『MEGA MAX BUMP 2023 in YOKOHAMA』神奈川・横浜武道館(2023年5月3日)
DDT UNIVERSAL選手権試合 ○遠藤哲哉vsMAO×

 遠藤がMAOとの宮城県出身対決を制し、UNIVERSAL王座死守。試合後、正体不明ながら元WWEスーパースターの7・23両国大会参戦が発表され、遠藤との対戦が浮上した。

 遠藤は3・21後楽園大会で土井成樹を下し、UNIVERSAL王座初戴冠。大事な初防衛戦で元王者・MAOを挑戦者に迎え撃った。遠藤は白石市、MAOは大崎市生まれで、宮城県出身対決となった。

 先制を許したMAOだったが、エプロンからのトペコンヒーロを皮切りに攻勢へ。ハリウッドスタープレスを見舞うと、遠藤に雪崩式の攻撃を狙われても腹部からコーナーマットに叩きつける。すかさずダイビングフットスタンプを投下。厳しい腹部攻めでペースを握った。遠藤が反撃に出ても、MAOは中指を立てて揺さぶりをかけ、流れを渡さない。

 しかし、MAOのケブラーダ狙いを読んだ遠藤は入れ代わるようにしてリングに飛び込むと、場外に不時着したMAOめがけてサスケスペシャルを敢行する。場外戦になると遠藤はフランケンシュタイナー狙いをパワーボムで切り返した。が、MAOもしつこく飛びかかってフランケンでやり返すと、遠藤はリング下の鉄骨で腰を強打。2人とも大の字に。

 同時にリングに滑り込むと、遠藤のハンドスプリングレッグラリアット、MAOの旋風脚が交錯。遠藤はオーバーヘッドキック、投げ捨てジャーマンとたたみかけるが、MAOはみちのくドライバーIIで譲らない。ここがチャンスと、大阪臨海アッパー、みちのくドライバーIと大技ラッシュ。負けじと遠藤もみちのくドライバーIIを不時着して切り返し、エクスプロイダーで引っこ抜いた。

 ハンドスプリングをフェイントにしたカナディアンデストロイヤー、旋回式トーチャーラックボムと惜しげもなく大技を連発した遠藤はバーニングスタープレスを投下するが、MAOはギリギリでキックアウトする。呆然とする遠藤はバーニングスタープレスを再度放つも、自爆させたMAOは旋風脚を一閃。そして、雪崩式みちのくドライバーIIで勝負に。

 だが、今度は遠藤が肩を上げる。MAOはキャノンボール450°で勝負に出るも、遠藤はこれでも沈まない。引かないMAOはミドルキックをこれでもかと乱射するが、手招きして受け止めた遠藤はハンドスプリングをキャッチされて丸め込まれてもギリギリでキックアウト。スリリングな裏の読み合いになるが、遠藤はカウンターのテツヤ・イン・ザ・スカイ(その場飛びスパニッシュフライ)で一気に3カウントをもぎ取った。

 遠藤が激闘を制してUNIVERSAL王座V1。満足げに花道を下がっていく遠藤だったが、入場ゲート前でポーズを決めようとしたところで、会場ビジョンにおいて7・23両国大会に元WWEスーパースターが参戦することが発表に。「私は多くのベルトを手に入れてきた。次のターゲットはDDT。UNIVERSAL王座だ。私はそのベルトと獲りに行く」というメッセージだけが明かされ、正体は5・21後楽園大会で発表と告知されると、遠藤は表情を曇らせた。


☆7/23(日)東京・両国国技館『WRESTLE PETER PAN 2023』12:30開場、14:00開始

[特別参戦選手]
X(元WWEスーパースター、正体は5月21日後楽園ホール大会内にて発表)