ドラディションは9日、東京・水道橋の後楽園飯店で会見し、12・1代々木大会の全カードを発表。「長井満也&内藤哲也&鷹木信悟vs船木誠勝&ザック・セイバーJr.&ジェイク・リー」など5試合が新たに決まり、藤波辰爾は「オールスターに近いんじゃないかなと。各団体のトップどころが出てますので。自分たちの目指すプロレスがあるでしょうから、それをぶつけ合ってほしい」と選手たちに期待を込めた。

 藤波の50周年記念ファイナルとなる代々木大会。メインイベントの「藤波vs棚橋弘至」が決まっていたが、この日、全カードが出そろった。新たに決まったのは5試合。新日本、全日本、ノア、DDT、大日本、2AW、みちのく、ZERO1、DRAGONGATEと主要団体の選手が集結するオールスター戦級の豪華な顔ぶれが一堂に会する。

 セミファイナルは新日本からL・I・Jの内藤、鷹木が参戦。長井とのトリオで船木&ザック&ジェイクと激突する。「プロレスを見ててよかった、プロレスファンでよかったと思ってもらえるカードを」という藤波は当初、船木とザックの対戦を考えていたというが、「相手が相手なんで、同じような選手で(組ませて)対戦させてみようかなと思った」とジェイクを加えたトリオを決めた。

 内藤、ザック、ジェイクはドラディション初参戦。「選手が個性を前面に出していく。意地の張り合いもあるでしょう」と団体間の対抗意識むき出しの戦いを求めた藤波は「どんな試合になるのかゾクゾクする。自分たちの目指すプロレスがあるでしょうから、それをぶつけ合ってほしい」と期待を込めた。

 第4試合ではノア・丸藤正道、大日本・関本大介、2AW・真霜拳號が豪華越境トリオを結成し、DDTのKO-D無差別級王者・樋口和貞、KENSO、ノア・稲村愛輝と対戦する。藤波は「力と力、その中にテクニックの丸藤君が入る。丸藤君がどういうふうに戦うのか。誰が勝ちを狙っていくのかなというね。非常に興味深いところ」と話した。息子・LEONAには試練を課す。相手は新日本の元IWGPジュニアヘビー級王者・高橋ヒロム。「自分をどれだけ高橋ヒロム選手にぶつけていけるか。いい試練になるのかなと。彼の成長を見てほしい」とLEONAに厳しくもエールを送った。

 「オールスターに近いんじゃないかなと。各団体のトップどころが出てますので。そういういい意味でどこを切ってもメインに等しい選手がどこのカードにも入ってます。熱くなる試合を期待しています」。そう話したように50周年記念ツアーファイナルにふさわしい豪華なカードが並んだ。その中で藤波は新日本・棚橋との記念試合に臨む。今現在のプロレス界の主力選手が集結する中でのメインで重圧となりそうだが、藤波は「僕はそういうプレッシャーを感じてる余裕がないです。他のカードが見えないぐらい自分の試合に集中してます」とキッパリ。「自分にとっては68歳にして大きな冒険、大勝負に打って出ます」と久々のシングルマッチへ向けて気合を入れていた。


☆12/1(木)東京・国立代々木競技場・第二体育館『TATSUMI FUJINAMI 50th ANNIVERSARY THE NEVER GIVE UP TOUR FINAL レック株式会社presents DRAGON EXPO 1971』17:00開場、18:30開始

◇第1試合◇
▼HISTORY OF DRADITION
三州ツバ吉
TAMURA
田島久丸
吉江豊
(1/30)
アレクサンダー大塚
竹村豪氏
MAZADA
倉島信行

◇第2試合◇
▼DRAGON Invitational Match Vol.1
望月成晃
田中将斗
高岩竜一
(1/30)
新崎人生
AKIRA
越中詩郎

◇第3試合◇
▼SPECIAL SINGLE MATCH
高橋ヒロム
(1/30)
LEONA

◇第4試合◇
▼DRAGON Invitational Match Vol.2
稲村愛輝
KENSO
樋口和貞
(1/30)
真霜拳號
関本大介
丸藤正道

◇第5試合◇
▼DRAGON Invitational Match Vol.3
ジェイク・リー
ザック・セイバーJr.
船木誠勝
(1/45)
鷹木信悟
内藤哲也
長井満也

