『#ajpw スーパーパワーシリーズ2023』新木場1stRING(2023年5月18日)
三冠ヘビー級王座次期挑戦者決定戦 ○T-Hawk vs 本田竜輝×

 T-Hawkが本田との激闘を制して三冠王座次期挑戦権を獲得。ちょうど1年ぶりとなる全日本の至宝ベルト挑戦へ向けて「元気にGLEAT背負って、全日本プロレスに恩はしっかり返していきます」と誓った。

 当初、5・29後楽園大会でチャンピオン・カーニバル覇者・芦野祥太郎が三冠王者・永田に挑戦する予定だったが、芦野が左尺骨骨折のため欠場。これを受けてカーニバル準優勝者・T-Hawkと芦野の盟友・本田が名乗りを上げ、この日の挑戦者決定戦が実現した。

 両者はT-Hawkが勝利した4・25後楽園大会のカーニバル公式戦以来の再戦。雪辱に燃える本田は真っ向勝負を挑み、序盤からファイナルベントを狙う積極姿勢を見せた。一進一退の攻防が続く中、T-Hawkが主導権を握りかけたが、本田もラリアット、ジャーマンの猛攻。T-Hawkがウラジゴクでやり返しても、こん身のラリアットを叩き込んだ。

 その後も本田はラリアットを連発し、ジャーマンで攻め込んだが、T-Hawkは3カウントを許さない。ファイナルベントを食い止め、突っ込んできた本田にカウンターのケルベロスをさく裂。BTボム、ケルベロスとたたみかけて3カウントを奪った。

 T-Hawkが激闘の末に本田を破り、三冠王座次期挑戦権を獲得。5・29後楽園大会で王者・永田と対決することになった。

 T-Hawkの三冠挑戦は昨年5・29後楽園大会で第65代王者・宮原に挑んで以来、ちょうど1年ぶり2度目。今度は外敵対決で全日本の至宝獲りに乗り出すことになった。しかもT-HawkはGLEATの現G-REX王者。勝てばシングル2冠王となる。

 外様対決による三冠戦へ向けてT-Hawkは試合後、王者・永田と対峙。「全日本プロレス所属じゃないし、外様だけど、俺だってこの全日本プロレス、チャンピオン・カーニバル、そして芦野祥太郎に成長させてもらってんだ。この恩は俺が責任もって永田裕志、あんたに返すからよ!」と言い切り、「どっちが強ぇか、どっちがこの全日本プロレスに魂込めて上がってるか、それで勝負しようや」と宣戦布告した。

 永田も「お前ら激しすぎるから新木場1stRINGがぶっ壊れてしまうかと思ったよ」と称えたうえで、「新木場どころか後楽園ぶっ飛ばすぐらいの試合してやるよ、お前と。しっかりお前受け止めて、このベルトしっかり防衛してやる」と呼応した。

 本来なら芦野が挑戦するはずだった5・29後楽園大会。T-Hawkは「芦野、あいつは絶対嫌がると思うけど、俺は勝手にあいつの気持ちも背負って、二人で永田裕志に挑むからよ」とライバルの分も、この外敵対決三冠戦に全てをかけて臨む構えだ。


【T-Hawkの話】「本田とこうやってサシで挑戦者決定戦という冠はあったけど、そんなの関係なく、あいつは若手の頃、俺は知ってるし、物凄く成長してて、俺もホントにギリギリのところまで追い込まれたけど。あいつまだ23歳でしょ。俺33歳。もうすぐ追いつかれそうだけど、まだまだ俺も元気にGLEAT背負って、全日本プロレスに恩はしっかり返していきますんで。そして5月29日、後楽園ホール。永田さん、俺は芦野と二人であんたのベルトを引っぺがす。期待しといてください。GLEATしようぜ」

【本田の話】「クソー。負けてはいけない試合で負けてしまった。クソー。このことをしっかり受け止めて、またイチから成長していくぞ」

【永田の話】「お客さんの反応通り、速いし当たりが強いね。体重の軽さ、そういうものを感じさせないぐらいお互いどんどんやり合って。ああいうのを見てると気持ちいいよね。ぶっちゃけああいう試合好きなんで、彼に恥じないようにしっかりと正面から叩き潰しますよ。ここで俺が防衛しないと、全日本プロレスが自らの手で取り返すことにならない。こんな憎たらしい永田裕志から。その全日本プロレスのファンのために僕は必ず防衛しなきゃいけませんからね。あいつは今は令和だと言ったけど、この令和の世の中だからこそ、日本人の寿命というものが延びてるんでね。55歳の永田裕志がいかにパワフルかってのを世の中に見せつけるためにも必ず勝ちます。全日本プロレス5月29日、後楽園ホールから全世界に飛ばすようにいきますから。まぁ、見ててください」