『GLEAT Ver.EX “FACE-OFF" ACCESS 2 TDCH』東京・後楽園ホール(2023年6月7日)
G-INFINITY選手権試合 ○斉藤レイ&斉藤ジュンvs田村ハヤト&チェック島谷×

 SAITO BROTHERSが島谷を沈めてG-INFINITY王座を強奪。初のベルト戴冠を果たした。試合後、カズ・ハヤシと田中稔が新王者を襲撃して挑戦名乗り。カズが「俺たちはこれがINFINITYのベルトに挑戦するのは最後だ」と不退転の決意を告白し、9・1TDCホール大会での挑戦が決まった。

 全日本所属のSAITO BROTHERSは3・15新宿大会に乱入して、G-INFINITY王者の田村&島谷と遺恨が勃発した。全日本マットでも対戦すると、5・6新宿大会では田村&島谷を襲撃し、タイトル挑戦を改めてアピール。後楽園大会のセミファイナルでベルトを懸けて雌雄を決することになった。

 パワーを活かして先制を狙ったSAITO BROTHERSだったが、島谷がスピードで翻ろう。プランチャを浴びせて主導権を握ると、王者組がジュンに集中砲火を浴びせる。田村のパワーと島谷のスピードが上手くかみ合って圧倒。田村はジュンの左足にドラゴンスクリューを連発した。

 その後、SAITO BROTHERSのパワーに一度は攻め込まれた島谷だったが、ジュンのヒザに低空ドロップキックを浴びせて反攻。あとを受けた田村もジュンに豪快なラリアットを振り抜く。ビンタや頭突きが交錯しても、意地のラリアットを再び放ち、島谷に勝負を託す。

 島谷はカニバサミでレイとジュンを同士討ちさせると、ダイビングボディアタックを発射。SAITO BROTHERSはダブルヒップトス、スパインバスター&ラリアットと合体技を連発したものの、王者組も譲らない。田村のラリアットから流れるように島谷がジャックナイフ式エビ固めで押さえ込む。

 完璧なタイミングで決まったが、ジュンはギリギリでキックアウト。カウンターのスピアーで島谷の動きを止めると、SAITO BROTHERSが連続串刺しラリアットをぶち込む。粘る島谷はレイのボディプレスを自爆させて、さらにはジュンとの誤爆を誘ってから丸め込むも3カウントは奪えず。田村がラリアットで援護してのカサドーラでもレイは沈まない。

 ならばと逆打ちを狙った島谷だったが、レイはバックフリップで鎮圧。SAITO BROTHERSはここぞとばかりに大技を連発して攻め立てる。田村が急行して両腕ラリアットを振り抜くなどして気を吐くが、レイがパイルドライバーで排除。最後はジュンのブレーンバスターからレイがダイビングボディプレスを落として3カウントを奪った。

 SAITO BROTHERSがG-INFINITYを強奪。初のタイトル戴冠となった。マイクを持ったレイが「おい、GLEAT。初のベルトをゲットしたぞ!」と勝利の雄叫びを上げるが、そこをカズと稔が襲撃する。稔のアシストを得て、レイにファイナルカットを決めたカズは「おい、SAITO BROTHERS! 俺たちがGLEAT最年長コンビのカズ・ハヤシと田中稔だ! いいか、簡潔に言う。NFINITYのベルトに挑戦させろ」と挑戦表明。カズは「俺たちはこれがINFINITYのベルトに挑戦するのは最後だ。お前たちにとっては『だからなに?』と思うかも知れないけど、俺たちは本気なんだよ」と不退転の決意をあらわにした。

 レイが「面白えじぇねえか。その挑戦受けてやろうぜ。ぶっ倒してやる!」と言い返せば、ジュンも「このベルト、SAITO BROTHERSが永遠に防衛してやるよ」と断言。吉野正人コミッショナーがその場で即決し、7・1TDCホール大会でのタイトルマッチが決定した。


【試合後のジュン&レイ】

▼レイ「SAITO BROTHERSが初のベルトを獲ったぜ! フォー!」

▼ジュン「文句ねえだろ」

▼レイ「上でも前でも言った通り、これから俺たちSAITO BROTHERSがこのベルトの価値をぶち上げてやるぜ!」

▼ジュン「SAITO BROTHERSが永遠にこのベルトを防衛してやるよ。GLEATには二度とこのベルトが返ってくるなんて思うな」

▼レイ「そして、カズ・ハヤシと田中稔。面白えじゃねえか。初の防衛戦、ボッコボコにしてやる。フォー!」