進んだら、このプロレス界、プロレスがダメになると思う。だから俺がプロレス、そしてノアをもっと新しい…もっと上のステージに連れていけるのは、今度のGHCヘビー級選手権で勝つ俺だということだ」

――拳王選手が武藤敬司の次のスーパースターが生まれる美しいストーリーと言っているが、清宮選手はそんな認識ではない?

▼清宮「自分が目指してるところは、そういった人たちが作ってきたこの歴史をつなげることだと思うんですよ。ただ、人の真似はできないし、自分なりのモノを見せていかなきゃいけないと思ってるので。自分なりのモノをこの戦いで見せていきたい。そこを一番思います」

――このタイトルマッチが9月25日、武藤引退ロード第2弾の名古屋大会で行われることについては?

▼拳王「だいたいよ、てめえらマスコミもグチグチうるせえんだよ。何、清宮担いでんだよ? 金のためか? ノアから金欲しいからか? ABEMAから金欲しいからか? お前ら、清宮を担ぐんじゃねえよ。これから俺を担げ。俺が大金を生み出してやるからな」

▼清宮「素直に武藤さんが引退ということで、武藤さんを見にたくさんのお客さんが来ると思うんですよ。そこが自分にってはこぼせない。ホントにここがチャンスだと思うし、これは本当に一度きりしかないから、もうホントに同じような日は来ないと思って、この試合に挑みます」