『D王 GRAND PRIX 2022』が1日、東京・後楽園ホールで開幕。前KO-D無差別級王者・遠藤哲哉が昨年の準優勝者でDDT UNIVERSAL王者の上野勇希を破って白星発進。「無差別級、EXTREME、UNIVERSALも眼中に入ってる。そのすべてを手に入れるために俺は必ず優勝する」と誓った。

 この日、DDTのシングル最強決定リーグ戦D王GPが開幕した。第6回大会となった今年は40歳未満限定の12選手が出場しての2ブロック制リーグ戦。11・18後楽園までの7大会で公式戦が行われ、12・4後楽園大会で「Aブロック1位vsBブロック1位」の優勝決定戦が行われる。

 開幕戦となったこの日のメインは前KO-D王者・遠藤と昨年準優勝のUNIVERSAL王者・上野の対決。両者の一騎打ちは5・1横浜武道館大会でのKO-D無差別級王座戦(王者・遠藤が勝利)以来となったが、この半年間で2人を取り巻く環境は一変。遠藤は『サイバーファイトフェスティバル』(6・12さいたまスーパーアリーナ)で脳震とうを起こして、その後の試合を欠場し、KO-D王座を返上。7・24後楽園で復帰を果たしたが、新型コロナウイルス感染のため再び欠場。復帰後、8・20大田区大会で新王者・樋口和貞に挑戦したものの敗退。D王を目前に控えた10・26新宿大会で左足首を捻挫し、10・30君津大会を欠場するなど不運が続いてきた。

 対する上野はUNIVERSAL王座返り咲きを果たし、2度の防衛に成功。手負いの遠藤は上り調子の上野に苦戦を強いられた。ラリアットで遠藤を場外に落とした上野はコーナー最上段からムーンサルトアタックを敢行。リングに戻るとフロッグスプラッシュを繰り出すなど果敢に攻め込んだ。

 さらに上野がトップロープ越えのトペコン・ヒーロを見舞うと、これをキャッチした遠藤は場外でのコンバイン(変型逆エビ固め)で絞り上げた。上野もハーフネルソン・スープレックスホールド、ミサイルキックとたたみかけたものの、遠藤はオーバーヘッドキック、カナディアン・デストロイヤー、旋回式トーチャーラックボムと怒とうの大技攻勢押し返した。そして最後はバーニングスター・プレスで華麗に舞い、3カウントを奪った。

 遠藤がUNIVERSAL王者撃破で白星スタート。「この1勝はデカいぞ。D王、俺は覚悟をもってこのリングに上がってる。D王、その先にはKO-D無差別級、EXTREME、UNIVERSALも眼中に入ってる。そのすべてを手に入れるために俺は必ず優勝する」と宣言した。2戦目は11・3横浜大会。「相手は佐々木大輔。俺のことを覚えてくれてたみたいだから、それをカリスマのやさしさだと受け取って、思いきり甘えさせていただきます。残りの公式戦、すべて勝って、再びDDTの頂点に登り詰める」と誓ってみせた。

 小橋大会実行委員長が“優勝候補"として名を挙げた吉村直巳がDDT初参戦のRSP(リッキー・シェイン・ペイジ)と初戦激突。193センチ、136キロと大型のRSP相手にショルダータックル、チョップ連打と真っ向勝負を挑んだ。フロント・スープレックス、払腰で勝負に出たが、3カウントは奪えず。顔面蹴りを見舞ったRSPがチョークスラムの体勢で落としてから蹴りを叩き込む荒技・GTFで3カウントを奪った。初戦を落とした吉村は「負けました。悔しい。デカくて力がすごいガイジン選手、大好き。でも、負けたら意味ない」と肩を落としながらも、「俺がもっと強くなったとき、またシングルやろうや」と雪辱を見据えた。

 また、11・12大阪大会での公式戦で当たる佐々木大輔とジョーイ・ジャネラがそれぞれMJポー、坂口征夫と組んでの前哨戦に臨んだ。ジャネラのイス攻撃が坂口に誤爆し、激怒した坂口が退場。孤立無援となったジャネラに佐々木組は2人がかりでイス攻撃を見舞うなどやりたい放題にいたぶった。するとジャネラも佐々木に急所攻撃を見舞って徹底抗戦。収拾がつかない状態にレフェリーがノーコンテストを宣した。ジャネラは「ササキ、お前が超えたことないような一線を超えてきてる。D王のトロフィーは俺のものにしてやる」と怪気炎。「何でD王にアキヤマは出てないんだ? 年を取りすぎたのか? 俺は50歳でも60歳でも75歳が相手でも素晴らしい試合をしてきた。アキヤマを出せ!」とD王不参加の秋山準を挑発していた。


【遠藤の話】「前回対戦したときとは、立場が逆転してるんですけど、彼なりにチャンピオンとしての道を歩んできたのかなと。次は佐々木大輔。リング上で対峙したら、あのときの懐かしい気持ちをお互いに思い出せるんじゃないかな。(左足首は)試合になれば大丈夫という感じ。俺は我慢することを美徳とは思わないんで、痛いものは痛いと言うし、つらいときはつらいと言うし。自分の思った感情を伝えるので。痛いなか、本調子じゃないなか、戦ってたんだなって感じで同情してください」