『#ajpw チャンピオン・カーニバル2023』エディオンアリーナ大阪(府立体育会館)第2競技場(2023年4月30日)
Bブロック公式戦 ○大森北斗vs安齊勇馬×

 北斗が先輩の意地で安齊を破り、3勝目を挙げて初出場となったチャンピオン・カーニバルを終えた。一方、安齊は無念の脱落となったが、「出場者全員を追い抜いてみせる」と誓いを立てた。

 今年、ヘビー級に転向した北斗は春の祭典に初出場。新兵器ナルシストロックで石川、大森と先輩食いを連発した。が、その後は4連敗と失速。脱落となって最終公式戦を迎えた。相手は3勝3敗の安齊。ゼンニチ新時代を象徴する若い二人の対決となった。

 序盤から感情むき出しのエルボー合戦でせめぎ合った2人。先に動いた北斗は胴絞めスリーパーで長時間絞めると、安齊のスープレックス攻勢をしのぎ、ナルシストロックでギブアップを迫った。

 耐えきった安齊はジャーマンで反撃ののろし。北斗は不意を突く浴びせ蹴りを見舞ったが、止まらない安齊はジャンピングニー2連発でたたみかける。しかし、北斗はこの日2発目のジャーマンを阻止すると、逆にジャーマンでぶっこ抜いて勝機。ドラゴンスープレックスから無想一閃につなげて接戦をものにした。

 北斗が安齊を破って3勝目。勝ち点を6に伸ばして初出場となった春の祭典を完走した。勝利の原動力はやはり先輩の意地。デビューからわずか7ヵ月でカーニバル初出場を果たし、芦野らを破るなど規格外ぶりを発揮してきた大型新人に負けられなかった。

 「安齊、お前が全日本プロレスの圧倒的未来で、圧倒的光で、客もみんなお前に光や未来を感じてるのはな、俺だってわかってんだよ」と吐露した北斗は「俺がもうこの団体にいる意味なくなっちゃうんじゃないかって、1年未満のお前に負けるんじゃねえかって、夜も眠れなくなって、追い込まれて。追い込まれて、追い込まれて! 追い込まれた大森北斗はな、一番強ぇんだよ」と反骨心をむき出しに。この春の祭典初体験を糧にして、ゼンニチ新時代の主役獲りを狙う構えだ。

 一方、安齊は最終公式戦で無念の脱落。それでも「俺はこのチャンピオン・カーニバルの全てを糧に、大森北斗…いや、出場者全員を追い抜いてみせます」とさらなる奮起を誓っていた。


【北斗の話】「安齊、お前が全日本プロレスの圧倒的未来で、圧倒的光で、客もみんなお前に光や未来を感じてるのはな、俺だってわかってんだよ。手前にいるはずの俺なんかまったく見えてないのかもしれない。でもな、俺がもうこの団体にいる意味なくなっちゃうんじゃないかって、1年未満のお前に負けるんじゃねえかって、夜も眠れなくなって、追い込まれて。追い込まれて、追い込まれて! 追い込まれた大森北斗はな、一番強ぇんだよ。覚えとけ」

【安齊の話】「クソ。この試合だけは絶対負けたくなかったけど。クソ。でも、俺はこのチャンピオン・カーニバルの全てを糧に、大森北斗…いや、出場者全員を追い抜いてみせます。クソ!」