『Historic X-over』東京・有明アリーナ(2022年11月20日)
グレート・ムタ 新日本プロレスラストマッチ ○オカダ・カズチカ&矢野通&グレート・ムタvsジェフ・コブ&グレート-O-カーン&アーロン・ヘナーレ×

 ムタが新日本ラストマッチでオカダと初遭遇。閃光魔術→レインメーカーの豪華連係で帝国軍狩りを果たすと、「グッバイ・ニュージャパン」と新日本マットに別れを告げた。

 ムタは新日本の10・26後楽園大会に突如として乱入し、オーカーンに毒霧を噴射して矢野の勝利をアシスト。試合後、オカダ&矢野との結託をアピールし、「オーカーンに闇を見せてやる」と宣戦布告した。ノアの9・3大阪大会に続き、またもムタの毒霧を浴びて激怒したオーカーンは報復を予告。新日本のリングで数々のレスラーを血祭りに上げてきたムタがラストマッチでオカダと初遭遇を果たし、矢野とのトリオで、帝国軍のコブ&オーカーン&ヘナーレが対戦した。

 帝国軍のリングアナとして登場したギデオン・グレイは「これはムタの新日本ラストマッチ…いや、ムタのラストマッチだ。なぜならオーカーンが彼のキャリアを今日終わらせるからだ!」と前口上。帝国軍が入場すると、オカダ&矢野に続いて、ムタが姿を現す。その前にオーカーンが立ち塞がり、2人の先発で試合は幕開けした。

 ムタはいきなり毒霧を噴射するも、オーカーンはタックルで避けると、弁髪でのチョーク攻撃で拷問する。しかし、ムタも暴走。場外戦に持ち込むと、カメラ用のケーブルでオーカーンの首を絞め上げた。その後、帝国軍が矢野に集中攻撃を浴びせて主導権を奪取。オーカーンがムタを襲撃すれば、コブは矢野をサーフボード代わりにして踏みつけると、ムタに見せつけるように口に含んだ水を噴射した。荒ぶるムタはパイプイスやリング用の階段を持ち込もうとするもレフェリーに阻まれる。

 それでもタッチをもらうと、ムタは低空ドロップキックやドラゴンスクリューで帝国軍をナデ斬りに。オーカーンには閃光魔術を放つ。ガードしたオーカーンはヒザへのアイアンクローを仕掛けて応戦。ヘナーレもローキックで続くが、ムタはドラゴンスクリューで返り討ちにした。

 その後、オカダが帝国軍の猛攻の餌食になる。ムタが介入すると、コブが羽交い締めに捕獲。満を持してオーカーンが掟破りの逆毒霧を放つが、ムタは避けてコブに誤爆させると、オーカーンには赤い毒霧を噴射して返り討ちにした。最後は矢野のマンハッタンドロップを皮切りに、オカダのドロップキック、ムタの閃光魔術、オカダのレインメーカーが連続してさく裂。豪華リレーでヘナーレを沈めた。

 顔を赤く染めたオーカーンはなおもムタに詰め寄るが、ムタは閃光魔術で鎮圧。邪魔者がいなくなると、ムタはオカダに握手を求める。が、オカダが応じようとした瞬間、上空に毒霧を噴射し、ひとりで花道を下がっていく。コメントスペースに現れたムタは「バイバイ・ヤノ、バイバイ・オカダ、バイバイ・オーカーン、グッバイ・ニュージャパン」と言葉少なに古巣へ別れを告げ、魔界へと消えていった。

