前夜(25日)の名古屋大会で約2年9ヶ月ぶりにGHCヘビー級王座に返り咲いた新王者・清宮海斗が26日、都内ホテルで一夜明け会見に臨んだ。

 N-1覇者として宿敵の拳王を死闘の末に撃破。会見で清宮は「拳王は強いチャンピオンでした。この戦いを通じて自分の戦い方、スタイルに“ブレないもの"ができた」とベルト以上の収穫を口にした。

 そして何より、新しい世代と新しい時代を創り上げる“ノア新価値観の定着"という命題を背負う。「前回(の戴冠時は)ただただガムシャラにっていうのがあった。今回はここまで一日一日、濃い日々を過ごしてこられて、今のこのベルトは一度っきりというか、一生守り抜きたい」と改めて強い覚悟を示した。

 10・30有明アリーナでの初防衛戦の相手には、野獣・藤田和之を自ら指名。シングル未対決なだけに「この先、チャンピオンとして先に進むためには、どうしても倒さないといけない相手」と強調した清宮は、藤田戦で得られる最大のピースを“強さ"とした。

 「圧倒的強さという部分は藤田和之の凄さ。自分がチャンピオンとしてこれからやっていくためには、そういう強さとか、何が起こっても負けてはいけないっていう部分をチャンピオンとしてみせなきゃいけない」と自らに課題を課し、「ベルト守れないってことは自分にとって本当に死んだのと一緒なので。“強さ"という部分をタイトルマッチに向けて本当に自分の中で磨いて、いろんなものを模索していきたい」と見据えた。

 舞台は“プロレス・格闘技こけら落とし"となる新会場の有明アリーナ。ノアとしても約6年ぶりの“旗揚げの地"への帰還であり、清宮自身もデビューした場所でもある。「自分がプロレスラーとして生まれた場所が有明で、思い出がたくさんある。ノアを応援して下さるファンの方にとっても思い出のある場所。いろんな記憶があると思うので、その場所でまた新たな記憶を一緒に創っていきたい」と“ノア有明新章"の始まりも意識している。

 その背中を追いかけ続けた武藤敬司の引退試合も来年2月21日の東京ドーム大会に決まった。「チャンピオンとして(武藤引退大会の)リングに立って、その姿を武藤さんに感じていただきたいと思います」とGHC王者としての参加を思い描いた清宮。そのためにも、まず有明での野獣狩りに臨む。


【会見の模様】
▼清宮「まず昨日は名古屋大会、皆さんありがとうございました。本当に昨日のタイトルマッチ、拳王は強いチャンピオンでした。いろんな部分で拳王には揺さぶられた部分があったんですけど、この戦いがあったからこそ、自分の戦い方、スタイルというものがブレないものができたと思っています。10月30日、有明で防衛戦決まりました。この先、チャンピオンとして先に進むためには、どうしても倒さないといけない相手です。自分がチャンピオンとしてどんな荒波にも負けない強さというのをこれから見せていきたいと思ってます。怪物・藤田和之、倒して俺たちのプロレスを創ります。俺を観に来てください」

――3年ぶりの戴冠となったが、前回ベルトを巻いていたときと比べてどんな心境の違いがある?

▼清宮「本当に前回はただただガムシャラにっていうのがあったし、本当に勢いという部分が凄い多かったんですけど、今のこのベルトに対してはホントここまで一日一日、濃い日々を過ごしてこられて、このベルトまでの期間が自分の中で本当に大事にしたいものなので。今このベルトは一度っきりというか、一生守り抜きたいというふうに思ってますね」

――藤田選手の印象は?

▼清宮「自分がもがいていた時にチャンピオンでしたし、藤田和之がチャンピオンでノアを盛り上げていたっていうのを見てた時は凄く悔しかったし。けど説得力、圧倒的強さという部分は藤田和之の凄さだと思うので。ただ、自分がチャンピオンとしてこれからやっていくためには、そういう強さとか、何が起こっても負けてはいけないっていう部分をチャンピオンとしてみせなきゃいけないと思ってるので。自分がチャンピオンとしてこれからこのベルトを防衛していくなら最強の男・藤田和之を倒したいと思います」

――藤田攻略の課題を言える範囲で?

▼清宮「どうだろうな。課題という部分で強さという部分だと思うんですよね。誰も真似できないぐらいの戦い方をする選手なので。そこに対して自分が対応できなければベルトは守れないし。でもベルト守れないってことは自分にとって本当に死んだのと一緒なので。そこの強さという部分をこの期間、本当に自分の中で磨いて、いろんなものを模索していきたいと思います」

――前夜も武藤選手の技で勝ったが、王者として武藤引退大会に参加したい?

▼清宮「もちろん、それはあります。ここまでこれたのは武藤さんの存在が自分にとって本当に大きいので。チャンピオンとしてリングに立って、その姿を武藤さんに感じていただきたいと思います」

――前夜、藤田から体をこすりつけられるように抱きしめられた時の心境は?

▼清宮「ホント何が起きてるのかわからなかったですね。何で抱きしめられてるのか? 自分は藤田和之と戦うモードでいたので、あそこで来るっていうのが今まで他の選手はしないことだし、そういう部分も攻略するのは難しいだろうなと思いますね」

――藤田は『俺と経験したら普通に戻れない。その覚悟はあるのか? 忘れられない夜にしてやる』と言っていたが?

▼清宮「自分もチャンピオンとして戦っていくにあたって、今までにない、ノアのイメージではないような試合をしていきたいというふうに思ってるので、そこは自分も燃えてる部分ですね」

――タイトルマッチが10月30日、有明アリーナに決まり、この舞台については?

▼清宮「ホントにいろんな思い出がありますね。自分がプロレスラーとして生まれた場所が有明で、思い出がたくさんあるので。ノアを応援して下さるファンの方にとっても思い出のある場所だと思うんですよ。いろんなことを一緒に記憶を残してこれたと思うので。その場所でまた新たな記憶を残せるっていうのを自分はやっていきたいと思います」

――プロレス・格闘技初使用となる大会場だが?

▼清宮「大きな会場でやるっていうことは、それだけ大きなリスクがあると思いますし、1大会1大会、命がけでやっていきたいと思います」