◇第6試合◇
▼藤波辰爾デビュー50周年記念試合 FINAL
棚橋弘至
(1/60)
藤波辰爾


【会見の模様】
▼藤波「今日はお忙しいところ、お集まりいただき、本当にありがとうございます。僕の50周年ツアーもファイナルを迎えました。約1年かけてやってきましたこの大会もコロナとかいろんなことがあって、この時期になってしまいました。その中で自分の50年、プロレス界においてやってきたこと、いろんな形で自分がこういう大会をやってみたいなっていう。要するに50周年の一つ集大成というか、そういうものにしたいなと思います。今大会も今、対戦カードが読み上げられましたけど、まずこれは自分自身がちょっとわがままに各団体にいろんな形で、こういう選手をこういう選手と当てたいんだけどという感じでね、6試合のカードを組ませてもらいました。まず初めに自分が提案した選手、対戦カードに協力してくれた各団体に対して、本当に心から御礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。団体の協力がないとこういう大会はできませんので。こういうカードの発表ができたのはホッとしてます。あと自分がメインイベントで棚橋君と対戦するという。これは自分自身が5月12日の大会の時に試合に出られなかった。そういう中で僕の代わりに棚橋君が出てくれた。その中で自分が最後にマイクを持った時に思わず次回大会とピンと来てね。次の大会にはぜひ自分でリングに上がる。上がるからには一回、久々シングルに打って出ようかなと。そういう中で今回こういうカードになりました。自分にとっては68歳にして大きな冒険、大勝負に打って出ますけどね。これは自分自身に気合を入れる意味でこういうカードを自分で組んでみました」

――各試合の見どころを。まずはセミファイナルから。

▼藤波「これはまず自分自身が今、各団体をずっと見てて、いろんなところに素晴らしい選手ばかりいるんでね。その中で今回この選手を並べた時に、皆さんがどういうふうに感じたかわかりませんけどね。プロレスのコアなファンから、いろんな形で、自分自身がプロレスを見ててよかった、プロレスファンでよかったと思ってもらえるファンの気持ちを、自分自身が思った時に、こういうカードをぜひ組んでみようかなとなりました。内藤君、鷹木君、それとドラディションの長井君が入ってるっていうところでいろんな形で面白いカードになるのかなと。船木とザック・セイバー、本来は対戦も試みたんです。自分の気持ちの中で相手が相手なんで、ここは同じような選手で対戦させてみようかなと思ったんですけど、これは自分自身が非常にゾクゾクする、どんな試合になるのか。僕の試合を別として5試合組ませてもらったんだけど、我々がずっと猪木さん含めて全盛期でやってきた中で、やっぱり選手が自分の個性を前面に出していくというか、そういう中で意地の張り合いもあるでしょうし、簡単に決まんなくてもいい。中には試合そっちのけで大乱闘というか。とにかく選手がリング上で力をお互いに出し合えれば、それでもいいのかなと。これは試合だからわかりません。そういうこともあるでしょうし。特にプロレス界においてはオールスターに近いんじゃないかなっていうね。各団体のトップどころが出てますので。そういう部分ではどこの試合を切ってもほとんどメインに等しい選手がどこのカードにも入ってます。そういう部分では熱くなる試合を非常に期待しています」

――第4試合は?

▼藤波「これも本来であれば、本当にダブルメインですよね。全てがメインに等しいカードばかりなんですが、その中で力と力、その中にテクニックの丸藤君が入る。関本君とか真霜君とか。あとは樋口君とかね。その中でちょっとWWEの匂いがするKENSOが入って稲村選手をどう動かすかね。僕の目で見てこのカードにしたいっていうね。この中で丸藤君がどういうふうに戦うのか。誰が勝ちを狙っていくのかなというね。非常に興味あるところですね」

――第3試合は?

▼藤波「これはLEONAにとっては久々に緊張する試合じゃないかなって。自分が最初デビュー戦の時に船木選手をぶつけた時とまたちょっと違う意味で緊張する試合かなと。試合巧者でベテランに入ってくる高橋ヒロム君にLEONAがどういうふうについていけるか、逆に自分をどれだけ高橋ヒロムにぶつけていけるか。そういう部分では彼自身がプロレス界に入ってからいい試練になるのかなと。彼の成長を見てほしいし、また反対に高橋ヒロム君は遠慮なくいろんな形でLEONAを潰しに来るでしょうから、そのへんを楽しみに見てみたいですね」

――第2試合は?

