11・23代々木大会で近藤修司&大原はじめ組のGHCジュニアタッグ王座に挑戦する小峠篤司&吉岡世起組。11・10後楽園大会で敗れて王座陥落となった小峠&吉岡が、即座に「もう一回」を主張してリマッチが組まれた。目指すは2週間ぶりの奪回。どうしてもベルトを取り戻さないといけない、その理由を聞いた。


【小峠篤司&吉岡世起インタビュー】

――敗れた直後にリマッチを主張した理由というのは?

▼小峠「N Innovationや両国大会にチャレンジして、ずっと『ノアジュニアを盛り上げていく!』って気持ちでやってきていたんですけど、ジュニア正規軍としては結果が出ない時期がメチャクチャ長かった。ようやく獲ることができたベルトだったんですよ。しかもあの強い小川&クリス(リッジウェイ)に勝って。だからもう感情が先走った感じで『もう一回、もう一回』って連呼してましたね」

▼吉岡「そうですね。やっとの思いで獲ったベルトですし、ベルトを獲って勢いがついてきたところだったんで、譲れない思いがありました。それに小峠さんとは組んで常に新しい発見があるんですよ。組み続けていけばもっと“奥"があるタッグ。チームとしても個人としても成長できると思ってるので、今終わらすワケにはいかないですね」

――前回の敗因はどうみている?

▼吉岡「近藤修司のパワー、タフさ、そして勝負勘はすごかったですね。何度も排除して大原はじめを孤立させたんですけど、最後の最後に“ここ!"ってところで入ってきて一気に持っていかれた。あの勝負どころを逃さない感じっていうのは、経験に裏打ちされたものなんでしょうね。あとは大原はじめの執念も感じましたね。近藤修司から戦前『大原は足を怪我してるから、足を攻めて来い』みたいな話がありましたよね。『やっぱり罠かな…』とも思ってたんですけど、本当に痛めてる感じが試合をしても伝わってきた。コンディションが万全ではない中でも、ベルトや僕らに対する執念とか執着みたいなものを凄く感じましたね」

――そこを超える勘と念を持っていないと今回は勝てない?

▼吉岡「そうですね。執念で耐えて、一瞬の勝負勘で勝つ。これって僕らのパターンでもあるんですよ。お株を奪われた感じがしますよね。だからこそ小峠さんも悔しくて、すぐにリマッチを口にしたんだと思います」

▼小峠「確かに、あの負け方に悔いが残りましたね。じゃあ今回は戦い方を変えましょう…じゃなくて、軸はブレずにいきたい。そこを上回る勝負勘と執念で勝ちたい。僕の感性だとプロレスの試合って、みんな選手が懐刀を持っていて、それを“どこで抜くか"の話だと思ってるんですよ。そして、その刀を何本持ってるか。前回は近藤&大原組に、絶妙なタイミングで2本同時に抜かれた…みたいな感じだったんで。こっちにも一発で決められるコンビネーションはあるし、今回は仕掛けどころの駆け引きに一層集中していきたいですね」

▼吉岡「前回の反省を生かして大原はじめの足を攻める…っていうのは、僕もちょっと違うと思う。確かになりふり構ってられないんですけど、そこを突いたら別の部分で負けた気がしますよね。それに怪我が治ってる可能性もありますし、逆に攻めたら今回こそ罠にハマるかもしれない。前哨戦もないので相手のコンディションチェックもできないので」

――とはいえリマッチには否定的な反応もつきものだが?

▼小峠「人に何を言われようと、ガンガン行動していかないと何も生まれない。いつもその気持ちでやってきましたから。自分サッカーも好きなんですけど、かつてイタリアの大エースだったロベルト・バッジョがW杯でPKを外して負けたことがあった。で、その4年後のW杯でも今度は別の選手がPKを外して負けてしまうんですよ、イタリアは。外した選手がバッシングされてる中、バッジョが言った言葉が『PKを外すことができるのは、PKを蹴る勇気を持った者だけだ』だったんですね。確かにリスクもあるけど、まずはチャンスを作る勇気が大事で、自分はそうありたいと思ってます」

▼吉岡「うん。確かに否定的な意見…『タイトルマッチに負けたんだから一番最後に並び直せ』って言われるのも分かりますけど、チャンピオンチームがOKを出したからには、“否"の反応を黙らすようなタイトルマッチを僕らがしないといけないと思ってますね」

――ノアジュニア正規軍として原田大輔が不在の状況も続いている

▼吉岡「原田さんはチームのポイントゲッターですし、チームに勢いやまとまりを与えるには、統率していた原田さんの存在を欠くのは痛手。だからこそ、まとまるためにもベルトが必要だと思いますね。ある程度動けるのに試合に出られない。悔しさは相当なものだと思うので、その思いも僕らは背負わないといけない。12月にはN Innovationもあるし、そこに向けても原田さんの分まで戦わないといけないと思ってます」

▼小峠「原田の悔しさとか心情を考えると、軽々しく口にはできない部分はあるんですけど、誰もが復帰を待ち望んでるのは間違いない。彼が戻ってきた時に、ノアジュニアがもっともっと大きくなっていた…って状況にしないと」

――『やっと原田が帰ってきてくれた』という状況ではなく、『ここで原田が帰ってきた、さらにおもしろくなるな』という状況を作らないといけない?

▼小峠「そうですね。そこも俺としても悔しいじゃないですか。『今までダメだったけど、お前が帰ってきたから良くなるぞ』っていうのが一番恥ずかしい。そのためにも絶対にベルトが必要なんですよ。ここで終われないんです!」