『DANGEROUS GATE 2022』東京・大田区総合体育館(2022年9月19日)
オープン・ザ・ドリームゲート選手権試合 ○吉岡勇紀vsEita×

 吉岡がEitaを逆転突破してドリームゲート王座V2。王者として団体を盛り上げ、会場を超満員にすると誓いを立て、「俺はDRAGONGATEの過去という壁を乗り越えていきたいと思います」と歴代ドリームゲート王者に宣戦布告した。

 7・30&31神戸ワールド2連戦でドリームゲート王座初戴冠&初防衛を成し遂げて、団体の頂点に立った吉岡。そんな若き王者の前に立ち塞がったのがEitaだった。アピール力不足や存在感の薄さを糾弾。9・8後楽園大会の前哨戦では吉岡をNumero Unoで仕留めると、「全然客が入ってねえじゃねえか。それはなんでわかるか? DRAGONGATEがつまらないからだ。あともう1つ、お前がチャンピオンだからだ」と痛烈に批判していた。その言葉を受け止めたうえで、タイトル死守を誓った吉岡だったが、試合は一方的なEitaペースとなった。

 Eitaがテクニックとインサイドワークを活かして主導権。吉岡のトペコンヒーロをセコンドに誤爆させると、むき出しになったコーナー金具に叩きつけたり、パイプイスを投げつけたりとやりたい放題。右腕攻めに着手し、あの手この手で一点集中攻撃を展開すると、吉岡の悲鳴が何度も場内に響いた。Eitaは「大したことねえな!」と嘲笑する。

 吉岡は何度も反撃に出るが、単発に終わり、ペースを奪い取るには至らない。それでもスキを突いてバトルフック(フライングラリアット)を放つと、ダークネスバスターにつなげ、ようやくチャンスを掴んだ。

 しかし、フロッグスプラッシュは時期尚早。Eitaはヒザを立てて迎撃すると、流れるようにNumero Unoで絞め上げた。トーテムキラー(変型リバースゴリースペシャルボム)で追い討ち。目がうつろとなった吉岡を蹴り飛ばし、「終わりか? こんなもんか!? 団体トップか、これが!」と珍しく熱くなって挑発。すると、吉岡の目に闘志が宿った。

 吉岡はなりふり構わずエルボーをこれでもかと猛連打。EitaのImperial Unoをカウンターで食らってしまうが、倒れずにバトルフックを叩き込んだ。同時に立ち上がると、絶叫しながらエルボーで連続して正面衝突。先の読み合いから、Eitaは串刺し式のImperial Unoを放つと、コーナー上に据えてなおもImperial Unoを一撃。サラマンダー(雪崩式カサドーラ)を狙ってコーナーに。

 だが、吉岡は気迫のこもった頭突きで足止めすると、秘策の雪崩式ダークネスバスターで大逆転。すかさずフロッグスプラッシュを落とす。Eitaは肩を上げたものの、止まらない吉岡はバトルフックから再度フロッグスプラッシュを敢行し、Eitaから完璧な3カウントを奪取した。

 吉岡がドリームゲート王座V2。執念で勝利をもぎ取った。「今日、大田区総合体育館で勝ったのはこの俺だ!」と雄叫び。「今日はEitaという壁は乗り越えたと思うんだけど、今日だけだ。まだ完全に乗り越えたとは言えない。今日はこの試合勝ったけど、また機会があればやろうぜ」と大の字になったEitaに投げかけた。

 普段の悪童ぶりを封印したEitaは「大田区のお前らに聞きたい。今の試合どうだった? 熱くなれたか!?」と真っ直ぐに観客へと問いかける。大きな拍手がこだますると、「吉岡、聞こえるか、この拍手が。これが今日の答えだ! 吉岡、またな」と若き王者にメッセージ。意味深げに四方の客席に頭を下げると、セコンドの肩を借りてリングをあとにした。

 去っていくEitaを見送った吉岡は視線を前に向けた。「Eitaには散々ひどいことを言われてきました。後楽園ホールの動員のこと、そしてこの俺がチャンピオンじゃ満員にできないこと。今のこのお客さんが少ないのはリング上が面白くないということ。正直、俺の心には刺さりました」と本音を吐露し、「でも、これからDRAGONGATEのトップとして後楽園ホール、そしてその他の会場、超満員にしてみせます。だからこそ、DRAGONGATEを観に来てください。吉岡勇紀を観に来てください。ドリームゲートチャンピオンとして最高のものを皆さんに見せたいと思います」と王者として誓いを立てた。

 これからはDRAGONGATEの歴史と戦う覚悟だ。「俺はまだまだチャンピオンとして成長しなければいけません。止まるわけにはいきません。だから、DRAGONGATEの過去という壁に挑戦しなければならないと思っています」と決意を語ると、「俺は過去のドリームゲートを巻いた人たちと、ドリームゲートのベルトを懸けて防衛戦をしたいと思います」と歴代王者に宣戦布告した。

 Eitaを乗り越えた吉岡に迷いはない。「これから過去と戦い、そしてDRAGONGATEの歴史を感じながら、俺はDRAGONGATEの過去という壁を乗り越えていきたいと思います。皆さんにはそれを見届けてもらいたい。やっぱりDRAGONGATEは面白かったと思ってもらいたい。DRAGONGATEをこれからもっともっと面白くするために、俺は進み続けたいと思います。だから皆さんもついてきてください」と自らに言い聞かせるように呼びかけた吉岡は、「この俺がDRAGONGATEのドリームゲートチャンピオン、吉岡勇紀だ!」と魂を込めて絶叫し、波乱続きの大田区大会を締めくくった。

 過去のドリームゲート王者は吉岡を除いて全18人。現時点でKAIとEitaを下しているが、これから吉岡はどんな防衛ロードを進めていくのか。「ドリームゲートを巻いたことあるヤツらは覚悟を持っておくんだな」と言い放っていただけに、すでに意中の相手が何人か浮かんでいるだろう。超満員の熱狂を生み出すべく、吉岡の過去との戦いが明日からスタートする。