【ムタの話】「バイバイ・ヤノ。バイバイ・オカダ。バイバイ・オーカーン。グッバイ・ニュージャパン!」

【矢野の話】「ムタ、ムタはいずこに? ムタはいずこに? オカダとムタが遭遇しただけで、私は満足!」

【オカダの話】「まあ、前哨戦ではなく、こうやってグレート・ムタと初遭遇できたわけですから、なんかいいっすね。歴史に触れられたというか、50周年もあと少しですし、グレート・ムタの(新日本での)ラストマッチでこうやって触れることができたので、またグレート・ムタの分も背負って、この新日本プロレスを盛り上げていきたいなと思います。まあ、やられるかどうか知らないけど毒霧、最後にフェイス・トゥ・フェイスで向かい合って、闘ってみたいなというのは少しありました。でもね、闘わないで終わって、みんなに想像してもらうのもそれは1つのプロレスの楽しみ方じゃないかなと思うんで、いろいろ想像してください。この続きを。まあ、そんな中でスターダムと合同興行でまた新しい新日本プロレスを見せられたと思いますし、50周年って言ってても終わりますから、あと少し限られて。でも、別に50周年で終わりじゃないし、まだまだありますんで、しっかり闘って、とりあず僕はジェイ・ホワイトからIWGP世界ヘビーを獲らないといけないと思いますんで。本当にグレート・ムタの存在感は素晴らしかったですね。ありがとうございました」

【コブの話】「(顔を押さえて現れると、バックステージパネルの方向を見ながら)イタイ! イタイ! イタイ! グレート・ムタ、ヤノ! CHAOSは大嫌いだ! ヤングボーイズ、水はどこだ? ヤングボーイズ! クソ! ムタ! 本物のグレートはグレート-O-カーンだけなんだよ! お前でもグレート・アントニオでもない! グレート・ムタじゃない、グレート-O-カーンだ! ムタ、これでニュージャパンで最後の試合ってことでお前は運が良かったぞ。そうでなければ、次に当たっていたら、俺がお前をボロボロに切り刻んで顔面に毒霧をお見舞いしていたからな! パンデミックはまだ終わってないって知らないのか!? なのに毒霧だと!? ニュージャパンのドクターはどこだ? でも俺はこんな痛みに負けることなく、闘い続けるんだ! こんなの屁でもない! グレート・ムタ…いや、ムタよ…ムタ、背後に気をつけるんだな! UNITED EMPIREのメンバーの顔面に毒霧を浴びせたんだからな! これから体温を測って、ウイルスに感染していないかしっかりチェックしてもらう! グレート・ムタ、もしここにカメラがいなかったら、俺は今お前を探し出して窒息させているところだ!」

【オーカーンの話】「(四つん這いで這いつくばりながらやってきて)チッキショー! 痛〜い! 痛〜い! クソがぁぁぁ! なんで、なんで、いつも大事なところで勝てない! 何が足りないんだよぉぉぉ! 何が足りねえんだぁぁぁ! 成田はTV王座に、海野はUSヘビーに王手をかけた。なんで余だけがこんな痛い目を見なきゃいけないんだ! 思い出と闘っても勝てない…。思い出が最強だったら、今を必死こいて生きているヤツらがバカみてえだろうが! クソーッ! 未来が最強なんだよ! 今が最強なんだよ! そして輝かしい未来を手に入れんなら、過去が出しゃばって輝くんじゃねえよ! 赤い血見てえんだな、オイ! 血が出てんじゃねえか、本当に。それぐらい痛えよ。顔じゃねえよ。心臓が痛え! クソッ! 必ず余が新日本を支配して、理想郷へ導いてやる。血、血、ああああ…」

【ヘナーレの話】「彼(オーカーン)がどんな惨めな思いをしてるのか俺にはわかる。ナリタ、ショータ、お前らは会社から全てのチャンスを与えられている。俺もお前らと同じ2016年入門の同期だ。ガイジンは俺1人だった。でも、そんな中でも俺はここまで自分の力で上がってきたぞ! 6年間もクソのような思いをしながらもな! お前らなんかに俺の葛藤が分かってたまるか! 俺が向かい合うのはただ対角線に立つ相手だけじゃない。(外国人として)日本の文化にも向かい合っているんだ! 俺はここのルールにちゃんと沿ってやってきたのにこんな扱いを受けている! だが、俺はお前ら(本隊の)全員を捕まえる! CHAOS狩りはまだ始まっていない。今日初めてレインメーカー(技)を味見したが、もう二度と味わいたくない。そしてシャイニング・ウィザードを食らうのはこれが最初で最後だ。次はオーカーンとWORLD TAG LEAGUEに進む! 1つ約束する…オーカーンと俺が猛威を見せてやる!」