『バーニング・スピリット』兵庫・ワールド記念ホール(2022年9月25日)
NEVER無差別級選手権試合 ○カール・アンダーソンvs棚橋弘至×

 アンダーソンが棚橋を下し、NEVER王座初防衛に成功。試合後、兄・タマと和解を果たしたヒクレオがBULLET CLUBへの決別を宣言した。

 G1最終戦の8・18武道館大会における6人タッグ戦で王者・アンダーソンに勝利した棚橋がNEVER王座挑戦を表明。6・12大阪城大会でタマを破って初戴冠を果たしたアンダーソンがこの日、初防衛戦を迎えた。棚橋は勝てば昨年5月に第32代王者から陥落以来1年4ヵ月ぶり2度目の戴冠となる。

 かつてIWGPヘビー級王座をかけて対決したこともある両者。オーソドックスな先手争いで幕を開け、棚橋がダイビングボディアタックで先制打を放った。セコンドのギャローズにスライディングキックを見舞ったが、次の瞬間、アンダーソンがロープ越しのガンスタンで反撃に転じた。

 大ダメージを負った棚橋は場外で倒れ込んだが、休む間も与えずギャローズがチョークスラムでエプロンに叩きつけた。すかさずアンダーソンはセントーンを投下し、スリーパーでスタミナを奪うと、エルボー合戦でも連打で棚橋を圧倒した。

 守勢に回った棚橋だったが、起死回生のドラゴンスクリューで反撃を開始。フライングフォーアーム、ダイビングサマーソルトドロップと得意技を重ね、介入を狙ったギャローズをドラゴンスクリューで返り討ちにした。が、スリングブレイドを狙ったところをアンダーソンがスパインバスターで迎撃。旋回式ガンスタンでニアフォールに追い込んだ。

 すかさずアンダーソンがガンスタンを仕掛けたが、棚橋も決めさせず。グラウンドドラゴンスクリューを連発し、テキサスクローバーホールドで捕らえた。アンダーソンがタップしたが、ギャローズがレフェリーの注意を引きつけていたため無効に。そこへ矢野が駆けつけたもののギャローズが返り討ちにした。

 それでも棚橋はガンスタンを阻止してスリングブレイドをさく裂。ハイフライアタックを放つと、ギャローズの介入を矢野が阻止し、棚橋が一気にハイフライフローで勝負に出た。が、アンダーソンが両ヒザで迎撃。首固めで3カウント寸前に追い込み、ガンスタンを仕掛けた。阻止した棚橋はギャローズに足を引っ張られても再びガンスタンを食い止め、ツイスト&シャウトを仕掛けたが、阻止したアンダーソンが電光石火のガンスタンをズバリと決めて3カウントを奪った。

 アンダーソンが棚橋を返り討ちにし、NEVER王座初防衛を果たした。試合後、ギャローズが矢野を暴行していると、ジェイもやってきて3人がかりで棚橋と矢野をいたぶった。そこへ現れたのがタマ。ラリアットなどで3人をなで斬りに。許しを請うジェイに迫った。

 そこへ弟・ヒクレオが現れた。勝ち誇るジェイのノドをつかむと、タマがガンスタンをさく裂。大の字となったジェイの眼前でタマとヒクレオが抱き合い、ここに兄弟の和解が成立した。そしてタマがIWGP世界ヘビー、ヒクレオがNEVERのベルトを手にし、兄弟によるシングルベルト獲りをアピールした。

 BULLET CLUBへの決別を行動で示したヒクレオはバックステージでもタマと抱き合い、「やっと気づいたんだ。俺はやっと変化を起こした。ジェイ、サンキュー。家族以上のものはないってことに気づかせてくれたお前に礼を言うよ。血はそれだけ濃いんだ」と血の結束を強調。タマも「俺たちは家族なんだ。血は水よりも濃いと言うだろう。家族なんだ。それが全てだ」と言い切った。

 タマは10・10両国大会でIWGP世界王者・ジェイに挑戦。一方で弟・ヒクレオはNEVER王座獲りに乗り出すか。


【試合後のアンダーソン、ギャローズ】
▼ギャローズ「(テーブルの上に用意された祝杯用のビールを見て)お前にはこれを飲む資格がある(とアンダーソンにビールを1本開けてやり、飲ませる)。俺も上手いサポートをしたから資格があるな。あれ(最後の攻撃)は気にするな。サンタクロースは実在して、イースターのウサギはクソ野郎で、“マシンガン"カール・アンダーソンはタナハシを倒した! 水なんか飲むな。こんなものお前には相応しくない(とテーブルの上に置いてあった水のペットボトルを投げ捨てる)」

