『ABEMA presents MAJESTIC 2023』両国国技館(2023年5月4日)
GHCナショナル選手権試合 ○イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.vs鈴木秀樹×

 イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.が両国どよめく熱闘の末に鈴木を撃破。GHCナショナル4度目の防衛に成功し、またひとつベルトの価値を高めた。

 異国の地で出会った仲間たちをNOAHへと導き、そして新ユニット『レアル』を立ち上げた鈴木。新たなチャレンジに際して「分かりやすい形がほしい」とベルトを欲し、長らく杉浦軍で同門だったワグナーJr.に挑戦表明。盤石政権を築きつつあるワグナーJr.も受けて立った。

 ルチャ・リブレとキャッチ・アズ・キャッチ・キャンの闘いの側面も含む一戦だったが、「これはファイトだ」と強調していた鈴木は、いきなり鉄拳攻撃。執ようなスリーパーで絞め上げる。ワグナーJr.がトペスイシーダで巻き返し、大歓声を巻き起こしても、鈴木は引かず、ツームストンパイルドライバー、ドラゴンスープレックスと大技を連発。だが、ワグナーJr.も雪崩式ブレーンバスター、ワグナードライバーを流れるように繰り出して反撃し、両国を沸かした。

 ワグナーJr.のムーンサルトプレスを自爆させた鈴木は4・29後楽園大会と同じように丸め込み合戦に持ち込む。ワグナーJr.のカサドーラを押し潰すと、ジャパニーズレッグロールクラッチに持ち込んで、後楽園の再現を狙ったが、その先を読んだワグナーJr.が回転足折り固めでクルリ。熱戦を技ありの勝利で締めくくった。

 両国を揺らした熱闘を制してワグナーJr.が4度目の防衛に成功。またひとつ熱戦をつむいでベルトの価値を上げたナショナル王者は、「次の挑戦者は誰なんだ? 鈴木秀樹を倒したから、レアルのメンバーであるティモシー・サッチャーなのか、サクソン・ハックスリーなのか。とにかく誰でもいい」と豪語。さらにナショナルのベルトを輝かせる構えだ。

【ワグナーJr.の話】「今日もまた1つ勝ち星を上げることができた。こうしてベルトを防衛することができた。鈴木秀樹を破って、このベルトを防衛したが、次の挑戦者は誰なんだ? 鈴木秀樹を倒したから、レアルのメンバーであるティモシー・サッチャーなのか、サクソン・ハックスリーなのか。とにかく誰でもいい。ここは俺の家だ。俺のいる場所だ。俺こそがルチャリブレだ。ビバ・メヒコ、ビバ・NOAH、ビバ・ハポン」

【鈴木の話】「僕の試合の前に、サッチャーとサクソンがベルトを獲っていたんでね、しっかり。だから、勢いを出すためはやっぱり僕も、当然ここで勝たなきゃいけなかったんですけど……ああ。Don't do that」