GHCジュニアタッグ王者として、ノア9・25名古屋大会で小峠篤司&吉岡世起組の挑戦を受けることが決まったクリス・リッジウェイ。

 初防衛戦となった9・3大阪大会では、Eita&鈴木鼓太郎組に完勝した。独創的な動きで“驚き"が詰まったスタイルは、ノアジュニアで存在感を増している。

 かつて同じ英国人レスラーのザック・セイバーJr.と組んでいた相棒・小川良成も「ザックよりチームとしてしっくり来る」と全幅の信頼を置くリッジウェイに、名古屋V2戦に向けたあれこれ、そしてノアでの“長期的野望"を聞いた――。


【クリス・リッジウェイ インタビュー】

――まず『強い』という印象が残った前回のタイトルマッチ(vsEita&鼓太郎)を振り返ると…?

▼リッジウェイ「鼓太郎とは組んでた事もあるし、その時はたくさんのことを学ばせてもらったよ。彼はジュニア・ヘビー級の草分け的存在だし、そんな選手と対戦できて本当に良かったと思う。Eitaに関しては、僕が日本に来ていなかった頃に現れたんだけど、もちろん良い選手だっていうのはわかってたけど、思ってた以上に小ズルい事をするようになってた。二人とも選手としては素晴らしいと思うけど、そんな彼らに勝ったというのは良い気分としか言いようがないかな」

――小川さんとのチームワークについては?

▼リッジウェイ「リビングレジェンドの小川さんと組むなんて、あり得ないことだと思ってた。プロレスを始める前からファンとして見ていて、それが今では一緒にGHCジュニアタッグのベルトを持ってるなんて…まるで夢みたいだし、本当にクールな事だと思ってる。すごく相性が良いんじゃないかな。僕はずっと小川良成に憧れてたし、小川さんが得意としているスタイルが好きだったから。試合の作戦を立てていても、僕らは“レスリングIQ"が高いから、試合の途中でも作戦を変えることができるんだ。臨機応変に対応ができる」

――来日が延期されていたが、その間にも進化していたようにみえた

▼リッジウェイ「日本に来たら世界最高のレスラーの中に入ることになる。成長するのは当たり前だよね。練習やトレーニングを通して周りの意見に耳を傾け、学ぶようにしてるから」

――小峠&吉岡組の挑戦表明を受けた際、なぜベルトで殴った?

▼リッジウェイ「当然でしょ? 来日が延期されて、やっとたくさんのお客様が観に来てくれていた大阪で僕と小川さんが防衛したっていうのに、その大事な時間を邪魔したんだよ? それが気に入らなかったし、きっと小川さんもね」

――改めて小峠&吉岡組のチームとしての印象は?

▼リッジウエイ「ノアで長く試合するなら、一流の選手でないといけない。小峠はもうここで長く活躍してるし、吉岡は他のジュニア選手と違いをつけながら、駆け回ってる。やるべき事をしっかりやって活躍してる二人だからね。もちろん良い選手だってことは分かってるよ。でも、その二人が“チーム"としてどう機能するのかは分からない。どうなるのかな」

――現在の小峠選手について思うことは?

▼リッジウェイ「小峠はもうジュニアの中でもベテランの域に入ってるよね。彼の攻撃はキツいし独特な動きがある。当たりも強いし、自分自身もそれは問題ない。…けど、どこか“良い人"が見えちゃうんだよね。でもヘッドバットがは要注意かな…」

――吉岡選手については?

▼リッジウェイ「ちょっと前に吉岡とは組んだこともあるし、闘ったこともある。だから彼がリングでどんな動きをするかは、良く分かってるよ。攻撃もキツいし、僕が今まで見た選手の中でもズバ抜けて素早い選手だとも思う。だけど、僕と小川さんが足を取ったらいつも通り動けると思う?」

――どんな試合になりそう? そしてどんな勝ち方をして、どんな展開につなげたい?

▼リッジウェイ「普段はあまり感情的にならないんだけど、大阪で最高の瞬間を邪魔されたからには、しっかり痛めつけてやりたいと思ってる。リングに上がったら何が起こるか分からないよ? タッグマッチなら普通は片方の動きを止めて、コンドルのように相手方を分断するんだけど、今回はまとめて一気に片付けたいと思ってる。僕と小川さんならそうするかな」

――STINGERでノアジュニアのベルトを独占している状況が続いている

▼リッジウェイ「STINGERでベルトを独占してるのは最高だよ。ノア史上最高のジュニアのユニットのひとつでしょ。今年は僕たちがベルトを独占する年になって当然だと思うし、STINGERの一員として最高の気分だよ」

――そして長期的視点でノアで目指すものとは?

▼リッジウェイ「これはちょっと長くなるよ。まだまだノアではやりたい事がたくさんあるんだ。もう僕にとっては“ホーム“だから。今ここにいられることを凄く誇りに思ってるし、ここにいられる事が本当に嬉しい。この団体、選手、友人、ファンの皆さんが大好き。個人的には小川さんと歴史に残るぐらいずっと組んでいきたいと思ってる。いつかまたグローバル・ジュニアタッグリーグ戦が開催されれば小川さんと優勝したいとも思ってる。もしベルトを失ったとしてもまた小川さんと組んで挑戦したい。いずれはGHCジュニア・ヘビー級のチャンピオンになりたいと思ってるし、ジュニア・リーグ戦でも優勝したい。ノアの外国人選手として誰よりも勲章を手に入れたい。そしていつの日か、GHCナショナル王座にも挑戦したいと思ってる。ヘビー級の選手がメインで闘ってるけど、僕がその中でも十分通用することが分かってみんな驚くんじゃないかな。でも一番大事なことは“これからも長くノアで闘い続ける"ということ。今ここにいるから、そんなことを言ってると思う人もいるかもしれないけど、僕がプロレスラーを目指していた頃から観ていたのはノアで、丸藤正道、中嶋勝彦、小川良成、杉浦貴、鈴木鼓太郎…彼らに憧れてたんだ。それが今では同じリングで闘ってる。夢が叶って方舟の一員になれたんだ」