▼アンダーソン「この14日間、俺は水3杯しか飲んでない」

▼ギャローズ「3杯?」

▼アンダーソン「ビールは98杯くらい飲んだ。それでも俺は史上最高の選手を倒すことができるんだ。一体いつになったら皆に尊敬されるようになるんだ?」

▼ギャローズ「お前は今日、あのレジェンドを終わらせた」

▼アンダーソン「いつになったら、お前ら全員、敬意を持って俺の名前を呼んでくれるようになるんだ?」

▼ギャローズ「俺の目には、お前は間違いなく殿堂入りレスラーだ」

▼アンダーソン「なにより俺はタナハシを凄く尊敬している。彼は世界一の選手の1人だ。今日、彼と闘えたことに感謝してる。ニュージャパン、今日の大会がソールドアウトになったことに関しては、どういたしまして。ファンたちはみんな“マシンガン"カール・アンダーソンが見たかったんだ」

▼ギャローズ「素晴らしい大会だ」

▼アンダーソン「俺はお祝いのビールをいただくよ」

▼ギャローズ「グッジョブ」

▼アンダーソン「(缶ビールを手に持ちながら日本語で)イチ、ニ、サン、アーッ!(と最後にゲップ音を鳴らす)」

▼ギャローズ「ナイス、ゲップ!」


【棚橋の話】「(コメントスペースに来るなり床に倒れ込み、しばらく荒い息遣いのままだったが、次第に起き上がってヒザ立ちとなり)はあ、NEVER獲れなかったなあ…。俺はベルトを目指すためなのか、チャンピオンになるためなのか、何のためにベルトを巻きたいのか、プロレスをやってんのかっていうことをもう1回この後でしっかり考えてみます」


【ジェイの話】「(コメントスペースに現れると座り込み、怒りに打ち震えながら)お前(ヒクレオ)のために何もかもやってやった後に! このタイミングでか? リョーゴクでの俺とタマの試合の直前に!? 何で今なんだよ? ヒクレオ、俺はお前に全てを与えようとしてたんだ! 何でこのタイミングを選んだんだよ!? だがな、そりゃお前はこの時を選ぶよな! 俺たちの試合の前の完璧なタイミングだ! お前の兄貴が望んでいる瞬間をすぐに与えてやる! そりゃお前はこのタイミングを選ぶさ。俺はそんなにバカじゃないぜ。そりゃ今だよな! もし俺がお前の立場ならどうしてた? 全く同じことをするさ! 俺たちがこのベルトを懸けて闘う前ほど良いタイミングはないからな。王者を陥落させる完璧なタイミングなんだろ? (イラついたように笑って)そりゃ今だよ! タマ・トンガ、お前は天才だ。行動を起こすのに今ほど良いタイミングはない! ヒクレオ! クソッ! 俺はお前に全てを与えた! 俺なしでは、お前は何者でもない! (ジャージのBULLET CLUBのロゴを見せながら)BULLET CLUBなしでは何者でもないんだぞ! 俺なしでは何者でもない。ヒクレオ…ヒクレオ…タマ…ヒクレオ! お前は俺を傷つけた…お前は俺を傷つけたんだ!(とイラついたように笑う)」


【タマ、ヒクレオ、邪道の話】
▼ヒクレオ「(タマと一緒に現われて抱き合うと、続いてやってきた邪道に)オー、マイ・ボーイ! 久しぶりだ」

▼邪道「(ヒクレオに英語で)待ってたよ。正しい決断をしたな(と今度は3人で抱き合う)」

▼ヒクレオ「やっと気づいたんだ。でも俺はやっと変化を起こした」

▼タマ「ジェイ・ホワイト、俺たちは家族なんだ。血は水よりも濃いと言うだろう。家族なんだ。それが全てだろう?」

▼ヒクレオ「ジェイ、サンキュー。家族以上のものはないってことに気づかせてくれたお前に礼を言うよ。血はそれだけ濃いんだ。そうだよな?」

▼邪道「YEAH! YEAH!(と3人で抱き合う)」

▼タマ「よし、行くぞ! なんか食いに行くぞ!」

▼ヒクレオ「ヨシノヤ?」