『#ajpw新春ジャイアントシリーズ2023』東京・後楽園ホール(2023年1月22日)
世界タッグ選手権試合 ○青柳優馬&野村直矢vs野村卓矢&宮原健斗×
ノムヤギがミヤケンとタクヤを破って世界タッグ王座を初戴冠。三冠王者・宮原にピンフォール勝ちを収めた青柳は5冠獲りに王手をかけた。
昨年暮れに再結成を果たしたノムヤギは1・2後楽園大会でSAITO BROTHERSとの次期挑戦者決定戦を制し、この日のタイトルマッチを迎えた。
この日は全日本にとってコロナ禍初となる声出し応援可能の聖地・後楽園大会。両チームへの声援が飛び交う中、直矢と卓矢の野村対決がバチバチに火花を散らして沸かせ、青柳は宮原相手に三冠戦をにらんだせめぎ合いを展開。ノムヤギのパワーボム&ミサイルキックの合体技が決まれば、ミヤケンとタクヤは眉山、フォローバックで応戦。競い合うようにチーム力も発揮した。
終盤、青柳と宮原の一騎打ち状態となった。宮原がラリアット、ブラックアウトで攻め込めば、青柳は回転足折り固め、スタッフロールと丸め込みを連発し、スピンキックをさく裂。宮原がスタンドブラックアウトで応戦しても、青柳はスピンキックを連射し、ロックスターバスターを敢行した。宮原も5冠王の意地で粘ったものの、THE FOOLを爆発させた青柳が3カウントを奪った。
青柳&野村がミヤケンとタクヤを下し、世界タッグ王座を奪取した。ともに別のパートナーで巻いたことはあるが、ノムヤギとしては初戴冠。再結成から1ヵ月でタッグの頂点に君臨した。宮原に直接勝利し、5冠の座から引きずりおろした青柳は逆に5冠獲りに王手。「この世界タッグのベルトをノムヤギが獲ったからには、世界タッグ戦線、責任を持って盛り上げていきます」と誓うと、「三冠は俺がもらって、新5冠王者となってみせよう」と予告してみせた。
「全日本プロレスの新時代、本物の新時代……僕が今以上にもっともっと全日本プロレスを素晴らしい、そして、みんながもっと大好きになるような団体にしていきます」。そう誓いを立てて締めた青柳。バックステージでは「5冠王者・宮原健斗から奪って、もうあいつは5冠王者じゃなくなった」と勝ち誇り、「俺が次の八王子で獲れば、もう新5冠王者誕生となる。そして、その新5冠王者、ならびに新たな全日本プロレスに生まれ変わる準備が今日整った」と言い切った。リアル全日新時代を作り上げるべく、青柳は三冠初戴冠へ突き進む。
【試合後の青柳&直矢】
▼青柳「5冠王者・宮原健斗から奪って、もうあいつは5冠王者じゃなくなった。俺が次の八王子で獲れば、もう新5冠王者誕生となる。そして、その新5冠王者、ならびに新たな全日本プロレスに生まれ変わる準備が今日整った。次の2月4日に宮原健斗を葬って、三冠のベルトを獲って、本当の意味での全日本プロレスの新時代を皆さんにお見せしようじゃありませんか。そして、今日は世界タッグを獲ったんだ。この世界タッグ、ノムヤギが獲ったからには、ノムヤギというものを本日で再スタートさせ、世界タッグ戦線を責任を持って盛り上げてまいります。誰だ、次の挑戦者は? 誰が来る? 誰が来てもいいぞ。今の俺たちには怖いものはない。誰でもかかってこい。世界タッグ戦線は野村直矢&青柳優馬のノムヤギが責任を持って盛り上げてみせます」
▼直矢「長い間、凄いいろいろあって。こうして今、世界タッグのベルトがノムヤギ2人のもとに来たってことは、僕らが現時点で全日本の中で一番強くてカッコいいタッグチームだと。それがノムヤギです。青柳も言ったけど、俺たち2人、誰でもいい。このベルトが欲しいヤツ、かかってこい。俺たちは誰とでも勝負してやる。そして、この世界タッグのベルトの価値をさらにさらに上げていきます」
【試合後の宮原&卓矢】
▼宮原「申し訳ない」
▼卓矢「いやいやいや。チームの負けはチームの負けですから。個人の負けじゃない。チームの負けだから」
▼宮原「失った! クソ!」
▼卓矢「クソ! 腹立つな」
▼宮原「失った」
▼卓矢「まあ、向こうもチームワークが上手かったですけど、僕たちもまだ、まだですよ。まだ発展途上だと思ってます。まだまだ俺たちは強くなれる。まだまだ俺たちはベルトを再び掴めるだけのチームワークと個人の力持っていると思います。ミヤケン、今日は負けちゃったけど、また狙おう」
▼宮原「うーし。クソ」
▼卓矢「クソ!」