『レック Presents ジュニア夢の祭典〜ALL STAR Jr.FESTIVAL 2023〜』東京・後楽園ホール(2023年3月1日)
○マスター・ワトvs青柳亮生×

 新日本のワトと全日本の亮生が22団体・全55選手が参加したジュニアオールスター戦のメインで熱闘。ワトが接戦をものにすると、「ジュニアの未来はここにいる俺たちに任せてください」と未来を示し、激闘続きの祭典を締めくくった。

 高橋ヒロムが提唱して実現したジュニアオールスター戦には、日本内外から多数のジュニア戦士が集結。チケットは早々に完売し、1381人(札止め)の観衆が聖地・後楽園ホールに集まった。

 第0試合からジュニアらしい空中殺法やスピーディな攻防が続き、声出し応援OKの場内は何度も沸騰。完全に出来上がった状態で迎えたメインイベントは20代の新世代同士によるシングルマッチに。今後のジュニアヘビー級をけん引するであろう新日本・ワト(25歳)と全日本・亮生(23歳)が対戦した。

 入場時から両者への大歓声が交錯。団体の威信を背負った2人はアグレッシブにし掛け合う。全日本マットでは世界ジュニアヘビー級王座から転落したばかりの亮生だったが、大舞台でも気後れすることなく、コーナーからケブラーダを浴びせて先手。ワトのポーズを真似て、新日本ファンからブーイングを浴びた。

 ワトはスワンダイブ式エルボースマッシュ、ノータッチトペコンヒーロと空中戦で反撃に出る。引かない亮生はハンドスプリング式レッグラリアットで鎮圧し、ロコモーション式フィッシャーマンでたたみかけるが、ワトも負けじとベンダバールに絡め取って流れを奪い取った。

 レシエントメンテを防いだ亮生はDDTからムーンサルトプレスを落として再び攻勢へ。フィッシャーマンから前方に落とす変型ボムからファイヤーバードスプラッシュにつなげる必勝パターンに持ち込む。しかし、ワトは剣山で撃墜。飛びつき十字固めで亮生を揺さぶり、レシエントメンテで動きを止めると、RPPへ。今度は亮生が回避して自爆を誘い、両者大の字に。

 懸命に立ち上がり、エルボー合戦で火花。ワトの高角度ジャーマンを不時着した亮生はキリモミ式ジャンピングハイキックを放つも、避けたワトは旋風脚で押し切る。高角度ジャーマンは亮生が意地になって肩を上げたものの、ワトはレシエントメンテIIを爆発させて、熱戦を制した。

 新世代対決で激勝したワトは亮生と健闘を称え合う。そして、「皆様、ジュニアの祭典をお楽しみいただけましたでしょうか? ジュニアはヘビー級にない戦い方があると思います。俺はそんなジュニアが好きです。ジュニアの未来はここにいる俺たちに任せてください。今日は本当にありがとうございました」と決意のマイクを叫んだ。

 その後、出場選手、さらに藤波辰爾やミラノ・コレクションA.T.、吉野正人もリングに集結。リング中央でワトと藤波がガッチリと握手を交わして記念撮影に。熱闘の余韻と爽やかな空気がリング上を包み込むと、出場選手たちはそれぞれに握手や抱擁を交わす。袂を分かったCIMAとドラゴン・キッドも握手。最後にワトが拳を前に出すと、亮生もそれに応じ、未来を担う2人のグータッチでジュニアオールスター戦は幕を下ろした。

 「この試合がメインイベントに組まれた意味を俺はしっかり理解している。この会場にいる俺たち全員の未来を俺が創ってやる」とバックステージでも断言したワト。「高橋ヒロム、あんたが俺にジュニアの凄さを教えてくれて、ジュニアを好きにさせてくれて。俺はもっと、もっと、もっと、ジュニアを熱くします。高橋ヒロム以上に、新日本以外に世界のジュニアも熱くしてみせます」と大会提唱者のヒロムにライバル心を見せつつ、ジュニアの主役奪取を誓った。


【試合後のワト】

▼ワト「ジュニアの祭典のメインイベント。この試合がメインイベントに組まれた意味を俺はしっかり理解している。この会場にいる俺たち全員の未来を俺が創ってやる。新日本プロレス、全日本プロレス、全ての関わった団体、たくさんのジュニア戦士、今日出てくれたこと凄く感謝しています。俺たちこういうの初めてだから、メチャクチャ緊張したけど、やっぱりさ、高橋ヒロム、あんたが俺にジュニアの凄さを教えてくれて、ジュニアを好きにさせてくれて。俺はもっと、もっと、もっと、ジュニアを熱くします。高橋ヒロム以上に、新日本以外に世界のジュニアも熱くしてみせます。I will be the Grand Master」

――相手の亮生選手はどうだった?

▼ワト「Twitterでの煽りもやってましたし。試合もしっかり同世代として凄く楽しみながらできたかなと。新日ジュニアだけじゃなく、全日本にも凄い選手がいるんだなと。もちろん世界中にいると思う。青柳亮生選手をはじめ、これから世界のどんな選手とも戦って、グランドマスターへの道を歩んでいきたいと思います」

――これだけの熱の中でメインを務めるのにプレッシャーはあった?

▼ワト「プレッシャーは確かに凄く感じましたし、どうしても新日ジュニアとしてこの大会で勝たなければならない。ジュニアというものはこういうものなんだって証明しなければならない。そういうプレッシャーはありましたけど、どんな形だろうと全ての自分を出し切ろうと思って戦いました。(カメラに向き直って)PPVを見てくれた皆様、そして会場に来てくれた超満員の皆様、本当にありがとうございました。これからのジュニアに期待してください。任せてください」

【亮生の話】「青柳亮生を応援してくれた皆様、すいませんでした。そして、初めましての方々、これが青柳亮生だ。まあ、結果はあれですけども、青柳亮生がこのプロレス界、ジュニアにいるということをお見せできたので、今日はしっかり帰りたいと思います。しかし、ワト! お前と握手したのは仲良くするためじゃねえぞ。ここから俺がオメエをぶっ倒して、もっともっと俺が上にいくからよ。楽しみにしとけ」