『#ajpw チャンピオン・カーニバル2023』エディオンアリーナ大阪(府立体育会館)第2競技場(2023年4月30日)
Bブロック公式戦 ▲諏訪魔vs斉藤レイ▲

 諏訪魔とレイのブードゥー・マーダーズ対決は大荒れの大乱戦の末に痛み分け。空中分解寸前となったものの最終的に和解し、諏訪魔は拳王に5・7大田区大会参戦を要求した。

 二人は4勝2敗・勝ち点8と首位タイでこの日の最終公式戦を迎えた。が、VM対決を前に不穏ムードに。というのも6・3町田大会で諏訪魔が安齊とタッグを組むことになったからだった。「原点回帰〜王者の魂〜スペシャルタッグマッチ」と題されたように、全日本プレ旗揚げの地で実現する一夜限りのものだが、これにレイが反発。さらに前夜、諏訪魔が起こしたNOAH後楽園大会乱入も寝耳に水で不信感を募らせていた。

 両者の直接対決は大荒れ。試合前からエキサイトした2人は肉弾戦で火花を散らすと、そのまま場外乱闘になだれ込む。荒ぶる諏訪魔はタッチロープの束で首を絞めてレイを拷問。そのまま客席内を引きずり回して大ブーイングを浴びた。

 レイもラリアットやジャンピングボディプレスなどで巻き返したものの、諏訪魔のバックドロップを食らって場外に転落。諏訪魔があとを追うと、2人は再び大乱闘を展開する。互いに相手の足を引っ張ってリングインを妨害すると、和田京平レフェリーがそのままカウント10を数え、両者リングアウトの裁定が下された。

 諏訪魔、レイともに勝ち点8で公式戦全日程を終了。首位タイで最終公式戦を迎えながら、無得点試合でともに決勝の切符を逸した。試合後も激しい乱闘を展開し、バックステージでも口論。もはや空中分解必至の状況だったが、メイン後、急展開を迎えた。

 諏訪魔はNOAH5・21神戸大会でKONOとのVMコンビで世界タッグ王者・拳王&征矢への挑戦が決定。そこで諏訪魔は「今、全日本プロレスは見ての通り、地獄に堕ちてんだよ。地獄に堕ちたら、それは俺が行くしかねえだろ」と主張したうえで、「ただよ、ベルトを獲ったあかつきにはお前ら斉藤兄弟の挑戦を受けるよ。俺らで全日本のトップ争いっていうのはどうだ?」と提案した。

 これにはジュンとレイも「よしわかった。納得しよう。その代わり、必ずベルトを持って帰ってくるんだ」と納得。一時は分裂も懸念されたVMだったが、早期関係修復を果たした。そこで諏訪魔は「世界タッグの前だな。5・7大田区、拳王に言ってやるよ。拳王、全日本に来いよ。金剛の2人で俺らとやればいいじゃねぇか。連れて来いよ」と拳王に金剛の大田区大会参戦を要求。SAITO BROTHERSと金剛を迎え撃つ構えで「ブードゥー・マーダーズ、ここから行くぞ。拳王、金剛、みんなまとめて地獄へ堕ちろ!」 と吠えまくっていた。


【試合後の諏訪魔、レイ】
▼諏訪魔「なんだよ、おい! レイの野郎、俺の足引っ張ってんじゃねぇぞ! 何なんだ、あいつは? ブードゥーの序列を何もわかってねぇな! ふざけんじゃねぇ! あいつ。(リングアナによる得点状況の説明が聞こえてくると)ただ、今説明してる通りだ。俺にまだ可能性あんだよ。あいつら両リンだったらいけんだろ? まだまだこのままで控えててやるから」

※ここでレイが登場

▼レイ「諏訪魔! ウワー!」

▼諏訪魔「なんだ!」

▼レイ「てめぇ、無得点試合に逃げやがって! 好き勝手やりやがって!」

▼諏訪魔「うるせぇ! いいんだよ、お前。つながってんだから、てめぇ! 終わりじゃねえんだよ。試合の結果次第で、またお前とやるんだよ。なぁ、わかってんのか? 黙って見とけ。帰れ! お前は」

※レイが奇声を上げながら去っていく

▼諏訪魔「見ての通りだ。あいつはまだまだ辛抱が足りないな。歳三先生に習ったほうがいいんじゃないか。選挙での忍耐強さっていうのか。あの男は結果出したんだ。我慢しなきゃあいつは結果なんか出ねぇよ。見とけ、お前。まだまだ俺が優勝するんだ」

【諏訪魔、ジュン&レイの話】(メインイベント終了後)
▼諏訪魔「終わっちまったよ、お前。チャンピオン・カーニバル、終わったな」

※ジュンとレイが姿を現す

▼レイ「諏訪魔!」

▼諏訪魔「なんだよ、お前。終わりだよ。終わったんだよ、お前!」

▼レイ「てめぇのせいだ」

▼諏訪魔「振られたんだよ、俺らは」

▼ジュン「それよりも諏訪魔。なんで俺たちに黙ってNOAHに乱入した? 説明しろ」

▼レイ「そうだ! KONO兄やんと組んで、世界タッグ挑戦。俺たちSAITO BROTHERSに何の説明もねぇじゃねぇか、お前」

▼諏訪魔「何だ? KONO兄やんって。聞いたことねぇぞ。行ったよ。今、全日本プロレスは見ての通り、地獄に堕ちてんだよ。地獄に堕ちたら、それは俺が行くしかねぇだろ。KONOと。俺らしか行けないんだよ。ただよ、ベルトを獲ったあかつきにはお前ら斉藤兄弟の挑戦を受けるよ。俺らで全日本のトップ争いっていうのはどうだ? いいんじゃねぇか?」

▼ジュン「よし、わかった。納得しよう。その代わり必ずベルトを持って帰ってくるんだ」

▼レイ「そうだ。持って帰ってこい」

▼諏訪魔「よし。持って帰ってきてやる。そしたら俺らでやるぞ。なぁ、これまとまったぞ。だったらよ、世界タッグの前だな。5・7大田区、拳王に言ってやるよ。拳王、全日本に来いよ。金剛の2人で俺らとやればいいじゃねえか。連れて来いよ、お前。どうだ? これ」

▼レイ「面白ぇじゃねぇか。ジュン、やってやろうぜ」

▼ジュン「ぶっ殺してやる」

▼諏訪魔「よし。これは来たな。連れて来いよ、拳王。覚えとけよ。わかってんだろうな、お前」

▼レイ「カモン!」

▼諏訪魔「元に戻ったな、これ。元サヤってやつだ、お前。ブードゥー・マーダーズ、ここから行くぞ。拳王、金剛、みんなまとめて地獄へ堕ちろ!」