▼藤波「第2試合に越中が登場するっていう。本人はどこに自分が入ってるか、今日発表でわかると思うんですけどね。僕はとにかく会場に足を運んでくれるファンの方がどこを落ち着く時間にしようかなって。でも落ち着く時間がないんじゃないかな。新崎人生、田中将斗君、望月君、高岩にしろAKIRAにしろ、とにかくみんなそうはいかないって。僕も何年前だったかな、夢のオールスター戦を日本武道館でやった時に、僕とマスカラスとジャンボ鶴田でタッグが組んだ時に、俺は絶対率先して前面に出てやるっていうね。リング上に出てる時間は絶対俺が1分でも長くいてやるって意地を張ったんだけど、相手がマサ斎藤さんと戸口さんと高千穂さん。自分が一番若かったんだけど、そうはいかんと。新日本でジュニアで一番イケイケの頃だったんでね。そういう気持ちがこれから選手の中で、特にそういう意地が見えてくる試合になればなと思いますね」

――第1試合は?

▼藤波「これはね、まず倉島、MAZADA、竹村、アレクサンダー。これは自分が新日本に在籍中に無我っていう別のグループを持って大会をやったことがあるんだけど、その時のスタートにこの4人が一緒にやってまして。これを50周年を機に一回どれだけの成長度か。それを一回久しぶりにタッグを組ませて。相手が吉江、TAMURA、三州ツバ吉、久々の田島久丸っていうね。ちょっと先輩格にあたるのかな。そういう選手と当たったらどういう色の試合になるか。第1試合ですから。倉島は特に僕が主宰する大会には『自分はドラディションの門番ですから絶対に第1試合で』と自分から宣言して1試合目に上がりたいと。本来ならもっと上を狙っていくんだろ? いや、自分はオープニングに出るんですという感じで意気込んでますけど、それがいい意味の意地になってくれればいいですけどね」

――ファンへメッセージを

▼藤波「久々の僕自身シングルマッチです。しかも新日本プロレスの今トップである棚橋君に立ち向かうというね。自分自身が過去、新日本プロレスのリングに上がってきて、キャリアの中でシングルをやってきた中で、猪木さんと横浜で60分戦った時とシチュエーションが似てるようで…でもあの時は僕が34歳、猪木さんが44歳だったのかな。その時と年齢的に僕は68歳とかなり経ちましたけど、これは自分自身が照準を棚橋君とシングルマッチって決めた以上は気合を入れてこの大会に臨んでみたいと思います。それと先ほど発表した全カードが本当に大会のメインクラスに等しい選手ばかりが当たる。日頃こういうカードはなかなか組めないっていう、そういうカードを自分自身わがままを通してもらいました。各団体がこれに対して賛成してくれて本当に感謝したいと思います。ぜひファンの皆さんも12月1日、代々木国立第二体育館、僕のネバーギブアップツアーのファイナル、ドラゴンEXPO期待してください。頑張ります」

――内藤、ザック、ジェイクら初参戦の選手に期待するのは?

▼藤波「とにかく彼らはいろんな戦いを繰り広げてきている中で、今回はドラディションに初参戦、彼ら自身がどういう意識で上がってきてくれるのか。自分たちの目指すプロレスというのがあるでしょうから、それをいい意味でぶつけ合ってほしいなっていう気がしますね」

――豪華カードの中でメインを張ることで藤波選手自身のプレッシャーになるのでは?

▼藤波「普通はプレッシャーを感じると思います。僕はそういうプレッシャーを感じてる余裕がないです。他のカードが見えないぐらい自分の試合に集中してますので。なるべく余計なプレッシャーをかけないように自分の試合に集中したいと思います」

――他の試合を会場で見るつもりは?

▼藤波「見てみたい。これは嫌でも見るでしょうね。自分が楽しみでこういうカードをあえて組んだから、自分の試合は自分の試合でもちろん集中しますけど、舞台の袖なのか、控室にモニターを出してくれればありがたい。これは見たいね。それまでに自分がやるべきことを準備して、当日は試合をどこかで見てみたいですね」