DDTシングル最強決定トーナメント「KING OF DDT 2023」が6日、東京・新宿FACEで開幕。1回戦で元DDT UNIVERSAL王者の上野勇希が土井成樹に雪辱を果たし、5・7新宿大会での2回戦で鈴木鼓太郎との対戦が決まった。

 1・13新宿大会で上野は土井、佐々木大輔との3WAYサバイバル戦で土井に敗れ、UNIVERSAL王座陥落となった。約4ヵ月ぶりに訪れた雪辱戦に燃える上野はトルニージョ、スタンド式シャイニングウィザード、フロッグスプラッシュとたたみかけた。土井もフィッシャーマンバスター、DOI555、バカタレ・スライディングキックで応戦。ブリザードスープレックス、顔面へのドロップキックで反撃した上野はBMEが自爆に終わり、後頭部にバカタレ・スライディングキックを叩き込まれたが、最後はWRで3カウントを奪った。

 上野が土井に雪辱を遂げ、KING OF DDT1回戦を突破。「いつになるか分からないけど、ベルトを獲ったら、土井さんともやりましょう」と再戦を見据えると、「ベルトを落として積み重ねてきました。4ヵ月が長いのか短いのか分からないけど、しゅんまお(MAO、勝俣瞬馬)の戦いを見て、タケちゃん(竹下幸之介)が踏ん張ってるのを生で見て、小嶋(斗偉)も頑張ってくれてた。でも、人がやるんじゃなく、僕がDDT背負いますんで。トーナメントは優勝します」と強い覚悟とともに優勝を誓った。

 バックステージで「蓄える期間でいろんなものを見てきました。積み重ねてきました。そしたら土井さんに勝つことができました。僕のやっていることは間違ってなかったというのが証明された。土井さんから元気とか熱量をもらって、その力も僕の背中に乗せて、トーナメント優勝します」と誓った上野。2回戦の相手はこの日、KANONを破った鼓太郎に決まった。

 「タッグで当たりましたけど、一番思い出深いのは6、7年前の春日部。鼓太郎さんと勝俣さんがやり合っていて、僕なんか見向きもされずに負けてしまって」と回想した上野は「あのとき卵だった僕が今はどんな形になっているのか、鼓太郎さんで答え合わせができる。あの頃から、どんなに成長したのか確認したい」と鼓太郎撃破で進化を証明するつもり。対する鼓太郎は自信満々で「DDTに上がって、やってみたいと思った選手の一人なんで、非常に楽しみだけど、勝つのは俺。上野には悪いけど、沈んでもらいます」と予告していた。